伊奴神社(いぬじんじゃ)で御朱印と御朱印帳を授かりました。
地下鉄鶴舞線の庄内通駅から徒歩約10分で着きます。僕は別小江神社から歩いて参拝したんですけどね。
よく見ると扁額(へんがく)の周りにハートマークが!
伊奴神社は安産や子授けの神様として有名。
以前、名古屋ローカルの「やすだの歩き方」というテレビ番組で、安田美沙子さんが安産祈願をしていて気になっていたんです。この記事には、
- 伊奴神社の御朱印と御朱印帳
- 御朱印のもらい方(時間など)
- 境内の見どころ(参拝順路も)
といった情報をまとめておきますね。まずは伊奴神社で授かった御朱印から紹介します。
目次(もくじ)
伊奴神社の御朱印
伊奴神社の御朱印です。振り仮名付きの御朱印に出会ったのは初めてかも(※後日、金神社でも振り仮名付きの御朱印を頂きました)。
墨書きは以下の3要素。
- [右上]奉拝(謹んで参拝いたしました)
- [中央]伊奴神社
- [左]参拝日
印影(朱印を押した跡)は以下の2要素でよろしいかと。
- [中央]伊奴神社
- [左下]犬の王
※御朱印の見方の基本を以下の記事で図入りで解説しています
こちらの”犬の王”は、伊奴神社の始まりに深い関係があるそう。以下に神社の由緒(歴史)について簡単にまとめておきますね。
【要約版】伊奴神社の由緒(歴史)
- 昔、庄内川の氾濫に困った村人が旅の山伏にお祈りしてもらったところ、その年は洪水が起こらなかった
- 不思議に思った村人が開けてはならないと言われていた御幣を開けると、そこには犬の絵と”犬の王”の文字が
- 次の年はまた洪水に。村人は山伏に御幣を開けたことを詫び、再びお祈りしてほしいと頼んだ
- 山伏は「御幣を埋め、社を立てて祀れ」といい、その後洪水はなくなった(伊奴神社の始まり)
- 第四十代天武天皇の御代(673年)、名古屋でとれた稲を皇室に献上した際に社殿が建立されたとも
- 延長5年(927年)にまとめられた延喜式神名帳に「尾張国山田郡伊奴神社」と記載あり(※式内社)
- 明治5年、郷社に列格
- 昭和10年、尾張造から神明造に改造
※式内社については以下の記事でも特集しています
伊奴神社の御朱印帳
伊奴神社では御朱印帳も授かりました。黄緑色の下地にピンクと薄紫の花が散りばめられた、ちりめん絵柄の美しい御朱印帳です。
先日お参りした八百富神社(蒲郡市竹島)の御朱印帳も、背面の絵柄が同じでした。準オリジナルの御朱印帳といったところでしょうか
初穂料(値段)はやや珍しい部類に入る1200円。御朱印帳の値段に関する特集記事を以下にご用意していますので合わせてどうぞ。
御朱印帳の金額(価格)の相場についてまとめました。僕がこれまでに授かってきた愛着のある100冊(神社・お寺・市販・通販)をもとにしております。
「日本に唯一」との文字も見えますね。御祭神の一柱・伊奴姫神を祀っている神社が、全国でココだけということかな??
