なごやっくす(Twitter@goshuin_dash)です。
蝮ヶ池八幡宮(まむしがいけはちまんぐう)で御朱印を授かりました。
先にお参りした丸山神明社から歩いて10分。
池下駅(地下鉄東山線)からだと、徒歩5分の所にある神社です。
蝮ヶ池八幡宮という名前は、今の池下駅やタワーマンション(グランドメゾン池下ザ・タワー)のあたりに、昔、蝮ヶ池という池があったことが由来です。
なんともインパクトのある名前。先日御朱印を頂いた富部神社(南区)も、昔は蛇毒神社と呼ばれていたそうですが
境内には、伊勢神宮の式年遷宮の際の御神木を使って造られた末社(御参殿社)も鎮座しており、遠い伊勢の地に思いを馳せての参拝となりました。
この記事には…
- 蝮ヶ池八幡宮の御朱印
- 御朱印のもらい方(時間など)
- 境内の様子(見どころ)
といった情報をまとめておきますね。
まずは蝮ヶ池八幡宮で授かった御朱印から紹介します。
目次(もくじ)
蝮ヶ池八幡宮の御朱印
蝮ヶ池八幡宮で授かった御朱印です。墨書き(日付以外は印刷)は以下の3要素。
- [右上]奉拝(=謹んで参拝いたしました)
- [中央]蝮ヶ池八幡宮(神社名)
- [左]参拝日
中央の印影(朱印を押した跡)は「神璽」で間違いないかと。天子の印や御璽のことですね。
【補足】蝮ヶ池八幡宮の御朱印は書き置きタイプ
ちなみに蝮ヶ池八幡宮の御朱印は書き置き(紙でもらう)タイプ。ということで、専用のホルダー(上の写真)に挟んで大切に保管しております。
楽天市場やAmazonなどへのリンクも載せておきますね。この桜×黒のデザインがクールで気になってます。欲しいなぁ。
蝮ヶ池八幡宮での御朱印の頂き方
蝮ヶ池八幡宮の正面鳥居。境内の西側(PL教会の隣)にあります
気持ちよくお参りできるよう、御朱印の授かり方についても確認しておきましょう。
- 御朱印の受付場所
- 御朱印代(初穂料/価格)
- 御朱印の受付時間について
この3つを順番に説明しますね。
御朱印の受付場所:授与所(参道右)
蝮ヶ池八幡宮の御朱印は、正面鳥居をくぐってスグ右手側にある授与所(社務所)で頂きました。そして社殿はどこにあるのかというと…
授与所を過ぎた先の階段を、さらに上った左奥にあります。ちょっとだけハード。階段の下でお参り(二拝二拍手一拝)されている年配の方もチラホラといらっしゃいましたね。
こちらが拝殿。現社殿は昭和26年落成とのことです。御祭神は第十五代應神天皇(俗名:誉田別命・大鞆別命)です。
【要約版】蝮ヶ池八幡宮の由緒(歴史)
- 江戸時代初め、名古屋城&城下町が造られ、人口が増加
- 原野だったこの地域でも開墾が始まる(昔は古井村と呼ばれていたそうです)
- 開墾地は”名古屋新田”と呼ばれ、兼松源蔵という人物が指導支配する
- 寛永10年(1633年)、兼松源蔵が石清水八幡宮の分霊を勧請する(=蝮ヶ池八幡宮の始まり)
- 明治40年(1907年)村社に列格
※神社で頂いた由緒書きをもとに作成
御朱印の初穂料(金額):300円
御朱印の初穂料(値段)は300円を納めました。初穂料の言葉の由来は以下の記事で解説しています。
お参り前に小銭を作りたい(お札を崩したい)場合、池下駅のコンビニ(ローソン名古屋地下鉄池下駅店)などで買い物するのもアリですね。
■ 蝮ヶ池八幡宮のご利益は?
