なごやっくす(Twitter@goshuin_dash)です。
荒子観音寺(名古屋市中川区)で御朱印を頂きました。
尾張四観音の1つで、大小千数百体の円空仏があることでも有名なお寺です。
荒子観音寺の山門(仁王門)。円空作の仁王像が睨みを利かせます
- 御本尊:聖観世音菩薩
- ご利益:厄除開運、病気治癒、延命
- 宗派:天台宗
参拝の栞には”天台宗のお寺です”と”昭和27年天台宗から独立し単立寺院”の文章、両方の記載が。天台宗系の単立寺院ってコトかな
- 札所など:尾張三十三観音第12番札所、尾張四観音
荒子観音寺には何度か参拝したことがあるのですが、御朱印を頂くのは今回が初めて。
お寺の方が笑顔で話しかけてくださり、ステキなお参りとなりました。
カタチが印象的だった六角堂。傅大士・普建童子・普成童子がいらっしゃいます
この記事には…
- 荒子観音寺の御朱印
- 御朱印の頂き方(場所など)
- 境内の様子や見どころ
といった情報をまとめておきますね。
まずは荒子観音寺で授かった御朱印から紹介します。
目次(もくじ)
荒子観音寺(名古屋)の御朱印
中央の印影(=朱印を押した跡)は、聖観音を表す梵字(サ)です
荒子観音寺で授かった御朱印です。観音様が御本尊の場合にしばしば見受けられる、大悲殿の文字が中央に書かれています。
※御朱印の見方の基本を、以下の記事で図入りで解説しています御朱印の見方(=何が書いてあるのか)について、神社とお寺それぞれの具体例をあげながらまとめました。御朱印初心者の方の参考になれば幸いです。
尾張三十三観音霊場【第12番】
こちらにはハッキリと”本尊聖観世音菩薩”の文字が
荒子観音寺は、尾張三十三観音(東海百観音)霊場の第十二番札所。
ということで、専用の御朱印帳(納経帳)にも朱印を授かりました。朱印料は100円です。
専用の御朱印帳(納経帳)が上の写真です。
龍泉寺(守山区)で600円で購入しましたよ。
尾張三十三観音霊場巡りは、まだまだ序盤戦。めでたく満願なった際には、また記事にしますね
お寺の由緒を挟んで、次の章には、荒子観音寺での御朱印のもらい方(僕がお参りしたときのこと)を書き留めておきます。
江戸時代の荒子観音の様子(尾張名所図会・国立国会図書館デジタルコレクションより)
- 天平元年(729年):泰澄和尚によって開基
- 天平13年(741年):法相宗の自性上人が七堂伽藍を建立
- 中世:天台宗葉上流の談義所・密蔵院(春日井市)に属し、多数の僧徒を擁する
- 永禄年中(1558~70):全運上人により再興
- 天正4年(1576年):前田利家により本堂再建
前田利家公初陣之像(荒子駅前ロータリー)
- 天正12年(1584年):太閤検地により寺領没収
→九反ほどの観音灯明田が与えられる - 江戸時代:尾張藩主・徳川義直&徳川光友の帰依を受ける
- 平成9年(1997年):現本堂が再建
※参拝のしおりをもとに作成
荒子観音寺(名古屋)での御朱印の頂き方
本堂。御本尊の聖観音像(秘仏)は泰澄作で、33年に1度ご開帳されるとのことです。お堂の右端には弘法大師も
御朱印の受付場所
写真中央左、沢山の白い紙が貼ってある所が授与所です
荒子観音寺の御朱印は本堂左の授与所で頂きました。本堂とひと続きになっているので、迷う心配もありません。
御札・お守り・おみくじの取り扱いもありました!
