この日は犬山駅周辺で御朱印巡り。犬山城エリアから犬山遊園駅へと戻ってきてお参りしたのが、今回紹介する臨渓院です。
【参考】臨渓院と同じ日にお参りした神社仏閣など
臨渓院の山門
※寺社や史跡の名前をタップするとサイト内の御朱印記事に飛びます
こちらは西門です
これまでに150体ほどの御朱印を授かってきた僕(なごやっくす)ですが、臨渓院の御朱印は墨書き・印影ともに盛りだくさん。過去最高レベルの賑やかさとなっております。
この記事には臨渓院の御朱印や境内の様子(見どころ)をまとめておきますね。まずは臨渓院で授かった御朱印から紹介します。
目次(もくじ)
臨渓院(犬山市)の御朱印
臨渓院で授かった御朱印です。見ているだけで楽しいよぉ。まず墨書きを文字に起こします。
- [右上1]犬山城主菩提寺
- [右上2]青龍弁財尊天
- [中央]南無釋迦牟尼佛(本尊)
- [左上1]無心地蔵
- [左上2]おりづる観音
- [左上3]参拝日(令和元年七月五日)
- [左下]尾張国 臨渓院
続いて印影(朱印を押した跡)。照らし合わせながら見たい方もいると思うので(←僕のこと)、御朱印をもう一度のせますね。
- [右上](梵字) 青龍七福神 辨財尊天
- [右下]無心地蔵
- [中央上]釈迦如来の梵字(バク)
- [中央]仏法僧宝(佛灋僧寶・三宝印)
- [左上]平和の祈り おりづる観音
- [左下]臨渓副(?)寺
※三宝印の解説を含む、御朱印の見方の基本を以下の記事で図入りで特集しています
いやぁスゴい。そしてありがたいことに、御朱印を見るだけでお寺のことがイロイロと分かるようになっています。
ということで引き続き、御朱印要素を絡めつつ、臨渓院の見どころ4つを紹介していきますね。
臨渓院の見どころ4つを紹介するよ【御朱印に則って】
1.犬山城主菩提寺
現地の掲示や書籍「瑞泉寺史」によると、臨渓院は犬山城主・成瀬氏の菩提寺とのこと。
- 成瀬正成(まさなり・初代)
- 成瀬正虎(まさとら・2代)
- 成瀬正親(まさちか・3代)
- 成瀬正幸(まさゆき・4代)
この4基の墓碑が、犬山城を眺めるようにして、境内南東の高台に立ち並んでいたと記憶しています。
お寺の西門からも犬山城が見えたんです。画像左上にぼんやりと写っているのが犬山城。肉眼だともっとハッキリ見えました。
さらに山門には、成瀬家の家紋(丸に酢漿草紋)も。
なお同じ日に犬山城の御朱印(御城印)も授かっております。左に成瀬家の家紋が見えますね。犬山城の御城印については以下の記事をどうぞ。
2.延命弁財尊天
続いて延命弁財尊天。弁財天と聞くと”縁結び・金運・水の神様”などのイメージが強いですが、ココ臨渓院の弁財天は延命長寿のご利益がありそうですね。
なお宝珠の中に見えるのは、弁財天を表す梵字「ソ」だと思われます。
また、御朱印中央上にも梵字が。こちらは臨渓院の本尊・釈迦如来を表す梵字(バク)でよろしいかと。
3.無心地蔵
3番目は無心地蔵。境内の至るところに、さまざまな格好のお地蔵さまがいらしたのですが、コレが無心地蔵なのかな?
そして4つ目は…
4.おりづる観音
4つ目は”おりづる観音”。名前のとおり、観音様が折り鶴の上に立っていらっしゃいます。
香炉にも沢山の折り鶴(千羽鶴)がありましたよ。
ちなみにこちらの印影。「臨・渓・寺」の3文字は間違いないと思うのですが、左上は「副」で合ってるかな…。
手元の辞典(篆刻字林)で、ソレっぽい漢字を片っ端から引いてみたのに加え…
ふう-す【副寺・副司】
(唐音) 禅寺で都寺を助けて会計をつかさどる役僧。六知事の一つ。庫頭。提点。
出典:広辞苑 第七版(岩波書店,2018)
こちらの項目が広辞苑にあったので、副寺(ふうす)ではないかと推測した次第です。
引き続き、僕が御朱印を授かったときのこと(場所・朱印料・時間)を書き留めておきますね。
臨渓院で御朱印を頂いた際の様子を書き留めておくよ
境内にはこんな石塔も。宝篋印塔の一種でしょうか
この章には臨渓院での御朱印のもらい方(僕が授かったときのこと)を書き留めておきますね。
- 御朱印をお願いした場所
- 御朱印代(価格)について
- 御朱印を頂いた時間
この3つを順番にいきます。
御朱印をお願いした場所:庫裏
臨渓院の本堂
臨渓院の御朱印は、本堂右の庫裡でお願いしました。
本堂の扉が閉まっており、お賽銭を入れる小窓も見つけられなかったので、庫裡のインターホンを押して、
- お参りさせてもらえるか
- 御朱印を頂くことはできるか
こちらの2つをお伺いしたところ、両方とも快く受け付けてくださった次第です。
御朱印料(値段)について
カエルの石像。”福帰る””お金が帰る””無事帰る”などの語呂合わせから、縁起の良い動物とされています
御朱印代(金額)は300円を納めました。とはいえ「300円です」などと言われた記憶はないので、志納(お気持ち)といった感じですかね。
※御朱印代の志納(お気持ち)については以下の記事で特集しています
臨渓院の最寄り駅・名鉄犬山遊園駅の東改札口
なお犬山遊園駅の東改札口~臨渓院のあいだにコンビニや自動販売機はありませんでした。ということで、お参り前に小銭を作りたい場合は、
- 犬山遊園駅ホームの自販機でジュースを買う
- 帰りの切符(きっぷ)を現金で先に買う
- 犬山成田山に先にお参りする(境内に自販機あり)
このあたりの作戦を実行するのがイイかなぁと思います。
なお同じ日に犬山成田山でも御朱印(2種類)と御朱印帳を授かっております。犬山成田山の御朱印については以下からご確認くださいませ。
【参考】僕が御朱印を頂いた時間など
僕が臨渓院に参拝したのは平日の午後3時過ぎ。
お寺の雰囲気的に午前10時~午後3時のあいだにお参りしたいなぁと思っていたのですが、少し遅い時間になってしまいました…。
【補足】臨渓院では書き置きの御朱印を頂きました
補足として、臨渓院では書き置き(紙でもらうタイプ)の御朱印を授かりました。ということで、上の専用ホルダーに挟んで大切に保管しております。
通販サイト(楽天・Amazon・ヤフー)へのリンクも載せておきますね。最近は人気なのか売り切れていることも多いです。僕も早めに次を購入しておかないと!
