漆部神社(愛知県あま市)の御朱印

漆部神社(愛知県あま市)で御朱印を授かりました。甚目寺観音の境内からひと続き。塗り物の神様を祀る珍しい神社です。

漆部神社(愛知県あま市)本殿と幣殿

漆部神社の本殿(奥)と幣殿

漆部神社(ぬりべじんじゃ)

  • 御祭神:三見宿称命(みつみのすくねのみこと)
  • ご利益:漆器や塗料に関する商工芸の守護神
  • 社格など:八等級、旧郷社

甚目寺観音の開放的な境内から一転して、漆部神社一帯は木々に囲まれていました。緑に守られている感じが気持ち良かったなぁ。

ぼく(なごやっくす)ぼく(なごやっくす)

神社とお寺、それぞれに良さがありますよね。両方味わえて幸せな一日となりました


漆部神社(愛知県あま市)狛犬(子取りと玉取り)

参道脇の狛犬。子取り(左)と玉取り(右)でした。子犬がムギュッ!と潰されているようで可愛い

この記事には、

  • 漆部神社の御朱印
  • 御朱印の頂き方(場所など)
  • 境内の様子や見どころ

といった情報をまとめておきますね。まずは漆部神社で授かった御朱印から紹介します。


漆部神社(あま市)の御朱印

漆部神社(愛知県あま市)の御朱印

針綱神社(犬山市)の御朱印帳に記帳していただきました。日付以外はスタンプ形式かな

漆部神社で授かった御朱印です。インパクトのある神紋ですが、神社の方に陰陽道とは関係ないと教えていただきました。

書籍「神紋総覧」から察するに、組曲玉紋の一種でしょうか。ちなみに曲玉(勾玉・まがたま)は、日本古来の装身具の一種です。

漆部神社(愛知県あま市)標柱(延喜式内社)

標柱にも「延喜式内」の文字が

さらに「延喜式内」の文字も印象的。延長5年(927年)にまとめられた「延喜式神名帳」に漆部神社の名前が載っています。

ぼく(なごやっくす)
非常に歴史の長い神社であることが窺えます。なお延喜式内社については、以下の記事で簡単な説明を行なっていますよ

神社の由緒&神紋総覧の広告を挟んで、次の章には、漆部神社での御朱印のもらい方(僕がお参りしたときのこと)を書き留めておきますね。

■ 漆部神社の由緒(歴史)

漆部神社(愛知県あま市)鳥居扁額

漆部神社の鳥居扁額

  • 創建は明らかでない
  • 延長5年(927年)撰進の延喜式神名帳に漆部神社の名前あり
  • 尾張国神名帳に「從三位塗部天神」とある
  • 南北朝時代~:戦火により社名さえも忘れられる
  • 室町時代~:八大明神社と称される
  • 昭和32年10月21日:漆部神社と改称

参考:参拝のしおり、愛知縣神社名鑑(愛知県神社庁,1992)

八大神社標柱と日露戦没記念碑(甚目寺漆部神社)

八大神社の標柱(左)と日露戦没記念碑(右)。紅白の建物は甚目寺観音の本堂です

書籍・神紋総覧は以下です。珍しい神紋に出会うたび、この本を辞書のごとく引いて読み込んでおります。

漆部神社(あま市)での御朱印の頂き方

漆部神社(愛知県あま市)きよめはし(太鼓橋)

参道の”きよめはし(太鼓橋)”。昔の人はココを渡って心身を清めたのでしょうか

■ 漆部神社の御朱印情報

  • 受付場所:授与所(参道左)
  • 御朱印代(初穂料/価格):300円
  • 【参考】僕がお参りした時間:平日14時半過ぎ

1つずつ補足しますね。

受付場所:授与所(参道左)

漆部神社(愛知県あま市)授与所(御朱印受付場所)

祈祷受付(家内安全・車祓・宮参り・厄祓)の文字もありました

漆部神社の御朱印は、参道左の授与所(社務所)でいただきました。

ぼく(なごやっくす)
神札(伊勢神宮&漆部神社)・お守り・おみくじ・破魔矢など、授与品もひと通り揃っていたと記憶しています

初穂料(金額):300円

300円(100円玉3枚)

初穂料(値段)は300円。初穂料の言葉の由来を以下の記事で説明しています。

小さな神社ですので、お参り前に100円玉を用意しておくと安心かと。甚目寺駅前にヨシヅヤ(=海部エリアのイオン的存在)がありますし…

しあわせ かき氷店(甚目寺・メロン)

この日のオススメだった「メロンのかき氷」。練乳ヨーグルトをかけていただききました

先にお茶しちゃうのもアリですね。上の写真は、甚目寺駅から徒歩4分の「しあわせ かき氷店」。ふわっふわで美味しかった!

