なごやっくす(Twitter@goshuin_dash)です。
この日は犬山駅周辺で御朱印めぐり。
最初にお参りしたのが犬山成田山(大本山成田山名古屋別院大聖寺)です。
新生大仏
犬山成田山には初詣を含め、何度かお参りしたことがあるのですが、御朱印を授かるのは今回が初めて。
知らない人も意外と多い、本堂裏の新生大仏にも手を合わせてお参りしてきましたよ。このページには…
- 犬山成田山の御朱印と御朱印帳
- 御朱印の頂き方(時間など)
- 境内の様子(見どころ)
といった情報をまとめておきますね。
まずは犬山成田山で授かった二体の御朱印から紹介します。
目次(もくじ)
犬山成田山の御朱印【2種類】
1.御本尊(不動明王)の御朱印
まずは御本尊・不動明王の御朱印から。達筆で美しい…。”動”の字の躍動感あふれる”はらい”がお気に入りです。墨書きは以下の4要素。
- [右上]奉拝(謹んで参拝いたしました)
- [右下]参詣日(令和元年七月五日)
- [中央]本尊 不動明王
- [左下]犬山成田山
そして印影(朱印を押した跡)は以下の3要素だと思われます。
- [右上]東海三十六不動尊霊場 第一番札所
- [中央]不動明王の御宝印(梵字・カーン)
- [左下]犬山成田山
御宝印の宝珠の中に見えるのは、御本尊・不動明王を表す梵字(カーン)でよろしいかと。
公式サイトによると、不動明王は右手の利剣で僕らの煩悩や迷いを断ち切り、左手の索で仏教の教えに背く人を膝元に引きつけて、正しい道に導いてくださるそうです。ありがたい。
ちなみに御本尊は本堂ではなく、こちらの明王門(山門/楼門)の楼上に奉安されているとのこと。少し珍しいですよね。
2.弘法堂(弘法大師)の御朱印
もう1種類は弘法堂の御朱印。中央に弘法大師のご宝号(念仏)である「南無大師遍照金剛」の墨書きが見えます。
余談ですが、お寺の方が初め日付を”六月”と書いたんです。丁寧な謝罪のあと”七月”に訂正して頂きました。僕としては、珍しい御朱印が授かれたという「良い思い出」になりました
そして印影はやや薄めですが、ほかの方の御朱印から推測するに、以下の通りでよろしいかと。
- [右上]尾張三弘法
- [中央]弥勒菩薩の御宝印(梵字・ユ)
- [左下]成田山大聖寺
尾張三弘法と弥勒菩薩について簡単に補足しますね。
【補足1】尾張三弘法について
弘法堂の御朱印には、ご覧のとおり尾張三弘法の和紙も付けてくださいました。尾張三弘法の三寺社を以下に一覧にしてまとめておきます。
間々観音(小牧市間々本町)の御朱印
尾張三弘法霊場の3つの寺院(犬山成田山・犬山寂光院・小牧間々観音)にお参りし、ステキな時間を過ごしてきました。この記事に、それぞれのお寺で授かった御朱印や御朱印帳をまとめておきます。御朱印巡りをする際の参考にしていただければ幸いです。
【補足2】弘法大師と弥勒菩薩の関係
犬山成田山境内の遍路大師像
高野山霊宝館のサイトに、弘法大師と弥勒菩薩の深い関係がうかがえる以下の記載があります。
弘法大師も高野山の奥之院(おくのいん)に入定されるとき、「われ、閉目ののちは兜率天に往生し、弥勒慈尊の御前に仕え、五十億余年ののち、必す慈尊とともに下生せん」と弟子達に遺言されたと伝えられています。
弥勒慈尊とは弥勒菩薩の尊称。このエピソードから、弘法堂の御朱印には弥勒菩薩の梵字(ユ)が押されているのだと思われます。
なお御朱印の見方の基本は、以下の記事で図入りで解説していますよ。
犬山七福めぐりの御朱印・ご利益印
オマケでもう1種類。犬山成田山では犬山七福めぐりの御朱印も授かりました(初穂料200円)。
専用の御朱印帳に御朱印&ご利益印を受けながら、7か所の神社仏閣をまわる企画です。
犬山成田山のご利益印は「交通安全」。
毎回、犬山成田山にお参りしたあとは自然と安全運転への意識が高まるのですが、コレもご利益の一環ですよね!
犬山成田山の御朱印帳
犬山成田山では上の御朱印帳も授かりました。ありがたいことに、(モザイク処理をしている箇所に)苗字か名前のどちらかを記入してもらえます。
僕が授かったのは(ネイビー寄りの)緑色の御朱印帳。もう1種類、(臙脂色寄りの)赤色の御朱印帳もありました。初穂料は1000円以上となっていましたよ。
参考までに僕は受付では1000円、賽銭箱に”気持ち”多めにお納めしました。御朱印帳の値段についての特集記事も以下にご用意しています。
御朱印帳の金額(価格)の相場についてまとめました。僕がこれまでに授かってきた愛着のある100冊(神社・お寺・市販・通販)をもとにしております。
御朱印帳のサイズは?
