なごやっくす(Twitter@goshuin_dash)です。
萱津神社(愛知県あま市)で御朱印を授かりました。
境内の由緒に「全国唯一の漬物の神」とあります。スゴい!
鳥居から拝殿へは階段を下りていく珍しいスタイル。星神社(名古屋市西区)を思い出します
- 御祭神:鹿屋野比売神(かやぬひめのかみ)
- ご利益:漬物と縁結びの神様
- 社格など:六等級、旧指定村社
甚目寺駅周辺で御朱印巡りをした際に、萱津神社の存在を知ったんです。
漬物の神社だなんて、想像しただけで白米を食べたくなりますね(?)
このページでは…
- 萱津神社の御朱印
- 御朱印の頂き方(場所など)
- 境内の様子や見どころ
- アクセス・駐車場
といった情報を紹介します。
まずは、萱津神社で授かった御朱印からお見せしますね。
足助八幡宮(豊田市足助町)に続いての御朱印拝受です!
目次(もくじ)
萱津神社の御朱印
萱津神社の御朱印です。印影(=朱印を押した跡)にも“漬物祖神&ゑんむすびの神”の文字が見えますね。
※御朱印の見方の基本を、以下の記事で図入りで解説しています御朱印の見方(=何が書いてあるのか)について、神社とお寺それぞれの具体例をあげながらまとめました。御朱印初心者の方の参考になれば幸いです。
それから、御朱印右上の印影「阿波手の杜」について補足しておくと…
【補足】阿波手の杜とは?
萱津神社境内の榊(さかき)
「阿波手の杜」の由来は「不遇(あわで)の森」。
日本武尊が東征の際、萱津で愛する宮簀姫を想ったが、遇えないまま伊勢へ転じたというエピソードから来ています(熱田大神宮御鎮座次第本紀などを参考)。
この悲劇から「あわでの森」や「あわでの浦」は有名な歌枕になったとのこと。以下に代表的な和歌を挙げておきます
紫式部
- かきたえて人も梢のなげきとて はてはあわでの森となりけり(紫式部)
- 我なげき人のつらさにしげりあいて はては阿波手のもりとなりけむ(契沖)
- 我恋はあわでの浦のうつせがい むなしくのみもぬるる袖かな(御法性寺入道)
参考:なごやの鎌倉街道をさがす(池田誠一,風媒社,2012)
引き続き、萱津神社での御朱印のもらい方(僕がお参りしたときのこと)を書き留めておきますね。
萱津神社での御朱印の頂き方
手水舎
御朱印の受付場所
萱津神社社務所(萱津会館)
萱津神社の御朱印は、社務所(萱津会館)で頂きました。写真右下が授与所になっています。
御神札・お守り・絵馬・おみくじ・漬物の取り扱いもありましたよ。ただし、萱津神社で漬けたモノではありません
御朱印の初穂料(金額)
御朱印の初穂料(値段)は300円。初穂料の言葉の由来を以下の記事で説明しています。
御朱印巡りを始めてすぐの時期に気になりがちな言葉の1つ「初穂料」の意味を説明しています。言葉の由来や語源についても簡単にまとめていますよ。
なお萱津神社の公式サイトには、御朱印のお釣りに関する以下の記載がありました。
初穂料は小銭でお釣りがない方が良いと言われますが、当社では特に差し支えございません。
心遣いがありがたいなぁ。
御朱印の拝受時間
萱津神社の拝殿
神社に着いたのは平日の午後3時過ぎ。拝殿&香の物殿(後ほど紹介します)にお参りしたのち、社務所で御朱印を授かった次第です。
萱津神社の本殿
その後も、頂いた由緒書きをお供にのんびり境内散策を楽しんだので、参拝所要時間は約45分といったところですね。
ちなみに神職さんは常駐していそうな雰囲気。16時前に神社から立ち去る際も、授与所は開いていたと記憶しています。ご参考までに
拝殿脇の狛犬
旅行関連の広告を挟んだのち、萱津神社の境内風景(見どころなど)をお届けします。
広告は、僕が名古屋観光する立場なら、ココに泊まるかなぁという「ベッセルホテルカンパーナ名古屋」。立地・料金・口コミ評価のバランスが決め手ですね。
萱津神社の境内風景
境内社のモニュメント。お金のカタチをしています
- 香の物殿(写真4枚)
- 連理の榊(2枚)
- 境内社(4枚)
- 熱田神宮関連(3枚)
この4部作でいきますね。まずは必見の「香の物殿」から!
