この日は瑞泉寺(犬山市)に関する資料を返却しに、犬山市立図書館へ。その道中に立ち寄ったのが今回紹介する田縣神社(小牧市)です。
奇しくもお参り当日は、田県夏祭りの開催日。屋台や盆踊りの櫓が設置されており、到着した瞬間から気分がアガります。
そして田縣神社といえば、大男茎形を神輿に納めて担ぐ「豊年祭」で有名。お祭りの様子が収められた貴重なYouTube動画をシェアさせていただきます。
お祭り当日は国内のみならず、世界各国から参拝者が訪れるそうです
大男茎形は拝殿&奥宮に祀られていましたので、しかと目に焼き付けて&写真に収めてきましたよ。この記事には、
- 田縣神社の御朱印と御朱印帳
- 御朱印のもらい方(時間など)
- 境内の様子(見どころ)
といった情報をまとめておきますね。まずは田縣神社で授かった御朱印から紹介します。
目次(もくじ)
田縣神社の御朱印
田縣神社で授かった御朱印です。神社名の墨書きが入らないシンプルなスタイル。御朱印の見方の基本は以下の記事で図入りで解説しています。
豊年祭の印影もバッチリ。金色(ゴールド)なのは流石というよりほかありません。
用材は木曽檜(木曽ヒノキ)。毎年新しく作成されるとのことです
こちらは拝殿に祀られていた大男茎形(おおおわせがた)。境内の立札や神社の公式サイトによると、大男茎形のおおよそのスペックは以下のとおり。
- 直径60センチ
- 長さ2.5メートル
- 重さ280キログラム
豊年祭の神輿行列は小牧市の無形民俗文化財に指定されているそうですよ。以下に田縣神社のおもなお祭りもまとめておきますね。
■ 田縣神社のおもなお祭りなど
- 1月1日:歳旦祭
- 1月14日:左義長神事(おたきあげ)
- 2月11日:紀元祭
- 3月3日:斧入祭
- 3月15日:豊年祭(例祭)
- 5月第2日曜日(母の日・午前中):人形祭
- 6月30日16時:夏越の大祓(人形)
- 7月25日26日:夏祭
- 9月15日:敬老祭
- 10月第2日曜日:秋祭り
- 11月3日:明治祭
- 11月23日:新嘗祭
- 12月23日:天長祭
- 12月31日:除夜祭・年越の大祓(人形・16時~)
- 毎月1日15日:月次祭
※参拝の栞、公式サイト、愛知縣神社名鑑(愛知県神社庁,1992)をもとに作成
田縣神社の御朱印帳
田縣神社の御朱印帳。ゴムバンド付きを授かったのですが、探しても見当たらない…
■ 御朱印帳の初穂料(値段)
- ゴムバンドあり:1500円
- ゴムバンドなし:1200円
田縣神社では上の御朱印帳も授かりました。大男茎形があしらわれたインパクト抜群のデザイン。紺色(ネイビー)もありました。
※御朱印帳の値段についての特集記事をご用意しています
御朱印帳の金額(価格)の相場についてまとめました。僕がこれまでに授かってきた愛着のある100冊(神社・お寺・市販・通販)をもとにしております。

上野天満宮(名古屋市千種区)で授かったゴムバンド付きの御朱印帳
ゴムバンドは上野天満宮で授かったモノと同じデザインでしたよ(色は2種類)。梅結びが可愛いんです。
■ 御朱印帳袋の取り扱いもありました
田縣神社の藤棚
田縣神社には御朱印帳袋もありました。初穂料(価格)は以下のとおり。
- ポーチ型:2000円
- 巾着型:1500円
どんな御朱印帳にも合いそうな和柄のデザインだったと記憶しています。
【補足】田縣神社の御朱印帳は”小さいサイズ”でした
田縣神社の御朱印帳は小さいサイズ。御朱印帳のサイズ(大きさ)については以下の記事で特集していますよ。
大きさのイメージが掴めるように、大きいサイズの御朱印帳と並べてみたのが上の写真。大きいほうは犬山桃太郎神社の御朱印帳です。
引き続き、田縣神社での御朱印の授かり方(場所や時間など)について説明しますね。
田縣神社での御朱印のもらい方を説明するよ
この章には、田縣神社での御朱印の授かり方(僕が御朱印を授かったときのこと)を書き留めておきます。
- 御朱印の受付場所
- 御朱印代(初穂料/料金)
- 御朱印の受付時間
この3つを順番にいきますね。
御朱印の受付場所:授与所
田縣神社の鳥居。真正面に授与所(社務所)が見えています
田縣神社の御朱印は鳥居正面の授与所で授かりました。御神札・お守り(子宝など)・絵馬・おみくじの取り扱いもありましたし、祈祷の受付も同じ場所でよろしいかと。
拝殿はこんな感じ。夏越の大祓や夏祭りに合わせて茅の輪が設置されておりました。そして、田縣神社の御祭神は以下の二柱(神様は”柱”で数えます)。
- 御歳神(みとしのかみ)
五穀豊穣の守護神 - 玉姫命(たまひめのみこと)
子宝・安産の守護神
書籍「現代語古事記」によると、御歳神は大年神と香用比売のあいだに生まれた五穀豊穣の守護神(スサノオの孫にあたります)。
いっぽう玉姫命は、大荒田命(犬山大縣神社の御祭神とも)の娘&建稲種命の妃で、二男四女の子宝に恵まれた子孫繁栄の守護神とのことです(参考:神社公式サイトなど)。
■ 田縣神社のご利益(御神徳)