御朱印料(金額)
御朱印代(値段)は300円。
お参り前に小銭を作りたい(お札を崩したい)場合、山門前の自動販売機(上の写真)を活用するのも一つの手かと。
お寺の開門時間について
境内の鐘楼
現地の掲示によると、荒子観音寺の開門時間は午前7時から午後5時。
ただし「お参りしたけど、(授与所は)留守だった」との口コミも散見されるため、いつでも御朱印を頂けるわけではなさそうです。
なお、授与所の時間案内などは見当たりませんでした。「(御朱印は)ご縁があれば」という心持ちでお参りするのが、精神衛生上オススメかな
地蔵尊。こちらでも手を合わせます
宿泊施設の広告を挟んだのち、荒子観音寺の見どころを4つお届けします。
広告は、僕が名古屋観光する立場なら、ココに泊まるかなぁという「ベッセルホテルカンパーナ名古屋」。立地・料金・口コミ評価のバランスが決め手ですね。
荒子観音寺(名古屋)の見どころ
円空仏【無料体験も】
本坊前の円空仏。イイ雰囲気です
- 拝観日:毎月第2土曜日
- 拝観時間:午後1時から午後4時
※現地掲示、参拝のしおりをもとに作成
荒子観音寺の見どころ1つ目は、大小1250体あまりの円空仏。
延宝年中(1673~81)に、円空上人が荒子観音の第10世住職・円盛上人の願いに応えて彫った芸術的作品です。
https://www.youtube.com/watch?v=uFuFSSBd_6I
名古屋のローカルTV局・東海テレビのYouTubeチャンネルからです
拝観日には、円空仏作りの無料体験もできるそうですよ。宮沢桃子アナウンサーが挑戦している動画をシェアさせていただきました。
見ているだけでドキドキ緊張しちゃう…。とはいえ、一度体験してみたいな
節分祭
節分祭の様子が収められた、大変ありがたいYouTube動画をシェアさせていただいております
荒子観音寺の見どころ2つ目は節分祭。毎年、節分の日に行われるお祭りで、年中行事の中で最も華やかとのことです。
上の動画からも盛り上がりが伝わってきますね。境内が人で溢れている(動画スタート時)&豆まきの時の歓声がスゴい(1分30秒~)
荒子観音の盆踊り pic.twitter.com/u1XafCm640
— ☆レオランド☆ (@LEOLAND_0527) August 5, 2017
こちらはTwitterからシェアさせていただいております
ちなみに、夏には盆踊りも開催されるようです。上の動画で流れている曲に関しては、学祭のノリを感じます(笑)
尾張四観音【恵方の早見表も】
寺号標にも”尾張國四観音”の文字が
尾張四観音とは、尾張地方で古くから信仰を集めてきた、観音様をご本尊として祀る4つのお寺のこと。
名古屋城を中心として見たときに、その年の恵方にある尾張四観音は「恵方の観音様」として、初詣の人気スポットになっています。
複雑なイメージのある恵方ですが、実は4方位しかありません。以下に早見表をのせておきますね
西暦の下1ケタ | 恵方 | お寺 |
---|---|---|
1・6 | 南南東 | 笠寺観音 |
2・7 | 北北西 | 甚目寺観音 |
3・8 | 南南東 | 笠寺観音 |
4・9 | 東北東 | 龍泉寺観音 |
5・0 | 西南西 | 荒子観音 |
多宝塔【名古屋市内最古の木造建築物】
荒子観音寺の見どころ、最後4つ目は多宝塔(二重塔)。名古屋市内で最も古い木造建築物とのこと。スゴい。
室町時代末期の禅宗様式の特色をよく表しており、国の重要文化財にも指定されています。
天文5年(1536年)5月に、塔頭・常住院の賢俊上人によって再建。大工棟梁は熱田の岡部甚四郎だそうです
さて、旅行関連の広告を再度挟んだのち、荒子観音寺の基本情報(アクセス・駐車場など)を載せて記事を締めますね。
広告はバスツアーでお馴染みのクラブツーリズム。「御朱印」で検索したところ、197件のツアーが該当しました(記事執筆時点)。充実してるなぁ!
荒子観音寺(名古屋)のアクセス・駐車場
今回の荒子観音での御朱印拝受により、尾張四観音の全ての御朱印が揃いました。
御朱印集めがメインの目的ではないとはいえ、やはり達成感がありますね。とはいえ、荒子観音にはこの先何度もお参りするつもりです。もちろん他の寺院にも
如意山宝珠院(中川区)で授かった御朱印たち
そして、荒子観音寺の近くで御朱印を頂けたのは如意山宝珠院(ほうしゅいん)。
歩いて12分、車なら4分での到着です。
こちらもお寺の方の雰囲気がステキでした。
お参りしたときの様子は、以下のリンクをご覧ください。
如意山宝珠院(名古屋市中川区)で4種類の御朱印を授かったので、もらい方(時間など)や境内の様子とともに記事にまとめました。霊場4つの札所です。
荒子観音寺(名古屋)周辺の御朱印寺社
- >>豊国神社(地下鉄で3駅・中村公園内。豊臣秀吉の生誕地です)
- >>白龍神社(あおなみ線で3駅・名古屋駅から一番近い御朱印神社かも)
- >>高座結御子神社(車で11分・熱田神宮の境外摂社)
- >>宝蔵院(車で11分・御本尊の地蔵菩薩は行基が彫ったと伝わる)
名古屋市の御朱印一覧
名古屋市の御朱印をエリア別に紹介しています。御朱印巡りにご活用いただければ幸いです。