なお書ける方がいらっしゃる場合は、御朱印帳に直書きしていただけるようです。ちなみに臨渓院の由緒を、僕なりに簡単にまとめたものがこちら。
【要約版】臨渓院の由緒(歴史)
- 文明14年(1482年)6月5日:瑞泉寺の塔頭として東陽英朝により創建
- 永禄8年(1565年):織田信長による犬山城攻略の際、瑞泉寺とともに全焼
(開山木像だけは運び出されて助かったようです) - 寛永9年(1632年):愚堂国師の嗣法弟子・體道宜全により再興
参考:現地掲示、瑞泉寺史(横山住雄著,思文閣出版)
ということで、最後に塔頭について補足して記事を締めますね。
【プチ解説】臨渓院は瑞泉寺の塔頭(たっちゅう)です
瑞泉寺の本堂。臨渓院のお隣です
前述のとおり、臨渓院は瑞泉寺(臨済宗妙心寺派)の塔頭として創建されました。
塔頭とは、一山内にある小寺院のこと(広辞苑より)。また妙心寺の公式サイトによると、塔頭は元来は高僧の墓のことで、その近くに小庵を建てて弟子たちがお墓を守っていたのだとか。
その後、年月を経るとともに増加した小庵が、寺として独立して(おもに明治以降)今のようなカタチになったそうです。
【参考】現存する瑞泉寺の塔頭
龍済寺で頂いた御朱印。参拝日の”七”と”五”は現地でセルフで書き入れました
※カッコ内は以前の名前。書籍「瑞泉寺史」をもとに作成
※アンダーラインのあるお寺はタップするとサイト内の御朱印記事に飛びます
そうそう、中心的存在の瑞泉寺でも御朱印を授かっております(上の二体)。瑞泉寺にお参りしたときの様子は以下からどうぞ。
■ 青龍山 臨渓院(別名:折り鶴観音)
・住所:愛知県犬山市大字犬山字瑞泉寺26
・電話:0568-61-1308
・宗派:臨済宗妙心寺派
・アクセス:犬山遊園駅(名鉄犬山線)東改札口から徒歩2分
・駐車場:あり
境内南に上の専用駐車場がありました。ただし道幅はかなり狭いです。ということで…
犬山遊園駅東口前にコインパーキング(名鉄協商P犬山遊園駅・駐車料金60分200円)がありましたので、ココに停めて瑞泉寺&塔頭巡りを楽しむのもよろしいかと。
ちなみに瑞泉寺史によると、昔はこのあたり(犬山遊園駅一帯)に、
- 妙喜庵(各務原への移転前)
- 黄梅院
この2つの塔頭があったそうですよ。
しかし賑やかな御朱印でした。今も御朱印を手元に置いてコレを書いているのですが、見るたびに「おぉ~」と一人で感激しております(笑)
臨渓院のあとは、参拝済みの瑞泉寺の前を横切るカタチで臥龍寺へ。この日最後のお参りとなります。
【参考】そのほか臨渓院の近くで御朱印を頂けた神社仏閣
- 針綱神社(徒歩14分・犬山祭の車山がデザインされた御朱印帳も授かりました)
- 三光稲荷神社(針綱神社に隣接・ハートの絵馬で有名。猿田彦神社の御朱印も頂けます)
- 犬山寂光院(車で4分・こちらでは3種類の御朱印&モミジ柄の御朱印帳を)
- 桃太郎神社(車で5分・桃型鳥居や桃太郎たちのコンクリート像は必見)
※寺社や史跡の名前をタップするとサイト内の御朱印記事に飛びます
■ 御朱印巡りモデルコース
犬山駅周辺で御朱印のある神社やお寺を一覧にしてまとめました。「犬山駅周辺御朱印マップ」も載せていますので、当日の御朱印巡りにご活用ください。
尾張エリアの御朱印一覧
愛知県尾張エリアの御朱印を市町村別に紹介しています。御朱印巡りにご活用いただければ幸いです。