なごやっくす(Twitter@goshuin_dash)です。
岐阜善光寺(善光寺安乗院・岐阜市)で三体の御朱印を授かりました。
伊奈波通りバス停から徒歩6分。伊奈波神社の大鳥居横にあるお寺です。
岐阜善光寺本堂(写真左)と伊奈波神社大鳥居(右)
- 御本尊:善光寺如来(阿弥陀三尊仏)
- ご利益:家運繁栄、病気平癒、健康
※病気平癒、健康は”胡瓜封じ”の行事から - 宗派:真言宗醍醐派
- 札所など:美濃新四国第1番
なお御本尊に関しては、由緒書きに”(弘法堂には)安乗院の本尊、不動明王(中略)がお祀りしてあります”との記載もあります
伊奈波神社にお参りしようと旅の計画を立てている際に、善光寺の存在を知ったんです。
本堂が戦国武将の鎧兜みたいでカッコ良かった。この記事には、
- 岐阜善光寺の御朱印
- 御朱印の頂き方(場所など)
- 境内の様子や見どころ
といった情報をまとめておきますね。
まずは岐阜善光寺で授かった御朱印から紹介します。
目次(もくじ)
岐阜善光寺で頂いた御朱印【3種類+α】
善光寺如来の御朱印
左下の墨書きは”岐阜 善光寺”、印影(=朱印を押した跡)は”岐阜市伊奈波善光寺”でよろしいかと
まずは善光寺如来の御朱印から。中央に梵字が3つ見えますね。
- [上]阿弥陀如来(キリーク)
- [右下]観音菩薩(サ)
- [左下]勢至菩薩(サク)
参拝の栞によると、善光寺如来というのは通称で、本当の名前は阿弥陀三尊仏。上の三尊が一つの光背の前に立っているんです。
だから御朱印にも梵字が3つ載っているワケですね。勉強になるなぁ
御朱印の見方(=何が書いてあるのか)について、神社とお寺それぞれの具体例をあげながらまとめました。御朱印初心者の方の参考になれば幸いです。
不動明王の御朱印
左下が”安乗院(墨書き)”と”愛護山善光寺安乗院(印影)”に変わっています。愛護山が山号のようです
2種類目は不動明王の御朱印。中央の梵字は不動明王を表す”カーン”です。
弘法堂。本堂向かって左側です。秋葉三尺坊も祀られています
お不動様と次に登場するお大師様は、上の弘法堂にいらっしゃいます。”大日大聖不動明王”と”南無大師遍照金剛”の幟も見えますね。
弘法大師の御朱印
御朱印には参拝日の墨書きがありません。後日お参りした橋場不動尊(東京都台東区)も同じでした
3種類目は弘法大師の御朱印。中央の梵字は弥勒菩薩を表す”ユ”。弘法大師が入定されるとき、
私はこれから兜率天で弥勒菩薩に仕えます。弥勒菩薩が仏陀となってこの世に現れる際、一緒に戻ってくるよ
と遺言したエピソードから、この梵字が描かれているのだと思われます。
本堂の庇には織田家の木瓜紋(織田瓜)も
御朱印右上には、三体すべてに“信長奉安旧蹟 岐阜善光寺”の文字がありました。
これは(現在信州善光寺に祀られている)善光寺如来が、織田信長によって岐阜に迎えられた歴史があるからだと思われます。
歴史を教えてくれる御朱印ってありがたい。以下に岐阜善光寺の由緒をまとめておきます
庇には寺紋(左離れ立ち葵)も描かれていました
- 戦国時代、武田信玄が信濃善光寺から善光寺如来を持ち出し、甲府に新善光寺を建立
- 信玄没後、織田信長によって岐阜に迎えられる
- 本能寺の変後、織田信雄(信長の次男)によって尾張甚目寺に移される
- その後、豊臣秀吉により方広寺(京都)に、徳川家康により鴨江寺(遠江浜松)に移され、信濃善光寺本所に戻る
ココまでは、おもに善光寺如来の所在についての歴史ですね
- 織田信秀(信長の嫡孫)が岐阜伊奈波の霊跡に稲葉善光寺堂を建立し、善光寺如来の分身を祀る
