笠寺観音(名古屋市南区)の御朱印

笠寺観音(天林山笠覆寺りゅうふくじ)で御朱印を授かりました。玉照姫たまてるひめ藤原兼平ふじわらのかねひらが結ばれたエピソードから、縁結びのご利益で有名なお寺です。

わびさびを感じる境内でのんびりとした時間を過ごしてきましたよ。この記事には、

  • 笠寺観音の御朱印
  • 御朱印のもらい方(受付時間など)
  • 境内の様子(見どころ)

といった情報をまとめておきますね。まずは笠寺観音で授かった御朱印から紹介します。


笠寺観音で授かれる御朱印は4種類だよ

1.大悲閣(御本尊・十一面観音)

笠寺観音(名古屋市南区)の御朱印(大悲閣)

今回僕が授かったのは、御本尊・十一面観音の御朱印です。墨書き(日付のスタンプ含む)は以下の4要素。

  • [右上]奉拝(謹んで参拝いたしました)
  • [右下]参拝日(令和元年八月弐日)
  • [中央]大悲閣
  • [左]笠寺観音
ぼく(なごやっくす)
大悲閣はご本尊が祀られている本堂の名前だと思われます

そして印影(朱印を押した跡)は、以下の3要素でよろしいかと。

  • [右上]尾張四観音ノ一/尾張三十三観音三番/名古屋二十一大師十六番
  • [中央]梵字(キャ)と蓮
  • [左下]天林山笠覆寺之印

※御朱印の見方の基本を以下の記事で図入りで解説しています

笠寺観音の御朱印(十一面観音の梵字キャ)

中央の印影は、十一面観音を表す梵字”キャ”ですね。梵字の下には十一面観音の三昧耶形さんまやぎょう(仏を表す象徴物)であるハスも見えます。

黄色いアンダーラインを引いた、尾張四観音についても補足しておきますね。

スポンサーリンク

【補足】尾張四観音とは?

尾張四観音(笠寺観音・甚目寺観音・荒子観音・龍泉寺観音)

左上から時計回りに、甚目寺観音(本堂)、龍泉寺(仁王門)、笠寺観音(多宝塔)、荒子観音(六角堂)

■ 尾張四観音(おわりしかんのん)

  • 笠寺観音(名古屋市南区)
  • 甚目寺観音(海部郡甚目寺町)
  • 荒子観音(名古屋市中川区)
  • 龍泉寺観音(名古屋市守山区)

アンダーラインのあるお寺はタップするとサイト内の御朱印記事に飛びます

尾張四観音とは、尾張地方で古くから信仰を集めてきた、観音様をご本尊として祀る4つのお寺のこと。

名古屋城を中心として見たときに、その年の恵方にある尾張四観音は「恵方の観音様」として、初詣の人気スポットになるそうです。

ぼく(なごやっくす)
実は恵方は一見複雑に見えて、4方位しかありません。以下に早見表をのせておきます
西暦の下1ケタ恵方お寺
1・6南南東笠寺観音
2・7北北西甚目寺観音
3・8南南東笠寺観音
4・9東北東龍泉寺観音
5・0西南西荒子観音

笠寺観音ではほかに3種類の御朱印を授かれるようなので、概要を紹介します。画像についてはご縁があり次第のせますね。

名古屋城の御朱印(御城印・来城記念符)

なお、今名前が出た名古屋城でも御朱印(御城印)を授かれます。くわしくは以下の記事をどうぞ。

スポンサーリンク

2.大聖不動尊の御朱印

2種類目は大聖不動尊の御朱印。笠寺観音は東海三十六不動尊霊場の第十五番札所となっています。

なお、不動明王(お不動さま)は普段は護摩堂に祀られていますが、この日は境内再整備の工事中ということで、本堂にいらっしゃいました。

3.恵比須の御朱印

3種類目は恵比須の御朱印。”なごや七福神めぐり”の1つです。えびす様は商売や開運のご利益で有名ですね。

ぼく(なごやっくす)
こちらも普段は護摩堂、参拝した際は本堂に祀られていました

ちなみに1月5日には初えびすが行われるとのこと。笠寺観音のおもなお祭り(年中行事)を以下にまとめておきます。

【参考】笠寺観音のおもなお祭り一覧

笠寺観音「六の市」案内

  • 1月1日~7日:初詣・新春初祈祷(露店あり)
  • 1月5日:初えびす(露店あり)
  • 1月18日:大縁日初観音(フリーマーケット開催)
  • 2月3日:節分会(豆まき・露店多数出店)
    ※2月2日に前夜祭あり
  • 4月5or6日~8日:花まつり(潅仏会)
  • 7月第2日曜日:仏壇供養祭
  • 8月9日:九万九千日(夜店多数出店)
    ※笠寺納涼夏祭りも同時期に開催
  • 12月31日:大晦日(11:45~除夜の鐘・夜店あり)
  • 毎月6のつく日:青空市(六の市)開催