御朱印帳は大きいサイズ
ちなみに伊奴神社の御朱印帳は大きいサイズ(大判サイズ)でした。御朱印帳の大きさについては以下の記事でも特集しています。
大きさがイメージしやすいように、小さいサイズの御朱印帳と並べてみました。伊奴神社と同様に、安産・子授けで有名な六所神社(岡崎市)で授かった御朱印帳です。
伊奴神社での御朱印の頂き方
という方のために、伊奴神社での御朱印の授かり方についても説明しておきますね。
- 御朱印の受付場所
- 御朱印代(初穂料/価格)
- 御朱印の受付時間について
この3つを順番にいきます。僕がお参りした当時の情報であることを予めご承知おきくださいませ。
御朱印の受付場所:授与所(参道左)
伊奴神社の御朱印は参道左の授与所で頂きました。御札やお守りの取り扱いもありましたし、安産祈願や初宮参りといった祈祷の受付もこちらでよろしいかと。
そして、授与所ではかわいい犬のおみくじ(初穂料300円)も見つけたので運試し。結果は…
中吉。
書かれている内容もまずまずでした。まわりの幸せを願って日々精進します。
境内には犬のおみくじがズラリと並ぶこんな光景も。かわいい。癒される。なお現地に掲示もありますが、ペットを連れての参拝はできません。
御朱印の初穂料(金額):300円
御朱印の初穂料(値段)は300円でした。初穂料の言葉の由来は以下の記事で説明しています。
ちなみに伊奴神社の鳥居横にはご覧のとおり自動販売機が。お賽銭用の小銭を作るのを忘れて神社に到着してしまっても安心ですね。
【参考】御朱印の受付時間について
神社で頂いた参拝の栞(リーフレット)には、祈祷の受付時間に関する以下の記載があります。
ご祈祷受付(年中無休)
午前九時三十分~午後四時三十分
ですので、御朱印もコレに倣うカタチで午前9時30分から午後4時30分のあいだにお参りすれば、かなりの確率で授かれる(ご縁がある)のではないでしょうか。
参考までに、僕は平日の13時30分過ぎにお参りしました。この日は社務所の改築工事中で、神職さん(複数人)も忙しそうに動かれていました。そんな中でも僕に対して、
とにこやかに挨拶をしてくださったんですよね。とても嬉しかったのを覚えています。
伊奴神社の参拝案内図。蕃塀(ばんぺい)兼掲示板といったところでしょうか
そして伊奴神社の境内案内図には、親切にも参拝順路が記されていました。ソレが以下のとおり。
- 本社(拝殿)
- 犬の石像(安産利益)
- 白龍社(心願成就・金運招来)
- 御百度石
- 大杉社(病気平癒)
- 春日社・天神社・日枝社
- 玉主稲荷社(商売繁昌)
ということで最後に、参拝順路に沿うカタチで境内の見どころを紹介しておきますね。広告を挟んで、まずは本社(拝殿)からどうぞ。
伊奴神社の見どころを参拝順路に沿って紹介するよ
1.本社(拝殿・社殿)
まずは本社です。右側が木で隠れていますが、コレはシャシャンボの木(小小ん坊)。ココまで大きく育つのは珍しく、このあたりでは白鳥御陵(熱田区)に次ぐ大きさとのことです。
そして頂いた由緒書きと愛知縣神社名鑑をもとに、伊奴神社の御祭神(十柱)をまとめたものが以下になります。
- 素戔嗚尊(すさのおのみこと)
- 大年神(おおとしのかみ)
- 伊奴姫神(いぬひめのかみ)
- 稚産霊神(わかむすびのかみ)
- 倉稲魂神(うかのみたまのかみ)
- 保食神(うけもちのかみ)
- 伊弉冉神(いざなみのかみ)
- 早玉男神(はやたまのおのかみ)
- 事解男神(ことさかのおのかみ)
- 天照大御神(あまてらすおおみかみ)
黄色いアンダーラインを引いたのが主祭神。主祭神のご利益もまとめておきますね。
■ 主祭神のご利益(御神徳)
- 素戔嗚尊
厄除・家内安全・産業発展・商売繁盛・病気平癒 - 大年神(素戔嗚尊の御子[子供])
五穀豊穣・事業繁栄 - 伊奴姫神(大年神の御妃[妻])
安産・子授け・子育て・夫婦円満・家内安全
参考:伊奴神社公式サイト
安産や子授けなどの伊奴神社でもとくに有名なご利益は、伊奴姫神の御神徳からきているというワケですね。
ちなみに拝殿右には立派な絵馬殿も。亥年にお参りしたということで、イノシシの大絵馬が飾られておりました。
