榎白山神社(名古屋市西区)にお参りして御朱印を授かりました。
桶狭間の戦いの際、織田信長が清州城を出たあと最初に立ち寄って戦勝祈願したとされる神社です。
ココには以前から何度かお参りしていたのですが、いつも午後に参拝していたからか、御朱印とはご縁がなかったんです。
この記事には、
- 榎白山神社の御朱印
- 御朱印を授かったときの様子(時間など)
- 境内の見どころ
といった情報をまとめておきますね。まずは榎白山神社で授かった御朱印から紹介します。
目次(もくじ)
榎白山神社の御朱印がこちらです
榎白山神社で授かった御朱印です。墨書きは以下の3要素。
- [右上]参拝
- [中央]榎白山神社(神社名)
- [左]参拝日(令和元年七月一日)
印影(朱印を押した跡)は、以下の2要素でよろしいかと。
- [中央]三子持亀甲瓜花(神紋)
- [中央下]白山神社
※御朱印の見方の基本を以下の記事で図入りで解説しています
神紋は白山神社の総本山とも言われる、加賀国一宮・白山比咩神社(石川県白山市)と同じ瓜の花。
白山比咩神社の公式サイトによると、この神紋は生命がますます栄えるめでたさを象徴しており、
- 家運長久
- 子孫繁栄
- 神人和楽
の”しるし”として仰がれているそうです。これらのご利益を願ってお参りするのも良さそうですね。
【要約版】榎白山神社の由緒(歴史)
- 文明9年(1477年):尾張国太守・斯波治部大輔義廉が白山比咩神社を勧請
- 永禄3年(1560年):桶狭間の戦いで織田信長が最初に戦勝祈願をした地とされる
→勝利のお礼に太刀一口を奉納(名古屋空襲で焼失)
- 文禄4年:客殿創立
- 寛永年中(1624-1645年):西国大名・琉球人などが休憩
→寛永11年:徳川家光が上洛の際に立ち寄ったとも - 元禄12年:社殿改造・神輿2基造成
- 文久2年6月:本社改造
- 明治初年:村社に列格
- 同40年10月26日:指定社となる
- 昭和17年:社殿改造
- 同20年5月14日:空襲により本殿・宝物など焼失
- 同27年4月:応急処置として木像流造の本殿を建造
- 同34年6月:拝殿幣殿をコンクリート銅板葺で建設
- 同49年3月:本殿祭文殿をコンクリート流造銅板葺にて完成
参考:頂いた由緒書き・信長攻略Webサイト・愛知縣神社名鑑
榎白山神社での御朱印のもらい方を説明するよ
神社を正面から。中央に大きな鳥居があるのですが、木で隠れてしまっている…。右に少しだけ見える標柱もかなりの高さでした
気持ちよくお参りできるよう、僕が御朱印を授かった際の様子も書き留めておきますね。
- 御朱印の受付場所
- 御朱印代(初穂料/価格)
- 【参考】御朱印の受付時間について
この3つを順番にいきます。
御朱印の受付場所:授与所(参道左)
榎白山神社の御朱印は参道左の授与所(社務所)で頂きました。御札やお守りの取り扱いもありましたよ。
境内は縦に細長いカタチをしています。授与所を横目にそのまま参道を進むと…
ご覧の拝殿が。扉が大きく開かれている&コンクリート造りだからか、僕のお参り史上最高レベルで拍手の音が社殿内に響きわたりました。
そしてもう1つ印象的だったのが、拝殿前の狛犬たち。大胸筋(大腿筋?)の盛り上がりがスゴい。僕も筋トレ頑張らなければ。
■ 榎白山神社の御祭神
- 菊理媛命
- 天照皇大神(元境内神社を合祀)
- 豊受比売命(同上)
- 迦具土命(同上)
参考:頂いた由緒書き・愛知縣神社名鑑
御朱印の初穂料(金額)について
榎白山神社の御朱印の初穂料(値段)は300円。とはいえ「300円です」などと言われたわけではなく、自然な流れで納めたカタチです。
※初穂料の言葉の由来を以下の記事で説明しています
お参り前に小銭を作りたい場合、最寄り駅(地下鉄浅間町駅)の近くにコンビニがありましたし、先にお茶しちゃうのもアリですね。
写真は神社から800mほど南にある「喫茶ゾウメシ」で頂いたケーキ&クリームソーダ。
- みそ煮込みうどん
- 肉みそのり玉プレート
- 味噌ヒレカツサンド
などフード系メニューも充実しているので(お味噌屋さんのカフェなんです)、お参り後のランチにもおすすめです。
【参考】御朱印の受付時間について
神社の入口でパシャリ。昔、神社の西を流れていた笈瀬川に架かっていた石橋(権現橋)の欄干が、垣根の一部として使われているそうです
僕が御朱印を授かったのは平日の朝10時過ぎ。