参考ページ[食べログ]しあわせ かき氷店

【参考】僕がお参りした時間:平日14時半過ぎ

漆部神社(愛知県あま市)手水舎

手水舎。レトロ感のある柄杓、キライじゃないです

神社に着いたのは、平日の昼2時半過ぎ。拝殿でお参り&境内を散策したのち、授与所で御朱印を頂いた次第です。

漆部神社(愛知県あま市)の御朱印と由緒書き(参拝のしおり)

平日だったからか、参拝客は僕一人。おかげでのんびり過ごせました。参拝所要時間はおよそ20分といったところですね。

漆部神社(愛知県あま市)神馬

神馬にも神紋が。安倍晴明を思い出してしまう…

宿泊施設の広告を挟んだのち、ココまでに載せきれなかった漆部神社の境内風景(フォトギャラリー)をお届けします。

広告は、僕が名古屋駅付近で泊まるならココかなという「ベッセルホテルカンパーナ名古屋」です。口コミ評価と値段のバランスが決め手。

【写真5枚】漆部神社(あま市)の境内風景

漆部神社(愛知県あま市)本堂

漆部神社の拝殿

【補足】漆部神社の御祭神

  • 主祭神:三見宿称命みつみのすくねのみこと
    尾張国を開拓した天火明命あめのほあかりのみこと(饒速日尊にぎはやひのみこと)の五世の孫
  • 相殿神:八大明神
    賀茂・春日・祇園・稲荷・住吉・松尾・平野・貴船の八神を指す
  • 相殿神:木花咲耶姫命このはなさくやひめのみこと
    慈悲円満&女性の守護神

まずは拝殿から。由緒書きに「三見宿称命は漆部ぬりべの祖神である」旨の記載があります。

ぼく(なごやっくす)
“漆部”とは、うるしを栽培採取し、漆器具を制作する工業団体のこと。物部神社の”物部(=朝廷の軍事や刑罰に携わった職業部)”みたいなモノかな

なお甚目寺観音を創設した「甚目連公はだめのむらじのきみ」も、漆部の一族とのこと。漆部神社は一族の氏神、甚目寺観音は氏寺として崇敬されたようです。

漆部神社(愛知県あま市)蕃塀

2枚目は、社殿前の蕃塀(ばんぺい)

神様に正面から邪気が当たらないように建てられています。この地方特有の建造物です。

漆部神社(愛知県あま市)神紋絵馬

3枚目は絵馬。神紋&鳥のデザインがかっこいい。残す画像はあと2枚!

漆部神社(愛知県あま市)東鳥居(甚目寺観音側)

4枚目は、甚目寺観音側の東鳥居。正面に社務所(授与所)が見えています。

写真の外、右側には日吉社が。そして、回れ右をしたところには…

甚目寺観音(愛知県あま市)三重塔と御朱印

甚目寺観音の三重塔が。美しい。三重塔としては、日本国内で有数の高さ(28m)を誇るそうです。

ぼく(なごやっくす)
甚目寺観音でも御朱印を授かっております。お参りしたときの様子は以下からどうぞ

旅行関連の広告を再度挟んだのち、漆部神社の基本情報(アクセス・駐車場など)を紹介して記事を締めますね。

広告はクラブツーリズム。「御朱印」で検索したところ、バス旅行だけで160件のツアーが該当しました(記事執筆時点)。充実してるなぁ!

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漆部神社(あま市)のアクセス・駐車場など

■ 漆部神社(ぬりべじんじゃ)

・住所:愛知県あま市甚目寺東門前11
・電話:052-444-5670
・例祭日:4月18日

・アクセス:甚目寺駅(名鉄津島線)から徒歩5分

・駐車場:(おそらく)あり

漆部神社(愛知県あま市)境内西入口

境内西に入口&駐車スペースがありました


イイ雰囲気の神社でした。漆器or塗料関係の仕事をしている人達に教えてあげたい…けど、悲しいことに思い当たる友人がいない(笑)

大徳院(愛知県あま市)の御朱印(願かけえびす大黒天)

大徳院で授かった御朱印

甚目寺駅周辺ではほかに、甚目寺観音(既出)や大徳院でも御朱印を授かれます。下の寺社名をタップすると、関連記事に飛べますよ。

甚目寺駅周辺で御朱印めぐり

甚目寺駅(名鉄津島線)南口

甚目寺駅南口。どの神社仏閣へもココから徒歩約5分で行けちゃいます

ぼく(なごやっくす)ぼく(なごやっくす)

まとめ記事もご用意しています(マップ付き)。以下からどうぞ!


そのほか漆部神社の近くで御朱印を頂けた寺社史跡

萱津神社(愛知県あま市)の御朱印と漬物像

萱津神社で授かった御朱印&漬物(香の物)の石像

  • 萱津神社(徒歩20分・全国で唯一の漬物の神様。授与所で漬物が売られていました)
  • 清洲山王宮 日吉神社(名鉄で2駅・イチハラヒロコさんの恋みくじにも挑戦しました)
  • 清洲城(名鉄で2駅・織田信長が初代城主。天守閣から新幹線も見えます)
  • 豊国神社(車で12分・中村公園内。豊臣秀吉の誕生地です)

尾張エリアの御朱印一覧