2.犬の石像(安産利益)
続いて犬石像。御朱印にもありましたね。拝殿の左手前に建っています。現地の掲示によると、
- 犬石像の正面でお参り
- 犬のお腹をなでる
- 自分のお腹をさする
この3ステップで安産・子授け祈願をすると良いようです。
3.白龍社(心願成就・金運招来)
■ 白龍社の御祭神とご利益(御神徳)
- 御祭神:高龗神(たかおかみのかみ)
- ご利益:長寿健康・心願成就・金運招福
3番目は白龍社。こちらの御神木は樹齢800年の椎の木で、名前の通りいつの頃からか白蛇が棲んでいるそうですよ。
4.御百度石
4番目は御百度石。一般的な百度石よりも、かなり立派でしたね。
5.大杉社(病気平癒)
続いて、病気平癒がご利益(御神徳)の大杉社。こちらの御神木「大杉様」にはその昔、天狗が住んでいたという言い伝えがあるとのこと。
- 社殿の前で参拝
- 裏にまわって御神木に触れる
- その手で患部をさする
この3ステップでお祈りすると良いそうです。ということで、社殿でお参りして裏へと回ります。
こちらが御神木。立派な幹をしています。触れた手で目をさすり、緑内障が良くなるようにお祈りしました。
6.春日社・天神社・日枝社
■ 春日社
- 御祭神:武甕槌命・経津主命
- 春日大社(奈良県)の御分霊
■ 天神社
- 御祭神:菅原道真公(天神さま)
- 太宰府天満宮(福岡県)の御分霊
■ 日枝社(日吉社)
- 御祭神:大山咋神(山王さん)
- 日吉大社(滋賀県)の御分霊
6番目は春日社・天神社・日枝社。社殿だけでなく、提灯も掲げられているのがイイなぁと思いましたね。そして最後は…
7.玉主稲荷社(商売繁盛)
■ 玉主稲荷社の御祭神とご利益(御神徳)
- 御祭神:保食神(うけもちのかみ)
- ご利益:五穀豊穣・商売繁盛・産業発展
7番目は玉主稲荷社。奉納提灯・奉納鳥居の多さが、ご利益を物語っているよう。僕もお金の回りが良くなるようにお祈りしましたよ。
3月の第1日曜日には玉主稲荷大祭も催されるとのことです。伊奴神社のおもなお祭りを以下にまとめておきますね。
【参考】伊奴神社のおもなお祭りなど
- 1月1日:元旦祭
- 1月14日前後の日曜日:左義長(どんど焼き)
- 2月11日:紀元祭
- 2月17日:祈年祭
- 3月第1日曜日:玉主稲荷大祭(ぜんざい・福引き)
- 4月29日:昭和祭・植樹祭
- 6月30日:水無月大祓式
- 7月第3土日:茅輪神事(輪くぐり)
- 10月第2日曜日:例大祭
- 9月~12月下旬:七五三詣り
- 11月3日:明治祭
- 11月23日:新嘗祭
- 12月23日:天長祭
- 12月31日:師走大祓式
- 毎月1日:月次祭
- 年3回(3・6・9月):子授祈願祭
※頂いた由緒書き、愛知縣神社名鑑をもとに作成
おもかる石もありました。挑戦したところ…軽く感じた!最近はイイ流れが続いています。
とはいえ、最終的に願いを現実にするのは自分自身の行動ですよね。日々精進しなければ。
伊奴神社のアクセス・駐車場など
・住所:愛知県名古屋市西区稲生町2-12
・電話:052-521-8800
・公式サイト:伊奴神社 安産祈願・子授け・厄除の神様
・アクセス:庄内通駅(地下鉄鶴舞線)1番出口から徒歩10分
・駐車場:あり(無料・約60台)
境内北・西・東の3か所に駐車場がありました。
安産・子授けのイメージが強かった伊奴神社ですが、いざお参りしてみると境内社の充実ぶりにも目を見張るものがありました。
どんな願いを持って神社を訪れても、どこかしらの神様が力強く背中を押してくれる。そんな心強さを感じる神社です
星神社(西区上小田井)の御朱印とはさみ紙
伊奴神社のあとは庄内緑地公園近くの星神社で御朱印を授かりましたよ。はさみ紙が七夕の短冊だったんです。詳しくは以下の記事をどうぞ。
星神社(名古屋市西区)で御朱印を授かったので、もらい方(初穂料など)や境内の見どころとともに記事にまとめました。はさみ紙が七夕の短冊でしたよ。
名古屋市の御朱印一覧
名古屋市の御朱印をエリア別に紹介しています。御朱印巡りにご活用いただければ幸いです。