日置神社(名古屋市中区)の御朱印

なごやっくす(Twitter@goshuin_dash)です。
日置神社で2種類の御朱印を見開きで授かりました。
最寄り駅は大須観音駅と上前津駅。どちらからも徒歩8分で着きます。

日置神社(名古屋市中区)南鳥居
鳥居と社号標

日置神社は桶狭間の戦いの際、織田信長が戦勝祈願&敦盛(あつもり)を舞ったと伝わる神社。
見事勝利を収めた信長は(熱盛!)、お礼参りとして千本の松を境内に植えたそうです。

上が敦盛の動画。YouTubeからシェアさせていただきました。
大須万松寺の織田信秀忌(信長の父親です)で舞われたようです。このページには…

  • 日置神社の御朱印
  • 御朱印の頂き方(初穂料など)
  • 境内の様子(見どころ)

といった情報をまとめておきますね。
まずは日置神社で授かった御朱印からお見せします。

ぼく(なごやっくす)ぼく(なごやっくす)

闇之森八幡社(中区正木)に続いての御朱印拝受です!

>>御朱印とは【もらい方】


日置神社(名古屋市中区)の御朱印

日置神社(名古屋市中区)の御朱印

日置神社で授かった御朱印です。本殿(右)と境内社(左)、2種類の御朱印を御朱印帳に見開きでいただきました。墨書きは奉拝&参拝日とシンプルですね。

※御朱印の見方の基本を以下の記事で図入りで解説しています

境内の掲示を見るに、一体のみを授かることもできるようですよ。印影(朱印を押した跡)についても簡単に掘り下げておきます。

種類1.日置神社本殿の御朱印

日置神社(名古屋市中区)本殿の御朱印

■ 日置神社本殿の御朱印の印影

  • [右]延喜式内社
  • [中央上]神紋(麻の葉紋)
  • [中央下]日置神社

頂いた由緒書きによると、日置神社の創建時期は定かではないとのことですが、延長5年(927年)にへんさんされた延喜式神名帳に”尾張國 愛智郡 日置神社”との記載があります。

ですので、少なくともソレ(=西暦927年)以前には神社が存在していたと考えられますね。長い歴史だ。延喜式内社については以下の記事でも特集しております。

日置神社(名古屋市中区)の狛犬(麻の葉紋)

日置神社境内の狛犬。大胸筋の発達度合いがスゴい。ベンチプレスで鍛えたのかな←

そして個人的に珍しいと感じたのが麻の葉紋。狛犬の土台にもしっかりと刻まれておりました。星のカタチにも見えますね。

【要約版】日置神社の由緒(歴史)

延喜式内社 日置神社由緒(参拝の栞/リーフレット)

  • 創建は不明(延喜式神名帳に記載あり)
  • 中世に石清水八幡宮(京都府八幡市)から八幡大神を勧請し合祀
  • 永禄3年(1560年)、桶狭間の戦いで織田信長が戦勝祈願
  • 見事勝利し、神域に松千本を植樹。千本松日置八幡宮と称される
  • 明治維新の際、社号を日置神社と改める
  • 明治42年、隣接の神明社を合併し相殿に配祀
  • 昭和20年に戦災を受けるも、昭和33年に社殿復興造営完成

※頂いた由緒書きをもとに作成

種類2.日置神社境内社の御朱印

日置神社(名古屋市中区)境内社の御朱印(廣富稲荷社・大黒恵比須社・日置龍神社)

■ 日置神社境内社の御朱印の印影

  • 廣富稲荷社
  • 大黒恵比須社
  • 日置龍神社

※残りは”日置神社[右下]”と”境内社”

続いて、日置神社境内社の御朱印。廣富稲荷社と大黒恵比須社は拝殿の左奥に。日置龍神社は拝殿の右奥に鎮座しています。

境内社の様子は後ほど紹介することにして、先に日置神社での御朱印の授かり方(初穂料など)を説明しておきますね。

日置神社(名古屋市中区)の御朱印の頂き方

日置神社(名古屋市中区)西鳥居
日置神社の西鳥居。大須観音駅から向かう場合はこの鳥居が分かりやすいかと

御朱印の受付場所

日置神社(名古屋市中区)の御朱印受付場所(祈祷受付所/授与所/社務所)