→安乗院と満願寺(伊奈波神社別当)により護持 - 明治の廃仏毀釈・神仏分離により満願寺は廃寺に
→安乗院が一山で護持するようになる
※参拝の栞をもとに作成
美濃新四国霊場【第1番】
岐阜善光寺は美濃新四国霊場の第一番。ということで、専用納経帳用の朱印も頂いております。お代は100円です。
上が専用納経帳(御朱印帳)。ココ岐阜善光寺で300円で拝受しました。岐阜にお邪魔する楽しみがまた1つ増えました。嬉しいなぁ。
美濃四国は弘法大師(空海)ゆかりの寺院で構成される巡礼地です。納経帳がある程度埋まったら、まとめ記事を作成しますね
引き続き次の章には、岐阜善光寺での御朱印のもらい方(僕がお参りしたときのこと)を書き留めておきます。
岐阜善光寺での御朱印の頂き方
御朱印の受付場所
岐阜善光寺の御朱印は、参道左の納経所(寺務所)で書いていただきました。見晴らしも良く、スグに見つけることができましたよ。
本堂脇にも納経所がありました。こちらで御朱印を受けられる日もありそうです。
御朱印料(金額)
御朱印料は一体300円。今回は三体の御朱印を受けたので、合計で900円を納めたことになります。
薄皮たい焼き(税込100円)
このタイミングで、お参り後に一息つけるオススメスポットのご紹介。善光寺スグ手前の「薄皮たい焼き 福丸」です。
しっぽから頭までずーっと美味しかった。夏にはフルーツたっぷりのかき氷も頂ける模様。食べてみたい
[食べログ]薄皮たい焼き 福丸
御朱印の受付時間は?
全国善光寺会のWebサイトに、岐阜善光寺の参拝時間に関する以下の記載があります。
参拝時間 午前9時~午後5時
ということで、御朱印を受けたい場合も、この時間を目安にお参りされるのがよろしいかと。
手水舎脇にはマニ車も。刻まれているのは不動明王の御真言かな?
お寺に着いたのは、平日の午後4時半ごろ。
本堂&弘法堂に加え、このあと紹介する末光稲荷大神や大黒天にもお参りしたのち納経所に向かい、御朱印を拝受した次第です。
比較的コンパクトな境内だったこともあり、参拝所要時間は30分弱といったところですね。参考になれば幸いです
宿泊施設の広告を挟んで、ココまでに載せきれなかった岐阜善光寺の境内風景(フォトギャラリー)をお届けします。
広告は、僕が岐阜駅前で泊まった「ダイワロイネットホテル岐阜」。駅近&お値打ちで快適な夜を過ごせましたよ。
【写真6枚】岐阜善光寺の境内風景
1枚目はお寺の守護神・末光稲荷大神。伏見稲荷大社(京都市伏見区)から分身を迎えたそうです。
3月旧初午には初午も。善光寺のおもな年中行事を以下にまとめておきます。2~4枚目の写真と一緒にどうぞ
大黒天。一木彫のお像です
- 元旦~3日:初詣
- 2月3日:節分星祭り
- 3月旧初午:初午
- 5月15日:大黒天祭
- 7月10日:大施餓鬼会
北向水掛不動尊
- 7月第3月曜:胡瓜封じ
※15日の場合は翌週 - 8月17日:お十七夜(本尊供)
- 9月24日:水子地蔵尊例大祭
- 10月28日:不動明王例大祭
- 12月15日:秋葉三尺坊祈祷会
水子地蔵尊
- 毎月1日:月例祈祷会・一日炙
- 毎月1日15日:写経会
- 毎月15日:善光寺阿弥陀市(大門まるけ)
※1・2・7・8月は除く - 毎月17日:月例お十七夜
- 毎月24日:水子地蔵月例供養
※参拝の栞をもとに作成
5枚目は“救われ杓文字”。多賀大社(滋賀県犬上郡)の”多賀杓子”を彷彿とさせます。
ラストは弘法堂の三猿。目が白くて分かりやすい。右から順に「見ざる・聞かざる・言わざる」ですね。ステキなお寺でした。