笠寺観音公式サイト、現地で頒布のリーフレットをもとに作成

4.弘法大師の御朱印

4種類目は弘法大師の御朱印。笠寺観音は名古屋二十一大師霊場の第十六番札所となっています。

多くの霊場会に参加しており、さすが笠寺観音といった感じです。お寺の方に伺ったところ、こちらの弘法大師の御朱印も墨書きしていただけるとのことでした。

ぼく(なごやっくす)
ただし受付の掲示内容から察するに、積極的に押し出してはいない様子。弘法大師の霊場巡りをされている方向けといった感じですかね

ちなみに、オリジナル御朱印帳の取り扱いはありませんでした。笠寺観音の知名度的に、あってもおかしくなさそうなんですけどねぇ。

スポンサーリンク

笠寺観音での御朱印のもらい方を説明するよ

笠寺観音境内風景(正面入口標柱・仁王門・仁王様・水かけ地蔵)

笠寺観音の境内風景。左上から時計回りに、標柱&山門遠景、山門(仁王門)、水かけ地蔵(手水舎)、仁王像です

この章には、笠寺観音での御朱印の授かり方(僕がお参りしたときのこと)をまとめておきますね。

  • 御朱印の受付場所
  • 御朱印代(価格)
  • 御朱印の受付時間

この3つを順番にいきます。

御朱印の受付場所:本堂

笠寺観音(名古屋市南区)本堂

笠寺観音の御朱印は、本堂内右の受付で頂きました。御札やお守りの取り扱いもありましたし、祈祷や供養の申し込みも同じ場所でよろしいかと。

ぼく(なごやっくす)
おみくじも自動販売機のようなカタチで本堂内に設置されていました

おもかる地蔵(笠寺観音本堂)

本堂内には”おもかる地蔵“も。六体並んでいたのですが、真ん中の二体がメチャメチャ重かった…。お参りの際はぜひお試しを。

※”おもかる地蔵”や”おもかる石”のあった神社仏閣を以下の記事にまとめています

スポンサーリンク

御朱印料(金額):300円

笠寺観音境内風景(善光寺堂・笠寺稲荷・弁財天と白龍社・教え地蔵と学び地蔵)

笠寺観音の境内風景その2。左上から時計回りに、善光寺堂、笠寺稲荷、教え地蔵&学び地蔵、弁財天&白龍社です

笠寺観音の御朱印料(値段)は300円でした。

お参り前に小銭を作りたい(お札を崩したい)場合、境内のすぐ北にコンビニ(セブンイレブン)がありましたよ。ご参考までに。

御朱印の受付時間:午前8時から午後4時

笠寺観音(名古屋市南区)東門

笠寺観音の東門。本笠寺駅から歩くと最初に見えるのがこの門です

笠寺観音の公式サイトには、本堂の開堂時間に関する以下の記載があります。

朝8時~夕方4時まで開堂(お札・お守り授与、朱印、各種申込み、お問い合わせ等はこの時間内に承ります)

出典:山内紹介|笠寺観音公式サイト

ということで、午前8時から午後4時のあいだにお参りすればまず間違いなく御朱印を授かれそうですね。

ぼく(なごやっくす)
僕は平日の15時ごろにお寺に到着。のんびり境内を散策していたら、閉堂時間が迫っていたので、急いで受付に伺いました(笑)

引き続き、縁結びのご利益について、笠寺観音の由緒(歴史)に絡めながら触れておきます。

スポンサーリンク

【縁結びのご利益】笠寺観音の由緒を見てみよう

玉照姫・藤原兼平公ご夫妻と結びの柱

上の画像は「玉照姫・藤原兼平夫妻を祀るお堂」「結びの柱」

雨でずぶ濡れになっていた観音様に自分の笠をかぶせた心優しい玉照姫を、鳴海に来ていた都の貴族・藤原兼平が見初めて妻としたのが「笠寺」の始まりなんだそうです。

ぼく(なごやっくす)
日本版シンデレラといった感じでしょうか。また「結びの柱」は、穴の中で大切な人同士で手をつなぐとイイんだとか。ロマンチックが止まらない

笠寺観音が縁結びのご利益で有名なのも、玉照姫・兼平公夫妻のエピソードが大いに関連しているというワケですね。お寺の由緒(歴史4部作)を以下に載せておきます。

【1】お寺の開基

  • 天平5年(733年):呼続の浜辺に流木が漂着。夜な夜な不思議な光を放つ
  • 夢のお告げを受けた善光ぜんこう上人が、漂木から十一面観世音菩薩の尊像を造る
  • 粕畠(今の笠寺から650mほど南)に堂を建立&観音様を安置し、天林山小松寺と名付けた(寺の開基)