日置神社の御朱印は、参道右の祈祷受付所(授与所/社務所)で授かることができました。正面鳥居をくぐって拝殿へと進む途中にあります。

ぼく(なごやっくす)
御札・お守り・おみくじの取り扱いもありましたよ

日置神社(名古屋市中区)拝殿(社殿/本殿)

拝殿はこんな感じ。御祭神は以下の三柱です。

  • 天太玉命あめのふとだまのみこと[主座・中央]
  • 品陀和氣命ほむだわけのみこと(応神天皇)[配祀・左]
  • 天照大御神[配祀・右]

このあたりで天太玉命(フトダマ)を祀る神社は珍しいのでは。あめのいわ神話(≒天照大神の引きこもり脱出大作戦)で活躍した神様で、玉串や注連縄のルーツともされています。

【参考】日置神社本殿のご利益

  • 商売繁盛
  • 学業向上
  • 必勝祈願
  • 事業繁栄/企業隆昌
  • ものつくり/技術向上
  • リーダーシップ向上 など

※同じく天太玉命を主祭神とする安房神社(安房国一宮・千葉県館山市)のご利益のページをもとに作成

御朱印の初穂料(金額)

500円玉

日置神社の御朱印の初穂料(値段)は500円。本殿と境内社、2種類の御朱印を一緒に授かる場合の初穂料です。

ぼく(なごやっくす)
一体のみを授かる場合は300円とのことでした

言葉が適切かどうかはともかく、二体頂くと安くなるという、いわば”御朱印のセット割“ですね。御朱印の値段の相場については以下の記事で特集していますので、よろしければご覧ください。

なおお参り前に小銭を作りたい(お札を崩したい)場合、コンビニや自販機で買い物するのもイイですし、先にお茶しちゃうのもアリかと。

十二ヵ月(コーヒーゼリー・りんごのタルト・グレープフルーツジュース)

上はカフェ”十二ヵ月”で頂いた、りんごのタルトとコーヒーゼリー。上前津駅から神社に向かう途中にあります。とくにコーヒーゼリーの風味が最高でございました。

参考ページ[食べログ]THE SHOP 十二ヵ月

御朱印の受付時間について

日置神社(名古屋市中区)の御朱印

現地・ネット含め、御朱印の受付時間に関する目ぼしい情報は見当たりません。ですので、僕の経験からくる洞察(勘)になりますが、神社の雰囲気的に神職さんは境内に常駐していそう。

ということで、一般的な神社に倣って午前9時から午後4時のあいだにお参りすれば、まずまずの確率で御朱印を授かれる(ご縁がある)のではないでしょうか。

ぼく(なごやっくす)
参考までに、僕は平日の11時半ごろに参拝しました。最初、受付に人の姿は見えませんでしたが、僕を見つけた神社の方が窓を開けて対応してくださいましたよ。感謝です

引き続き、御朱印に名前のあった境内社(三社)の様子を簡単に紹介しますね。ご利益も合わせて取り上げます。

日置神社(名古屋市中区)の境内社【ご利益も紹介】

1.廣富稲荷社(ひろとみいなりしゃ)

廣富稲荷社(名古屋日置神社境内社)

■ 御祭神

  • 宇迦之御魂神うかのみたまのかみ(倉稲魂神)

■ ご利益(御神徳)