旅行関連の広告を再度挟んだのち、岐阜善光寺の基本情報(アクセス・駐車場など)を載せて記事を締めます。
広告はバスツアーでお馴染みのクラブツーリズム。「御朱印」で検索したところ、記事執筆時点で257件のツアーが該当しました。充実してるなぁ
岐阜善光寺のアクセス・駐車場
・住所:岐阜県岐阜市伊奈波通1-8
・電話:058-263-8320
・公式サイト:岐阜善光寺
・アクセス:伊奈波通りバス停(岐阜バス)から徒歩5分
岐阜駅から伊奈波通りへは、バスで約10分です
・駐車場:あり(無料)
弘法堂脇に参詣者用専用駐車場がありました。
頂いた御朱印をきっかけに、善光寺如来の歴史を知れて良かったです。またお参りに来よう。
岐阜大仏正法寺(日本三大大仏)の御朱印
お隣・伊奈波神社のほかに、善光寺の近くで御朱印を頂けたのは岐阜大仏正法寺。歩いて10分、車なら5分での到着です。
ド迫力なのに優しいオーラが溢れ出る大仏様がスゴかった…。詳しくは以下の記事にまとめてあります。
岐阜大仏(岐阜県岐阜市・黄檗宗金鳳山正法寺)で御朱印を授かったので、頂き方(時間など)やアクセス・駐車場情報とともに記事にまとめました。
金神社(岐阜市金町)で拝受した御朱印たち
- 岐阜城(車で5分・金の御朱印も。頒布場所は金華山ロープウェー売店です)
- 橿森神社(車で5分・”岐阜三社参り“の1つ。岐阜信長神社の御朱印も頂きました)
- 岐阜護國神社(車で7分・足乳根宮&河童大明神の御朱印も拝受しました)
- 金神社(車で10分・金の御朱印&黄金色に輝く豪華な御朱印帳も授かりました)
※寺社や史跡の名前をタップすると、サイト内の御朱印記事に飛びます
岐阜駅周辺の御朱印スポットをまとめた特集記事もご用意しています。以下からどうぞ!
岐阜駅(JR・名鉄)周辺で御朱印を頂ける神社やお寺を一覧にしてまとめました。地図も載せていますので、御朱印巡りの際にご活用いただければと。
【おまけ】御朱印帳が満願なりました
犬山寂光院の御朱印帳。色とりどりのモミジがかわいい
私事ですが、岐阜善光寺での御朱印拝受により、寂光院(愛知県犬山市)の御朱印帳が満願なりました。
御朱印帳を埋めるのが目的ではありませんが、達成感がありますね
ついては、記帳して頂いたお寺を以下にまとめておきます。愛知県内のお寺が大部分ですが、御朱印巡りの参考になれば幸いです。
寂光院で頂いた3種類の御朱印
- 寂光院(愛知県犬山市・通称”もみじでら”とも呼ばれる紅葉の名所)
- 龍泉院(犬山市・住職は書の先生。惚れ惚れするほど美しい墨書きでした)
- 輝東寺(犬山市・印影が盛り沢山で見ていて楽しい)
- 瑞泉寺(犬山市・”南無虚空蔵菩薩”と”古本山瑞泉寺”2種類の御朱印を受けました)
龍泉寺(名古屋市守山区)の御朱印
- 臥龍寺(犬山市・瑞泉寺塔頭。御本尊は薬師如来)
- 笠寺観音(名古屋市南区・なごや七福神めぐりなど霊場札所がいっぱい)
- 龍泉寺(同守山区・尾張四観音の1つ。龍泉寺城も見学しました)
- 如意山宝珠院(同中川区・名古屋三弘法第1番。四体の御朱印を拝受しました)
- 辯天寺(同港区・琵琶湖竹生島の名古屋別院。名古屋二十一大師第12番など)
東光山玉性院(岐阜市)の御朱印
御朱印帳を神社用とお寺用で分けるべきか悩んでいる人に向けて、「どちらでもOK」というメッセージと、それぞれの長所・短所を書き留めておきます。
岐阜県の御朱印一覧
岐阜県の御朱印を市町村別に紹介しています。御朱印巡りにご活用いただければ幸いです。