蝮ヶ池八幡宮の御祭神である応神天皇は、一般的に必勝の神様や厄除開運の神様として有名。
ただし参拝の栞を見ると、ほかにも御神徳(ご利益)が盛り沢山でしたので、以下に挙げておきますね。
- 五穀豊穣
- 無病息災
- 開運招福
- 商売繁昌
- 家内安全
- 交通安全
- 子孫繁栄
- 学業成就
これだけの御神徳があるのも、長きにわたって地域の住民から崇敬されてきた証拠ではないでしょうか。
御朱印の受付時間について
僕がお参りした際、授与所の窓に「社務所は9時から12時 木曜日は休みです」といった旨の掲示がありました。
ですので御朱印もコレに倣って、午前9時から昼12時のあいだ(木曜を除く)にお参りすれば、かなりの確率で授かれるのではないかと。
最後に、伊勢神宮の御神木を使って造営された御参殿社(上の写真)をはじめとする蝮ヶ池八幡宮の末社など、具体的には、
- 御参殿社(境内末社)
- 龍神社・辨天社(飛地境内社)
- 蝮ヶ池西八幡社(同上)
この3つを順番に紹介して、記事を締めますね。
蝮ヶ池八幡宮の境内末社・飛地境内社を紹介するよ
1.御参殿社(秋葉社・須佐之男社・洲原社)
■ 秋葉社
- 御祭神:軻偶土神(かぐつちかみ)
- ご利益:防火の神様
■ 須佐之男社
- 御祭神:須佐之男神(すさのおのかみ)
- ご利益:疾病を防ぐ神様
■ 洲原社
- 御祭神:伊邪那岐神/伊邪那美神/大穴牟遅神
- ご利益:五穀豊穣・縁結びの神様
まずは、秋葉社・須佐之男社・洲原社の三社が並ぶ御参殿社。伊勢神宮の第60回式年遷宮(昭和48年)の御神木を下賜され、昭和50年に完成鎮座したとのことです。
神社検定公式テキスト『伊勢神宮と、遷宮の「かたち」』(上の写真)によると、式年遷宮の際の御用材は、由緒の深い全国の神社や災害などにあった神社に下げられ用いられていくそう。
2.龍神社・辨天社(飛地境内社)
■ 龍神社・辨天社
- 御祭神:池主大神(龍神社)/市杵島姫命(辨天社)
- 住所:名古屋市千種区池下2-30
(本殿から徒歩3分)
続いて龍神社・辨天社。表参道とは反対側の鳥居から坂道を3分ほど下って行った所にあります。参拝の栞をもとにした、簡単な由緒がこちら。
- 池下駅のあたりには蝮ヶ池という池があった
- 大正11年(1922)年、蝮ヶ池の埋め立て工事が始まる
- 工事中、交通局職員や工事関係者の事故が相次ぐ(工事責任者の矢口眞之助も三日三晩うなされる)
- 水の神である龍神を蝮ヶ池の底だった一角に祀る&水に縁のある辨天社も合祀される
こんな感じで2つの祠が並び、辨天社っぽく池のようなモノもありましたよ。ちなみに蝮ヶ池という名前の由来には色々な説があるようです。以下に挙げておきますね。
3.蝮ヶ池西八幡社(飛地境内社)
■ 蝮ヶ池西八幡社
- 御祭神:仲哀天皇(足仲彦命)/神功皇后(息長帶姫命)
- 住所:名古屋市千種区内山2-80
(本殿から徒歩15分)
最後は西八幡社。ヤマダ電機テックランド名古屋千種店のすぐ東に鎮座しています。1633年ごろに蝮ヶ池八幡宮の御祭神・応神天皇を一時仮安置した由緒ある神社とのことです。
祠はこんな感じ。もともとは伊勢神宮・熱田神宮・津島神社の御祭神を祀っていたようですが、大戦後、社殿の改築を図っていた際に…
「地域の氏神である蝮ヶ池八幡宮の御祭神、應神天皇の御両親の神様をお祀せよ」
出典:蝮ヶ池八幡宮 参拝の栞
という神のお告げがあったため、昭和27年4月に本社・忌宮神社(山口県下関市)に赴き、現在の御祭神二柱を迎えたそうですよ。
おまけ!ココまでに載せきれなかった、蝮ヶ池八幡宮の見どころ(境内の様子)をギュッとまとめました。それぞれ以下のとおりです。
- [左上]鎮霊社
もう1つの境内末社。氏子戦没者・千種警察署殉職者の霊を祀ります - [右上]手水舎
立派な龍でした。表参道の階段の途中にありますよ - [左下]東鳥居
表参道とは逆側にある鳥居。駐車場はこちら側に用意されていました - [右下]神楽殿
東鳥居から入ると目の前に現れます
蝮ヶ池八幡宮のアクセス・駐車場など
■ 蝮ヶ池八幡宮(まむしがいけはちまんぐう)
・住所:愛知県名古屋市千種区向陽町1-3-32
・アクセス:池下駅(地下鉄東山線)1番出口から徒歩5分
・おもなお祭りなど
- 1月1日:元旦祭
- 1月15日:左義長
- 2月節分の日:節分祭
- 2月11日:祈年祭
- 8月1日:輪くぐり神事
- 10月14日15日:例大祭
- 11月23日:新嘗祭
- 12月31日:除夜祭
- 毎月1日15日:月次祭
・駐車場:あり(無料・3台程度)
境内南東に駐車場(上の写真)がありました
はじめは蝮ヶ池という名前にビックリしましたが、歴史を探るうちに神社だけでなく池下駅周辺の変遷も知れて、とても有意義な参拝となりました。
さて、蝮ヶ池八幡宮(西八幡社)のあとは、地下鉄桜通線・車道駅からスグの物部神社にお参りしました。
拝殿と本殿が別々の場所にあるという、珍しい神社です。
以下から次の記事へとお進みください。
次の記事はこちら【物部神社】
物部神社(地下鉄桜通線)で御朱印を授かったので、境内の様子や見どころと共に記事にまとめました。御神体が"大きな石"という珍しい延喜式内社です。
蝮ヶ池八幡宮周辺の御朱印寺社
- 覚王山日泰寺(徒歩8分・お釈迦さまの御真骨を奉安する日本で唯一の超宗派寺院)
- 高牟神社(地下鉄で2駅・千種駅から徒歩3分&”恋の水”が女性に人気)
- 上野天満宮(車で8分・御朱印帳&晴明殿の御朱印も授かりました)
- 八事山興正寺(車で11分・6種類の御朱印&光り輝くオレンジ色の御朱印帳を授かりました)
池下駅(地下鉄東山線)周辺で御朱印のある神社やお寺を一覧にしてまとめました。「池下駅周辺御朱印マップ」も掲載していますのでご活用ください。
名古屋市の御朱印一覧
名古屋市の御朱印をエリア別に紹介しています。御朱印巡りにご活用いただければ幸いです。