【2】「笠寺」の始まり

  • 建立から数百年を過ぎ、小松寺の堂は荒れ果て、御本尊も風雨にさらされたままに
  • 鳴海のお金持ちにこき使われていた女性が、雨でずぶ濡れになっていた観音様に自分の笠をかぶせた
  • 後日、鳴海に寄った都の貴族・藤原兼平がその女性を見初め、妻として迎えることに(後の玉照姫)
  • 夫婦で現在地にお寺を復興、笠覆寺に改める(笠寺の地名の起こりにも)

【3】再び荒廃、阿願上人による中興

笠寺観音(名古屋市南区)の鐘楼

笠寺観音の鐘楼

  • お寺が再び荒廃してしまう
  • 嘉禎4年(1238年・鎌倉時代):阿願上人の発願により、お寺が旧観を取り戻す
  • この時造られた梵鐘は「尾張三名鐘」の1つに(現在は鐘楼に安置・愛知県指定文化財)

【4】近代(政識和尚による境内整備など)

政識和尚像(笠寺観音境内)

政識和尚像(笠寺観音境内)

  • 江戸~明治に建物や宝物などが散逸&第二次世界大戦後は境内の松の木も伐採される
  • のちの住職・政識和尚が托鉢などで浄財を集め、本堂の修繕などに努める
  • 住職になってからも、鉄道整備に伴う墓地受け入れのための境内利用を認めるなど奮闘
  • 平成~令和にかけて笠寺観音再整備事業を行なう

参考:笠寺観音公式サイト、現地で頂いたリーフレット

最後に、ココまでに載せきれなかった境内の様子(見どころ)を3枚の画像にまとめたので、ソレを紹介して記事を締めますね。

スポンサーリンク

【画像3枚】笠寺観音の境内の様子をお届けっ

3枚と言いつつ、1枚の画像に4つの見どころを詰め込むスタイルでいきます。

笠寺観音境内見どころ(役行者堂・延命地蔵堂・白山社・六地蔵堂)

1枚目は境内の諸堂などその1。遠目からだと見た目が似ている…。それぞれ以下のとおりです。

  • [左上]行者堂
    役行者えんのぎょうじゃが祀られています。片山神社(東区芳野)を開基したのも役行者(役小角えんのおずぬ)でした
  • [右上]延命地蔵堂
    お釈迦さま亡き後、遠い未来に弥勒菩薩がブッダとなって世に現れるまでのあいだ、僕らを救ってくれるのが地蔵菩薩なんだとか。左脇には暁台塚も
  • [左下]白山社
    白山大権現を祀る社。「見ざる聞かざる言わざる」の三猿も祀られていました
  • [右下]六地蔵堂
    僕らの苦悩を救おうとしている六道(6種)のお地蔵様。六道について簡単にまとめたモノを以下に載せておきます

【参考】六道の簡単な説明

六道救世六地蔵(笠寺観音)

  1. 地獄道:罪悪を犯すことによって受ける責め苦
  2. 餓鬼道:貪欲や嫉妬によって引き起こされる苦しみ
  3. 畜生道:自分を反省しようとしない愚かさによって受ける苦しみ
  4. 修羅道:争って、他者を打ち負かそうとする事によって受ける苦しみ
  5. 人間道:身体と生活にまつわる苦しみ
  6. 天道:快楽に満たされても、必ずそれを失う苦しみ

※六地蔵堂の掲示をもとに作成

笠寺観音の境内見どころ(如意輪堂・薬師堂・笠寺紋・名古屋十名所碑)

2枚目は境内の諸堂などその2です。それほど広い境内ではないのですが、じっくり見て回った結果、1時間ほど滞在していました。

  • [左上]如意輪堂(那智山)
    青岸渡寺(和歌山県那智勝浦町)と同じ如意輪観音を祀っています。この地方では虫歯の痛みを和らげてくれるという言い伝えがあるそう
ぼく(なごやっくす)
児ノ口社(豊田市久保町)の由緒に”虫歯速やかに治る”とあったのを思い出しました
  • [右上]医王殿(薬師堂)
    薬師如来が祀られています。病気を治して心身の健康を守ってくれる仏様ですね
  • [左下]寺紋
    かわいい笠のマーク。玉照姫&兼平夫妻のエピソードにちなんでいるのでしょう
  • [右下]名古屋十名所石碑
    大正13年8月に、新愛知新聞社(今の中日新聞の前身)が選定した十名所の1つが笠寺観音なんだとか。以下に残りの9つも挙げておきます

