この日は犬山駅周辺で御朱印巡り。先にお参りした龍済寺のすぐ隣にあるのが、今回紹介する龍泉院です。
【参考】龍泉院と同じ日にお参りした神社仏閣など
龍泉院の山門
※寺社や史跡の名前をタップするとサイト内の御朱印記事に飛びます
現地掲示や書籍「瑞泉寺史」によると、犬山城第5代城主・中川勘右衛門定成から城の留守を任されていた中川清藏主は、ココ龍泉院の第3世住職なんだとか。
現在の住職は書の先生ということで、惚れ惚れするほど美しい墨書きの御朱印を授かりましたよ。この記事には龍泉院の御朱印と境内の様子をまとめておきますね。
龍泉院(犬山市)の御朱印
龍泉院で授かった御朱印です。眺めているとウットリした気分になる墨書きは以下の3要素。
- [右]奉拝&参拝日(令和元年七月五日)
- [中央]本尊 南無本師釋迦牟尼佛
- [左]青龍山 龍泉院
そして、印影(朱印を押した跡)は以下の4要素でよろしいかと。
- [右上]大龜
- [中央]仏法僧宝(佛灋僧寶・三宝印)
- [左上]景山塔主
- [左下]龍泉禅院
※御朱印の見方の基本(三宝印含む)を、以下の記事で図入りで解説しています
ピンク色のアンダーラインを引いた2項目について、簡単に補足しますね。
【補足】大龜と景山塔主の印影が表しているのは?
瑞泉寺の本堂。龍泉院からわずか徒歩2分です
瑞泉寺史によると、龍泉院は近くにある瑞泉寺の塔頭(たっちゅう)として、応仁2年(1468年)に創建されました。
※塔頭については、同じく瑞泉寺の塔頭寺院である龍済寺の記事内で説明しています
そして創建当初の名前が「“大亀”庵」。創建した人物の名前が「“景川“宗隆」だったんです。御朱印を見るだけで、龍泉院の由緒(歴史)が分かってしまうというワケですね。
ちなみに、大本山の妙心寺(京都市右京区)にも”龍泉庵”という景川の塔院があるんです。景川のスゴさが伺えます。
【参考】現存する瑞泉寺の塔頭
※カッコ内は以前の名前。書籍「瑞泉寺史」をもとに作成
※アンダーラインのあるお寺はタップするとサイト内の御朱印記事に飛びます
瑞泉寺でも二体の御朱印(上の写真)を授かっております。さすがの素晴らしいお寺でした。詳しくは以下の記事にまとめてあります。
龍泉院での御朱印の頂き方【参考】
山門をくぐってスグの所には、井戸のようなモノが
御朱印の拝受場所
龍泉院の本堂
龍泉院の御朱印は庫裡(本堂横)のインターホンを押してお願いしました。というよりも、本堂が閉まっていたため、
とインターホン越しに伺ったところ、
といった感じで、お寺の方(ご婦人)から聞いてくださったと記憶しています。大変ありがたかったです。
御朱印料(値段)
境内には観音堂かな?”聖観世音菩薩”と掲げられたお堂もありました
御朱印代(金額)は300円を納めました。とはいえ「300円です」などとは言われていませんので、志納(お気持ち)といった感じですかね。
※志納(お気持ち)については以下の記事で特集しています
なお最寄り駅となる、名鉄犬山遊園駅の東改札口~龍泉院のあいだにコンビニや自動販売機はありませんでした。ということで、お参り前に小銭を作りたい場合は、
- 犬山遊園駅ホームの自販機でジュースを買う
- 帰りの切符(きっぷ)を現金で先に買う
- 犬山成田山に先にお参りする(境内に自販機あり)
このあたりの作戦を実行するのがイイかなぁと思います。ご参考までに。
御朱印を頂いた時間
僕が龍泉院にお参りしたのは昼の13時過ぎ。インターホン越しに御朱印をお願いしたあとは、
- 庫裏で御朱印帳を預ける
- 本堂でお参り
- その後、本堂内で御朱印を受け取る
といった流れで御朱印を授かりました。景川塔主のことなどもお話ししていただけて、すごく嬉しかったです。
境内には沢山の観音様もいらっしゃいました
といった質問に対しては、そうですね、お隣の龍済寺がルートに含まれる「犬山七福めぐり」の御朱印受付時間が「9時~15時」なんです。
ですので、ソレに倣うカタチで午前9時から午後3時のあいだにお参りするのがよろしいのではないでしょうか。
最後に境内にあった蹲踞(手水鉢)の写真を。中央の水穴を「口」の字に見立てると、
- 吾唯足知(われただたることをしる)
と読めます。以下は同様の蹲踞がある、京都市右京区の龍安寺(龍泉院と同じ臨済宗妙心寺派です)の公式サイトからの引用です。
釈迦が説いた「知足のものは、貧しといえども富めり、不知足のものは、富めりといえども貧し」という「知足」(ちそく)の心を図案化した仏教の神髄であり…
僕はついつい足りないモノに目を向けてしまう時があります。今あるモノや人とのご縁に改めて感謝しようと思った1コマでした。
■ 青龍山 龍泉院
・住所:愛知県犬山市大字犬山字瑞泉寺30
・公式サイト:見当たらず
・宗派:臨済宗妙心寺派
・アクセス:犬山遊園駅(名鉄犬山線)東改札口から徒歩1分
・駐車場:あり
お寺の西側にご覧の駐車場がありました。
なお犬山遊園駅東口前にもコインパーキング(名鉄協商パーキング犬山遊園駅・駐車料金60分200円)が。瑞泉寺&塔頭を巡る場合はこちらに停めるのもアリかと。
ちなみに瑞泉寺史によると、昔はこのあたり(犬山遊園駅一帯)に、
- 妙喜庵(各務原への移転前)
- 黄梅院
この2つの塔頭があったそうです。
それにしてもお寺のご婦人の方がとても優しく対応してくれて嬉しかったです。ステキな時間を過ごすことができました。
龍泉院のあとは、同じく瑞泉寺の塔頭寺院である輝東寺へ。印影がいっぱいのウキウキする御朱印を授かりましたよ。
【参考】そのほか龍泉院の近くで御朱印を頂けた神社仏閣
- 瑞泉寺(徒歩2分・2種類[虚空蔵菩薩/瑞泉寺]の御朱印を授かりました)
- 犬山成田山(徒歩7分・御朱印帳&弘法堂の御朱印も頂きました)
- 犬山城(徒歩15分・令和元年から御城印の頒布がスタート)
- 犬山寂光院(車で4分・こちらでは三体の御朱印とモミジ柄の御朱印帳を)
※寺社や史跡の名前をタップするとサイト内の御朱印記事に飛びます
■ 御朱印巡りモデルコース
犬山駅周辺で御朱印のある神社やお寺を一覧にしてまとめました。「犬山駅周辺御朱印マップ」も載せていますので、当日の御朱印巡りにご活用ください。
尾張エリアの御朱印一覧
愛知県尾張エリアの御朱印を市町村別に紹介しています。御朱印巡りにご活用いただければ幸いです。