ちなみに、犬山成田山の御朱印帳は大きいサイズ(大判サイズ)でした。御朱印帳のサイズについては以下の記事で特集しています。
大きさが比較できるよう、小さいサイズの御朱印帳と並べてみたのが上の写真。小さいほうは犬山城の郭内に鎮座する三光稲荷神社の御朱印帳です。
神社の名前は聞いたことが無くても、ハートの絵馬や千本鳥居で有名と聞けば、
とピンと来る方も多いのでは?三光稲荷神社にお参りしたときの様子は以下の記事にまとめてあります。
犬山成田山での御朱印の頂き方
この章では犬山成田山での御朱印の授かり方、具体的には、
- 御朱印の受付場所
- 御朱印代(初穂料/価格)
- 【参考】御朱印の受付時間について
この3つを説明しますね。1つずつ順番にいきます。
御朱印の受付場所
犬山成田山の御朱印は本堂右の総受付で書いていただきました。立派な建物です。お守りやお札もたくさん並んでいましたよ。
【参考】犬山成田山のご利益 | |
---|---|
無病息災 | 家内安全 |
交通安全 | 入試合格 |
安産 | 延命長寿 |
健康 | 縁結び |
恋愛成就 | 厄除開運 |
火難除け | 盗難除け |
※犬山成田山で取り扱いのあるお守札をもとに作成
自動車交通安全祈祷殿
交通安全の祈祷については、階段を降りたところの自動車交通安全祈祷殿での受付になります。ご参考までに。
■ 弘法堂の御朱印は弘法堂内で頂けます
なお弘法堂の御朱印は、総受付ではなく弘法堂内で頂きました。入ってすぐ左にお寺の方がいらっしゃいましたよ。
御朱印の初穂料(金額)
御朱印の初穂料(値段)は、ご本尊・弘法堂ともに300円をお納めしました。初穂料の言葉の由来は以下の記事で説明しています。
自動車交通安全祈祷殿前や鐘楼堂(上の写真)前の休憩所など、境内数か所に自動販売機がありましたので、ソコでお茶休憩しつつお札を崩すのもアリですね。
御朱印の受付時間は?
「犬山七福めぐり」の御朱印帳には、御朱印の受付時間に関する以下の記載があります。
御朱印受付時間:午前9時~午後3時
ですので、手持ちの御朱印帳に頂く御朱印についても午前9時から午後3時にお参りするのが確実だと思われます。
ちなみに、僕が犬山成田山にお参りしたのは平日の午前10時前。御朱印待ちの方などはおらず、スムーズに御朱印を授かることができましたよ。
最後に、ココまでに載せきれなかった境内の見どころを3枚の画像にまとめたので、ソレを紹介して記事を締めますね。
犬山成田山の見どころ・境内風景
画像3枚と言いつつ、見どころが盛りだくさんですので、1枚に4つを詰め込んでおります。それぞれ以下のとおりです。
- [左上]本堂前からの眺め
高台なので見晴らしが素晴らしいです。中央には犬山城が(現地ではそれなりの大きさに見えます) - [右上]蓮華台敷石
明王門と本堂前の地面2か所に蓮華が刻まれています。コレを踏み渡ることで煩悩の垢を清める功徳があるんだとか - [左下]信徒会館
本堂左にあります。立派な建物が多いなぁ - [右下]出世稲荷堂
成田山新勝寺(千葉県)から勧請した吒枳尼天を祀っているとのこと。榊森白山社(名古屋市中区)にも出世稲荷があったのを思い出しました
【要約版】犬山成田山の由緒(歴史・縁起)
- 昭和28年10月:本堂建立
- 同11月3日:入仏落慶大法会奉修(お寺の始まり)
- 昭和57年:弘法堂建立
- 平成15年:新自動車交通安全祈祷殿・受付建立
- 平成20年:出世稲荷堂建立・憩いの広場造成
- 平成25年:梅花園造成
- 平成26年:茶室若水庵改修
参考:参拝のしおり、犬山七福めぐり御朱印帳、犬山成田山公式サイト
2枚目も引き続き4つ。境内をくまなく見て回る場合の所要時間は、1時間は見ておいたほうがよろしいかと。
- [左上]くるま地蔵尊
交通事故による犠牲者の冥福を祈り、霊を慰める地蔵尊。稲荷堂の近くにあり、幟のコントラスト(赤と緑)も美しい - [右上]三十六童子
不動明王に使える三十六童子。本堂裏にいます。それぞれの名前の記載もありましたよ - [左下]五大明王・八大童子
こちらは不動明王+その東西南北を守護する4人の明王と、不動明王の使者である8人の童子。手水舎の近くにいます - [右下]鐘楼堂