過去に何度かお参りしたときは授与所が閉まっていたことから(たぶん全て午後)、午前中(9-12時)にお参りすると、御朱印とのご縁がある確率がアップするかもしれませんね。
最後に、ココまでに載せきれなかった榎白山神社の見どころを2つ紹介して、記事を締めますね。
榎白山神社の見どころを2つ紹介するよ
1.田道間守社:名古屋では珍しいお菓子の神様
■ 田道間守社(たじまもりしゃ)
- 菓祖:田道間守命
- 薬祖:大己貴命
まずは境内末社・田道間守社。名古屋では珍しいお菓子(スイーツ)の神様です。中嶋神社(兵庫県豊岡市)が本社だと思われます。
境内に並ぶ稲荷神社(少将稲荷社)の奉納幟を見ても、製菓会社の割合が他の神社と比べて明らかに高く感じましたね。
僕は春日井製菓の“のどにスッキリ”というのど飴が大好きなんです。この日もカバンに入れてお参りしていました。
頂いた由緒書きに「飴をお供えして祈願する」とあったので、お供えすればよかったかなぁと少し後悔しております(笑)
毎年4月17日には、田道間守社の例祭も行われるとのこと。榎白山神社のおもなお祭り(年中行事)を以下にまとめておきますね。
■ 榎白山神社のおもなお祭りなど
- 1月1日:求火祭・歳旦祭
- 2月11日:建国祭
- 2月17日:祈年祭
- 旧初午前の日曜:少将稲荷初午祭
境内末社・少将稲荷社(御祭神:宇迦之御魂神)。商売繁盛のご利益をお祈りしました
- 4月17日:田道間守社例祭
- 4月25日:天神社例祭
- 6月17日:赤丸禁厭神事
- 6月30日:大祓式
- 7月16日:前夜祭
- 7月17日:例大祭
- 7月18日:湯立神事
- 8月10日:戸隠社例祭
- 8月17日:茅輪神事
- 10月10日:金刀比羅社例祭
左から天神社(御祭神:菅原道真)・金刀比羅社(大国主命)・戸隠社(手力雄命)。手力雄命は天石屋戸から天照大御神の手を引いた”天手力男神”と同じはず
- 10月17日:神明社例祭
- 11月15日:七五三祭
- 11月23日:新嘗祭
- 12月16日:秋葉社例祭
- 12月31日:大祓式
- 毎月1日17日:月次祭
参考:頂いた由緒書き・愛知縣神社名鑑
2.名古屋十名所石碑:残りの9つは?
続いて2つ目は名古屋十名所の石碑。
■ 名古屋十名所
名古屋城の御朱印(御城印)
- 熱田神宮(熱田区神宮一丁目)
- 名古屋城(中区本丸)
- 笠寺観音(南区笠寺)
- 闇之森八幡社(中区正木町)
- 榎白山神社(榎権現・西区押切町)
- 八幡神社(桜田勝景・南区桜田町阿由知潟)
※石碑は長楽寺に建っていました - 円頓寺(西区円頓寺通)
- 久屋金刀比羅神社(名古屋テレビ塔北)
- 山田天満宮(山田重忠元大将之社・北区山田 廣福寺かも)
- 天理教教務支庁(御器所)
※こちらのブログ記事を参考にさせていただいております
※太字になっている神社史跡は、タップするとサイト内の御朱印記事に飛びます
大正13年8月に、新愛知新聞社(今の中日新聞の前身)が選定した「名古屋十名所」に、榎白山神社(榎権現)が含まれています。
さらに時代は遡りますが、江戸時代後期にまとめられた「尾張名所図会」から、榎白山神社(榎権現)の様子をどうぞ。
出典:尾張名所図会(国立国会図書館デジタルコレクションより)
榎権現の”榎(えのき)”は昔、境内に生えていた榎の大木からきているそうですが…
この時代にはすでに枯れて(?)しまっているようですね。右下の枝だけ残った木の横に「神木大榎」の文字が見えますので。
おまけ!榎白山神社の神馬です。まるで本物の馬のような赤茶色をしておりました。これまた珍しいモノを見られた気がする。
榎白山神社の基本情報(アクセス・駐車場など)
信長の戦勝祈願や名古屋十名所といった華やかな時代を経て、今は神社自体がほっと一息ついている。そんな雰囲気を感じた、今回のお参りとなりました。
“寂れた”などのネガティブなモノではなく、あくまでゆったりとした空気感
冨士浅間神社(名古屋市西区)の御朱印
榎白山神社の近くで御朱印を頂けたのは、冨士浅間神社。浅間町駅1番出口から、わずか徒歩1分とアクセス抜群です。
印影のまわりをよく見ると…? 答えは以下の記事で。
富士浅間神社(地下鉄鶴舞線・浅間町駅からすぐ)で御朱印を授かったので、もらい方(時間など)や境内の様子(見どころ)とともに記事にまとめました。
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