【参考】名古屋十名所

山田天満宮の御朱印

山田天満宮(名古屋市北区)の御朱印

  1. 熱田神宮(熱田区神宮一丁目)
  2. 名古屋城(中区本丸)
  3. 笠寺観音(南区笠寺)
  4. くらがり之森八幡社(中区正木町)
  5. 榎白山神社(榎権現・西区押切町)
  6. 八幡神社(桜田勝景・南区桜田町阿由知潟)
  7. 円頓寺(西区円頓寺通)
  8. 久屋金毘羅神社(中区テレビ塔北)
  9. 山田天満宮(山田重忠元大将之社・北区山田 廣福寺かも)
  10. 天理教教務支庁(御器所)

こちらのブログ記事を参考にさせていただいております
※太字になっている神社史跡はタップするとサイト内の御朱印記事に飛びます

笠寺観音の境内見どころ(人質交換之地石碑・宮本武蔵之碑・芭蕉句碑[笠寺千鳥塚・春雨塚])

最後3枚目は、歴史上の偉人関連の見どころを集めました。いやぁ盛りだくさんだ。

  • [左上]人質交換之地石碑
    笠寺観音で徳川家康と織田信広との人質交換が行われたとのこと。信広は織田信長の異母兄です
  • [右上]宮本武蔵之碑
    詳細は分からず。気になる…。とはいえ僕は吉川英治歴史時代文庫を一通り読んだくらいで、宮本武蔵についての知識をあまり持ち合わせておりません(笑)
  • [左下]芭蕉句碑1(千鳥塚)
    星崎の闇を見よとや啼千鳥“と刻まれています。訳は”星崎の闇を見ろと言っているのか、千鳥がさかんに鳴き立てている”でしょうか(参考:芭蕉全句集)
  • [右下]芭蕉句碑2(春雨塚)
    現地ではほとんど文字が読めず。名古屋市のページによると”笠寺やもらぬ岩屋も春の雨“と刻まれている模様
ぼく(なごやっくす)
芭蕉句碑のあった神社仏閣を以下の記事にまとめてあります。「笠寺や…」の訳についても関連記事からどうぞ
スポンサーリンク

笠寺観音の基本情報(アクセス含む)など

■ 笠寺観音(天林山笠覆寺)

・住所:愛知県名古屋市南区笠寺町上新町83
・電話:052-821-1367

・縁日

  • 毎月18日:観音縁日
  • 毎月28日:不動明王縁日

・宗派:真言宗智山派

・アクセス

  • 本笠寺駅(名鉄名古屋本線)から徒歩3分
  • 笠寺駅(JR東海道本線)から徒歩14分
  • 鶴里駅(地下鉄桜通線)2番出口から徒歩17分
ぼく(なごやっくす)
名古屋駅から向かう場合は名鉄の普通電車に乗るのがオススメ。7駅15分で本笠寺駅に到着します。運賃は300円かと

・駐車場:あり(無料)

笠寺観音(名古屋市南区)駐車場

境内北西(セブンイレブンの裏)にご覧の駐車場がありました。


平日に参拝したこともあってか、境内は非常に落ち着いた雰囲気。忙しさで凝り固まっていた僕のココロが、ゆっくりほぐれていくのを感じました。良いお参りができました!

成海神社(名古屋市緑区)の御朱印

笠寺観音の近くで御朱印を授かれたのは成海神社。日本武尊(ヤマトタケル)が鳴海の地で歌を詠んだ縁起から創立された延喜式内社です。

【参考】そのほか笠寺観音からアクセス良好な御朱印神社

豊藤稲荷神社(名古屋市緑区)の御朱印

  • 豊藤稲荷神社(車で8分・名古屋地区最大級の稲荷神社)
  • 五社宮(車で12分・1体1000円を含む3種類の御朱印を授かりました)
  • 御器所八幡宮(車で13分・徳川家康が”小牧・長久手の戦い”の前に立ち寄ったとされる神社)
  • 熱田神宮(名鉄で4駅・境内の写真は載せておりません。予めご了承ください)

※神社の名前をタップするとサイト内の御朱印記事に飛びます