冨士天満社の鳥居。標柱には「冨士大権現 天満天神宮」とあります
冨士天満社(名古屋市中川区)にお参りしました。前田利家の誕生地跡&荒子城跡でもあります。
荒子城主・前田利家が城内鎮守として木花開耶姫命を勧請したのが、神社の始まりのようです。
- 御祭神:木花開耶姫命、菅原道真
- ご利益:安産、学問向上
- 社格など:十四等級、旧無格社
- 例祭日:10月7日
菅原道真は前田氏の祖神と伝えられているんだとか
「加賀藩主 前田利家卿 誕生地跡 西南200m」とあります
荒子観音寺の境内で、上の案内看板を見つけたのが、お参りのキッカケ。この時点では「誕生地跡=石碑がポツンと立っているイメージ」だったのですが…
この看板には「前田利家御誕生の地 冨士天満社 南へ120m」の文字が
しばらく進んだところに上の看板が。恥ずかしながら、ココで初めて誕生地跡が神社だと認識しました(笑) この記事には、
- 冨士天満社の境内風景
- 荒子城の歴史
- 前田利家の一生
といった情報を簡単にまとめておきますね。それでは参ります!
冨士天満社の境内風景【フォトギャラリー】
- 手水舎~お参り(写真3枚)
- 社殿まわり(4枚)
- 前田利家誕生地跡など(2枚)
1.手水舎~お参り【3枚】
手水舎で心身を清めます。水がしっかり張られていました。
拝殿は舞殿形式。さらに進みます。
ココからお参り。この眺めが好きなんです。
賽銭箱には梅鉢紋と桐紋(五七桐)が。神紋かな。コノハナサクヤヒメが御祭神なので、桜紋もあると思いきや見つからず
荒子城の歴史を挟んで、社殿まわりの紹介に移りますね。
- 天文年間(1532~55)に前田利昌(利春)により、この地に築城
- 平地に簡単な柵と堀をめぐらし、屋根の上に櫓を設けた砦程度のモノだったとされる
- 「尾陽雑記」「古城志」などによると、城の広さは68m×50mとのこと
- 利昌の子・利久と利家、利家の子・利長が居城した
- 天正3年(1575年)と同9年、利家と利長が越前国府中(福井県越前市)に移り廃城に
※現地掲示をもとに作成
2.社殿まわり【4枚】
社殿全景です。幣殿が渡り廊下のようでカッコイイ。
なお、愛知縣神社名鑑(愛知県神社庁,1992)には、弘治元年(1555年)に前田利家が社殿を修造した旨の記載があります
本殿も間近で拝ませていただきました。屋根のカーブが美しいです。
味のある石灯籠に…
狛犬。子取り(左)と玉取り(右)です。子犬が丸っこくてカワイイなぁ。
続いて、前田利家関連の画像2枚をどうぞ。
3.前田利家誕生地跡など【2枚】
前田利家卿御誕生之遺址。社殿左にあります。立派な石碑でした。
そして、荒子駅前(神社から徒歩12分)にも利家像があったので、その画像とともに、利家の生涯を簡単にまとめておきますね。
前田利家公初陣之像(あおなみ線荒子駅前)
- 天文6年(1537年):荒子城で生まれる(前田城との説も)
- 天文20年(1551年):織田信長の小姓となり、萱津の戦いで初陣を飾る
- 永禄元年(1558年):まつと結婚する
まつは七宝町(あま市)で生まれたとされています。親近感がスゴい
- 永禄3年(1560年):桶狭間の戦いに加わる
- 永禄12年(1569年):信長の命により荒子城主となる
- 天正3年(1575年):越前府中3万3千石の大名となる
- 天正11年(1583年):金沢城主(尾山城主)となる
- 文禄4年(1595年):豊臣秀頼の傅役となる
- 慶長4年(1599年):秀頼とともに大阪城(大坂城)に移る
→大坂前田屋敷で病死。金沢野田山に葬られる
※現地掲示、銅像説明版をもとに作成
砦のような城だったとはいえ、「信長の命により荒子城主となる」の一文を見ると、とても格好良く感じます。イイお参りができました。
「利家とまつ」の広告を挟んだのち、冨士天満社の基本情報(アクセス・駐車場など)を紹介して記事を締めますね。
平成14年(2002年)に放送されたNHK大河ドラマ。主演は唐沢寿明さんと松嶋菜々子さんです
冨士天満社のアクセス・駐車場など
・住所:愛知県名古屋市中川区荒子4-208-1
・アクセス
- 高畑駅(地下鉄東山線)5番出口から徒歩6分
- 南荒子駅(あおなみ線)から徒歩10分
- 荒子駅(あおなみ線)から徒歩12分
利家像のある荒子駅(上の写真)を利用するのがオススメ。名古屋駅から3駅6分(240円)です
・駐車場について
荒子観音寺の駐車場。写真左奥の茅葺き屋根は、お寺の元守護神・神明社です
冨士天満社の駐車場は見当たりませんでしたが、荒子観音寺に神社(利家誕生地跡)への案内看板がありましたよね。
ということで、荒子観音の駐車場に停めたうえで、お寺と合わせてお参りされるのがよろしいかと(個人の見解です)。
社務所の見当たらない神社でしたが、手入れが行き届いており、気持ちよくお参りできました。また来よう。
荒子観音寺の御朱印と山門。山門は、利家が天正4年(1576年)に修造したと伝わります
上は荒子観音寺で頂いた御朱印。お寺の方の笑顔がステキで、こちらも充実したお参りとなりました。詳しくは記事をどうぞ。
荒子観音(浄海山円龍院観音寺・名古屋市中川区)で御朱印を頂いたので、頂き方(場所等)や境内の様子と共に記事にまとめました。尾張四観音の1つです。
御朱印とは何か?初心者の方に向けて、もらい方の流れを含め、分かりやすくまとめています。
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