毎朝6時と正午に撞かれるとのこと。大晦日には108人の参拝者によって除夜の鐘も鳴らされます。犬山成田山の主な年中行事を以下にまとめておきますね
【参考】犬山成田山の主な年中行事
- 正月:初詣/元朝護摩厳修/合格祈願会/七草御印紋/初不動
- 2月:節分まつり(豆まき)/星まつり/厄除け祈願会/稲荷祭/涅槃会
- 3月:彼岸会/弘法大師正御影供
- 4月:花まつり
- 5月:学童写生大会/大佛法要
- 6月:虫封じ特別祈願会/青葉まつり
- 7月:全国安全週間特別祈願会
- 8月:盆供養献燈会/盂蘭盆会
- 9月:彼岸会
- 10月:学童席上揮毫大会/七五三まいり
- 11月:開創記念大祭/七五三まいり
- 12月:大煤払い/納め不動/除夜の鐘
- 縁日:毎月1日・15日・28日
参考:参拝のしおり、犬山成田山公式サイト
最後3枚目。見どころ盛り沢山の犬山成田山でございました。
- [左上]聖蘭堂
スリランカから贈呈されたお釈迦さまの本尊を奉安しているとのこと。成田山が幼稚園や文化会館を建てたことへのお礼だそうです - [右上]若水庵
犬山高校の礼法室を移築・復元した茶室。千利休ゆかりの残月席を残す貴重な建物なんだとか
- [左下]にぎり不動/大黒天
本堂両脇の祠に祀られていました。こちらにも手を合わせてお参り - [右下]高麗犬(こまいぬ)
常滑焼の狛犬。常滑の名陶工、杉江翁軒・水上文吉・片岡武正の3氏によって制作されたそう
犬山成田山のアクセス・駐車場
■ 犬山成田山(いぬやまなりたさん)
・住所:愛知県犬山市犬山北白山平5
・電話:0568-61-2583
・公式サイト:犬山成田山
・アクセス
- 名鉄犬山遊園駅から徒歩10分
- 名鉄犬山駅から徒歩15分
・駐車場:あり(無料・約600台)
駐車場もメチャメチャ広いです。ありがたいですね。
お寺の方の対応も丁寧で、非常に気持ちよくお参り&御朱印を拝受することができました。
御朱印帳の取り扱いもあるので、御朱印デビューにもおすすめです。
犬山寂光院の御朱印
さて、犬山成田山をあとにして、次に向かったのは「尾張のもみじでら」こと犬山寂光院(じゃっこういん)。
寂光院では三体の御朱印とモミジ柄の御朱印帳を授かりました。
以下から次のページへお進みください。
次のページはこちら【寂光院】
継鹿尾観音 寂光院(愛知県犬山市)で3種類の御朱印と御朱印帳を授かったので、もらい方(時間など)や境内の見どころとともに記事にまとめました。
犬山成田山周辺の御朱印スポット
- >>瑞泉寺(徒歩5分・二体[虚空蔵菩薩/瑞泉寺]の御朱印を頂きました)
- >>龍済寺(徒歩7分・セルフで御朱印を押すという貴重な体験をしました)
- >>国宝犬山城(徒歩15分・令和初日から御城印の頒布がスタート)
- >>桃太郎神社(車で7分・ユニークな桃形鳥居やコンクリート像で有名)
犬山の御朱印巡りおすすめコースを紹介しています。犬山城(御城印)を含むので観光客にもオススメです。マップも載せていますのでご活用ください。
【追記】御朱印帳が満願なりました
長栄寺(名古屋市中区)の御朱印
後日、長栄寺で御朱印を頂いたことにより、犬山成田山の御朱印帳がめでたく満願なりました!
ついては、御朱印帳に記帳していただいたお寺を以下にまとめておきます(書き置き御朱印の貼付を含む)。
御朱印巡りの参考になれば幸いです。
尾張エリアの御朱印一覧
愛知県尾張エリアの御朱印を市町村別に紹介しています。御朱印巡りにご活用いただければ幸いです。
犬山の成田山ではもう一種類の御朱印が頂けますよ。
それもかなりレアな御朱印です!
毎年4月8日の花祭りに合わせて内部を公開する【聖蘭堂】で御朱印をいただくことができます。
聖蘭堂はお釈迦様を祀ってありますので、お釈迦様の御朱印となります。
1年のうちでも、花祭りの時にだけ書いていただける大変レアな御朱印です。
御朱印代は300円です。
花祭りの時には聖蘭堂の横で甘茶も振る舞われます。
機会がありましたら、ぜひ行ってみてくださいね。
紗欄さま
コメントありがとうございます!
まさに本日が花祭り当日なのですね。
来年以降、タイミングが合えばお参りさせてもらおうと思います。
教えていただき、ありがとうございました。