- 子授け・子孫繁栄
- 恋愛・夫婦円満
- 縁結び
- 厄除開運
- 諸病平癒
- 商売繁昌
参考:田縣神社公式サイト、愛知縣神社名鑑
御朱印の初穂料(金額)について
田縣神社の狛犬
御朱印の初穂料(金額)は300円を納めました。初穂料の言葉の由来は以下の記事で説明しています。
お参り前に小銭を作りたい(お札を崩したい)場合、最寄り駅・田県神社前駅前に自動販売機が並んでいましたし…
神社の駐車場にも自販機がありました。トイレも完備されており、参拝者に優しい神社だという印象を受けましたね。
御朱印の受付時間について
田縣神社の手水舎
田縣神社で頂いた参拝の栞には、授与所に関する以下の記載がありました。
神主巫女が常駐し、午前九時から午後五時まで御神札や珍しい御守り等を授与いたしております。
ということで、御朱印もコレに倣って午前9時から午後5時のあいだにお参りすれば、気持ちよく授かれるのではないでしょうか。
田縣神社奥宮前の鳥居
最後に、奥宮やさらにその奥の珍宝窟など、田縣神社の境内の様子(見どころ)を紹介して記事を締めますね。
【珍宝窟など】田縣神社の境内風景
こちらが奥宮の社殿。立派です。奉納された大小さまざまな男茎形(男性のシンボル)が納められておりました。
さらに奥へと歩を進めると…
玉のあいだにも何か見えますね
珍宝窟に辿り着きました。現地の石碑によると、玉をさすることで以下のご利益を授かれるようです。
- 右の玉:家内安全・商売繁昌・金運
- 左の玉:恋愛成就・子宝・安産・夫婦和合
ありがたく両方の玉をナデナデさせてもらいましたよ。鈴が仕掛けられているのか、賽銭を入れると「チン」という音が奥宮に響きました。
奥宮にはほかにも多くの石像が奉納されておりました。見どころに困らないとも言えますし、目のやり場に困るとも言えます。なんだか訳が分からなくなってきました(笑)
【超要約版】田縣神社の由緒(歴史)
- 創建は弥生時代まで遡るとされる
- 鎮座しているのは俗称「縣の森」
(小牧長久手の戦いで豊臣秀吉が前線の砦を築いた久保山の近く) - 「延喜式神名帳」に”丹羽郡田縣神社”とあり(式内社)
- 「尾張本国帳」「尾張国内神名帳」に”丹羽郡従三位田方天神”とあり
- 明治5年5月:郷社に列格
※参拝の栞、境内立札、愛知縣神社名鑑をもとに作成
※式内社については以下の記事で簡単な説明を行なっています
おまけ!記事に載せ切れなかった境内の様子をまとめてお届け。それぞれ以下のとおりです。
- [左上]本殿
愛知縣神社名鑑によると流造で広さは三坪。千木は外削ぎでした - [右上]鈴(奥宮)
男茎形をしていました。抜かりない - [左下]参拝者休憩所
豊年祭の写真展示場でもあります。お祭りの様子が分かってありがたいです - [右下]さざれ石
国歌君が代に登場する石。僕が出会った”さざれ石”を以下の記事にまとめています
田縣神社のアクセス・駐車場など
■ 田縣神社(たがたじんじゃ)
・住所:愛知県小牧市田県町152
・電話:0568-76-2906
・公式サイト:田縣神社
・旧社格など:旧郷社、四等級
・神紋:五七桐紋
・アクセス:田県神社前駅(名鉄小牧線)から徒歩5分
・駐車場:あり(無料)
50台ほど停められそう。ただし豊年祭当日の一般車両駐車はできないとのことです。
授与所に神主さん巫女さんが常駐しているのはありがたいですね。御朱印巡りをされている方も安心してお参りできるのでは。
田縣神社のあとは豊年祭の神輿のスタート地点・久保一色神明社にお参りしました。どうやら久保一色神明社と熊野神社が交互に御旅所になるようです。
神明社(小牧市久保一色)にお参りしてきたので、境内の様子や由緒などを記事にまとめました。田縣神社の豊年祭の際、男茎形の御旅所となる神社です。
大縣神社(おおあがたじんじゃ)の御朱印と御朱印帳
また田縣神社から車で7分の所には、美しい御朱印帳(上の写真)を授かれる大縣神社があり…
- 田縣神社=男
- 大縣神社(姫之宮)=女
としてセットでお参りする人も多いんだとか。大縣神社に参拝したときのことは以下の記事にまとめてあります。
次の記事はこちら【大縣神社】
女性の守護神&縁結びの神様として知られる「姫之宮」も人気の、大縣神社(愛知県犬山市)。この記事では、神社の見どころ(むすひ池など)や授与品(御朱印など)、アクセス情報まで幅広く紹介しています。豊年祭や梅まつりでも有名な尾張国二宮です。
そのほか田縣神社周辺の御朱印スポット
間々観音(小牧市間々本町)の御朱印と手水場
- >>間々観音(車で8分・おっぱいがいっぱい)
- >>小牧山城(車で8分・織田信長が築城)
- >>尾張冨士大宮浅間神社(車で14分)
- >>国宝犬山城(名鉄で3駅・御城印あり)
尾張の御朱印一覧
愛知県尾張エリアの御朱印を市町村別に紹介しています。御朱印巡りにご活用いただければ幸いです。
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