香の物殿:漬物の起源【4枚】
上の写真が香の物殿。ご利益(御神徳)は諸災消除・蓄財とありました。由緒書きによると、漬物発祥の地がココ萱津神社なんだとか。
大昔の人々が、神前に野菜と塩(当時このあたりは海浜だった)をお供えしたところ、程よい塩漬けになったのが由来だそうですよ。素敵なミラクル。
漬物(香の物)の石像もありました。美味しそう。
日本武尊が萱津神社にお参りしたとき、「藪に神物(こうのもの)」と称えたのが、”香の物”の語源とのことです。
3枚目は御祭神・鹿屋野比売神(かやぬひめのかみ)の像。持っているのは漬物壷でしょうか。
なお、萱津神社の漬物は、熱田神宮の四祭(元旦祭・春祭・秋祭・例祭)に特殊神饌として奉献されてきた模様。また旧幕府時代には、皇室にも献上したと伝えられているんだとか
神社の向かいには農家龍神なる社殿も。香の物(の材料となる野菜)と関係が深そうな名前ですね。
続いて、縁結び関連の見どころ(写真2枚)に移ります。
連理の榊:縁結びの御神木【2枚】
連理の榊の写真です。縁結びの御神木として、奉安殿に祀られておりました。ご利益は良縁成就。
日本武尊が宮簀姫に会えなかった際、「後世に生まれ来るものは、必ず逢えるように」と植えたのが、連理の榊だと伝えられているそうです。
かわいい絵馬も掛けられていました。
萱津神社の連理の榊を、皇后をなかなか迎えなかった第57代陽成天皇に献上したところ、めでたく皇后を迎えて皇子も生まれたという逸話も由緒書きに載っています。
コレを記念して行なわれているのが、献榊祭(ゑんむすび祭)なんだとか。以下に萱津神社のおもなお祭りを挙げておきますね
- 4月第2日曜日:献榊祭(縁結び祭)
- 4月下旬:ふれあい祭
- 6月17日:お池龍神祭
- 7月第2日曜日:献詠祭
- 7月16日:祇園祭@八坂社
- 8月21日:香乃物祭(漬物祭)
香乃物祭には、全国から多数の漬物業者が参列。漬物即売会もあるようです。魅力的だ…
- 秋分の日前後:慰霊祭
- 10月9日:例祭
- 12月16日:秋葉祭@薬師町内秋葉社
- 毎月1日15日:月次祭
- 毎月21日:漬物の日 月次祭
続いては、萱津神社の境内社のご紹介!
境内社:銭神社など【4枚】
1枚目は照霊社。「御神徳:鎮護国家・英霊」とありました。
2枚目は銭神社&金山社。ご利益は金運向上と商売繁盛・必勝です。
銭神社の総本宮は聖神社(埼玉県秩父市)かな? 境内の石碑にも聖神社の名前を見つけたので
八劔社&白髭社(ご利益:武運向上・道開き&健康長寿)に…
4枚目はお池龍神。社務所(萱津会館)横の大きな池に龍神様がいらっしゃるようです。
境内風景の最後は、熱田神宮関連の写真(3枚)をお届け!
熱田神宮関連:無償下付の建物など【3枚】
1枚目は手水舎横の建物。熱田神宮の境内から、昭和10年に無償下付&復元再建されたモノです。
もともとは、室町幕府第9代将軍・足利義尚の長享年中(1487年~1489年)造営だそうですよ。
続いて参集所(旧拝殿)。こちらも昭和10年に熱田神宮から無償下付&復元改築されたモノ。
熱田神宮へは、貞享年中(1684年~1688年)に江戸幕府第5代将軍・徳川綱吉によって寄進され、孫若御子神社の拝殿だったとのことです。
3枚目は神馬。神紋(五七桐紋)が、熱田神宮のソレに似ていたのでココで紹介しました(ただし熱田神宮は五七桐竹紋)。
さて、旅行関連の広告を再度挟んだのち、萱津神社の基本情報(アクセス・駐車場など)を載せて記事を締めます。
広告はバスツアーでお馴染みのクラブツーリズム。「御朱印」で検索したところ、165件のツアーが該当しました(記事執筆時点)。充実してるなぁ!
萱津神社のアクセス・駐車場
さいごに
最後までお読みいただきありがとうございます。
ユニークかつ由緒もあるステキな神社でした。
今度お参りするときは、お漬物も授かりたいな。
岩崎城(日進市)の御城印
さて、日を改めて、萱津神社の次に御朱印(御城印)を頂いたのは岩崎城(いわさきじょう)。
御城印は200円で購入可能、天守閣(展望塔)へはなんと無料で入場できる、なんとも太っ腹なスポットです。
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次のページはこちら【岩崎城】
岩崎城(愛知県日進市)で御朱印(御城印)を授かったので、購入方法(場所・値段・時間)やお城の様子とともに記事にまとめました。観覧は無料です。
萱津神社周辺の御朱印スポット
- >>甚目寺観音(徒歩20分・隣接の大徳院と漆部神社でも御朱印を頂きました)
- >>清洲山王宮日吉神社(車で6分・イチハラヒロコさんの恋みくじにも挑戦!)
- >>清洲城(車で8分・織田信長が初代城主。天守閣から新幹線も見えます)
- >>豊国神社(車で10分・中村公園内。豊臣秀吉の誕生地です)
尾張エリアの御朱印一覧
愛知県尾張エリアの御朱印を市町村別に紹介しています。御朱印巡りにご活用いただければ幸いです。