  • 商売繁盛の神
  • 衣食住の神
  • 食糧の神/稲の神

※境内の立札をもとに作成

まずは廣富稲荷社。境内の由緒によると、大正7年に伏見稲荷大社(京都市伏見区)から神璽を受けて神殿を新設したとのことです。

廣富稲荷社(名古屋日置神社境内社)の狛犬

廣富稲荷社の狛狐。知恵の象徴とされる巻物をくわえておりました。頭も良くなりそう。

ぼく(なごやっくす)
旧初午日の直前の土曜日には、稲荷初午祭が行われます。日置神社のおもなお祭り等を以下にまとめておきますね

【参考】日置神社のおもなお祭りなど

  • 歳旦祭:1月1日
  • 初恵比須祭:1月第2月曜日の直前の土曜日
  • 節分祭:立春の前日
  • 紀元祭:2月11日
  • 祈年祭:2月17日
  • 稲荷初午祭:旧初午日の直前の土曜日
  • 夏越の大祓:6月30日
  • 禁厭まじない茅輪わくぐり神事:7月第2土曜日
  • 龍神社例祭:7月第2土曜日
  • 例祭前日祭:10月14日
  • 例祭:10月15日
  • 新嘗祭:11月23日
  • 年越の大祓:12月31日
  • 月次祭:毎月1日15日

※頂いた由緒書きをもとに作成

2.大黒恵比須社(だいこくえびすしゃ)

大黒恵比須社(名古屋日置神社境内社)

■ 御祭神

  • 大国主命おおくにぬしのみこと(大黒様)
  • 事代主命ことしろぬしのみこと(恵比寿様)

■ ご利益(御神徳)

  • 福徳開運
  • 家門繁栄

※境内の立札をもとに作成

続いて大黒恵比須社。それぞれ昭和36年に出雲大社(島根県出雲市)と美保神社(島根県松江市)から神璽を受けて神殿を新設したとのことです。

ぼく(なごやっくす)
美保神社は”えびす様の総本宮”として有名な神社。書籍「神話のおへそ」に載っていた”あおふしがき神事”の写真が印象的で、ぜひお参りしたい神社の1つです

3.日置龍神社

日置龍神社(名古屋日置神社境内社)

■ 御祭神

  • 日置龍神

■ ご利益(御神徳)

  • 疾病平癒
  • 諸願成就

※境内の立札をもとに作成

そして日置龍神社。先の2つとは少し違った雰囲気を醸し出しておりました。むくの木に鎮まった龍神を祀っているようです。

ぼく(なごやっくす)
龍神社って、どこの神社もオーラが独特なイメージ。長年に渡って積み重なってきた、参拝者のさまざまな想いが渦巻いている感じがするんですよね

最後に、ココまでに載せきれなかった日置神社の境内の様子(見どころ)を3枚の画像にまとめましたので、ソレを紹介して記事を締めますね。

【画像3枚】日置神社(名古屋市中区)の境内風景

力石(名古屋日置神社境内)

■ 日置神社のちからいし

  • [左]はちまん:一石六斗(推定約256kg)
  • [右]いなり:一石二斗(推定約192kg)

※重さは(公社)米穀安定供給確保支援機構のページを参考にしました

1枚目は力石。この地方に現存するモノとしては最大級とのこと。江戸後期(文化・文政)を中心に、村の若者たちの力比べの道具として使われていたそうですよ。

僕も試しに持ち上げようとしましたが、びくともしませんでした。昔の人はどれだけ力持ちだったんや…。

■ 力石(ちからいし)があった神社

櫛田神社(福岡市博多区)力石

櫛田神社(福岡市博多区)の力石と試石。ゴロゴロいっぱい

※神社の名前をタップすると、サイト内の関連記事に飛びます

橘社と橘町の屋根神(名古屋日置神社境内)

続いて2枚目は、門の奥に祠が二つ。境内の立札や神社の方から伺ったお話から察するに、橘社(右)と橘町の屋根神(左・秋葉社/熱田社/津島社合祀)だと思われます。

門に刻まれているのは三つ葉葵紋。橘社に祀られているのは、尾張徳川家二代藩主・徳川光友(瑞龍院)なんです。

ぼく(なごやっくす)
徳川光友の時代には、多くの寺院が建立・再興・修復されましたよね。僕がお参りした所でいうと、片山八幡神社(東区)や高牟神社(千種区)がパッと思い出されます

日置神社(名古屋市中区)の見どころ(タブノキ・神楽殿・芳勲塔・松原交差点)

最後3枚目は欲張って4つのせます。それぞれ以下のとおりです。

  • [左上]タブノキ(椨の木)
    日本海側(能登など)でとくに神聖視されている木。現在は脇枝が成長中
  • [右上]神楽殿
    ステキな佇まい。参道左に建っています
  • [左下]芳勲塔
    郷土の英霊を偲ぶために建てられたようです
  • [右下]松原交差点
    神社近くの信号交差点。冒頭の”信長が松を千本植えた“というエピソードが「松原」の町名/地名の由来とのことです
ぼく(なごやっくす)
ちなみに僕は松原に住んでいたこともあります。懐かしさも感じながらの御朱印巡りとなりました

日置神社(名古屋市中区)のアクセス・駐車場

日置神社(ひおきじんじゃ)

・住所:愛知県名古屋市中区中区橘1-3-21

・アクセス:大須観音駅(地下鉄鶴舞線)2番出口から徒歩8分
※上前津駅(地下鉄名城線/鶴舞線)7番出口からも同じくらいで着きます

ぼく(なごやっくす)ぼく(なごやっくす)

名古屋駅から向かう場合は、まず地下鉄東山線で伏見駅へ(1駅)。伏見駅で鶴舞線に乗り換えて大須観音駅(こちらも1駅)で降りるのがオススメ

・駐車場:なし

日置神社(名古屋市中区)の最寄り駐車場(コインパーキング/タイムズ橘第6)

神社のすぐ近くにあったコインパーキング(国道19号線沿い・タイムズ橘第6)。駐車料金は60分200円(平日は30分100円)です。

由緒書きによると、日置神社の「日置」というのは、暦を司る役所だった「日置部ひおきべ」がこのあたりに置かれたところから来ているそうですよ。

ぼく(なごやっくす)ぼく(なごやっくす)

堀川(江川線)の西には「西日置」という町名も残っていますよね


鹽竈神社(名古屋市中川区)の御朱印
鹽竈神社(中川区西日置)の御朱印

そして、日置神社の次にお参りしたのは、何を隠そう「西日置」に鎮座している鹽竈神社(しおがまじんじゃ)

アンパンマンの”かまめしどん”を彷彿とさせる奉納釜が印象的でした。
以下から次のページへお進みください。

次のページはこちら【鹽竈神社】

日置神社周辺の御朱印寺社

ぼく(なごやっくす)ぼく(なごやっくす)

信長は桶狭間の戦いの際、日置神社のほかにも2つの神社で戦勝祈願しています。以下にまとめておきますね

【おまけ】いざ桶狭間へ!信長の足跡を辿る御朱印巡り


清洲城の御朱印(御城印・登場記念証)

清洲城の御城印

  1. 清洲城(清須市・桶狭間の戦いで信長はココから出陣。初代城主でもあります)
  2. 榎白山神社(名古屋市西区・勝利のお礼は太刀一口)
  3. 【当記事】日置神社(中区・勝利のお礼は千本松原)
  4. 熱田神宮(熱田区・勝利のお礼は信長塀[築地塀ついじべい])

【おまけ2】そのほか織田信長と関係が深い寺社史跡


手力雄神社(岐阜県各務原市)の御朱印と御朱印帳

手力雄神社(岐阜県各務原市)の御朱印と信長デザインの御朱印帳

  • 大須万松寺(名古屋市中区・信長が父信秀の位牌に抹香を投げつけた場所)
  • 岐阜城(岐阜県岐阜市・信長が天下統一の本拠地としたお城)
  • 岐阜信長神社(岐阜県岐阜市・橿森神社の境内社。鳥居前に楽市楽座の跡”御園の榎”も)
  • 手力雄神社(岐阜県各務原市・信長が岐阜城攻略の折りに戦勝祈願した神社)

名古屋市の御朱印一覧