なごやっくす(Twitter@goshuin_dash)です。
先日、本土神社(多治見市)で御朱印を拝受した際、「金幣社」と書かれた紙袋に入れてくださいました。
金幣社?かっこいい名前だけど、どんな意味なんだろう…
と疑問に思った僕。
後日、メディアコスモス(岐阜市立中央図書館)で資料をあたったところ、「岐阜県神社庁史(岐阜県神社庁,1994)」の中にその記載を見つけました。
ということで、このページに…
- 金幣社の意味(銀幣社・白幣社も)
- 代表的な金幣社
これらの情報をまとめておきます。
まずは金幣社とはどんな神社なのか、簡単に説明しますね。
金幣社とは?
村国真墨田神社(各務原市)境内の金幣社石碑
金幣社とは、奉幣行事を行なう際に「金幣」を用いる神社のこと。
岐阜県の神社特有の社格(称号)です。
上の写真が幣(ぬさ)。「金幣=金色の幣」という解釈でよろしいかと
なお、銀幣社・白幣社という称号も存在します。
岐阜県神社庁から参向する献幣使の役職によって区分されているようです。
奉幣行事で銀幣を用いるのが銀幣社、白幣を用いるのが白幣社というワケですね。表にして以下にまとめておきます
称号 | 説明 |
---|---|
金幣社 | 岐阜県神社庁長の参向する神社 |
銀幣社 | 岐阜県神社庁支部長の参向する神社 |
白幣社 | 岐阜県神社庁部会長の参向する神社 |
で、地域によっては「金幣社巡り」と銘打ったスタンプラリーを実施している所も。
次の章で紹介します。
おもな金幣社【金幣社巡りに絡めて】
1.各務原市の金幣社(5社)
金幣社五社巡りリーフレット(スタンプラリー台紙)
各務原市金幣社五社巡りの神社を上に挙げました。
初詣時期に開催される「新春スタンプラリー」では、先着500名に開運記念品が授与されるようです。
御井神社で拝受した御朱印(上の写真)にも、中央上に”式内金幣”の墨書きが。
式内社かつ金幣社ということですね。
各務原市金幣社五社巡りで頂いた御朱印・御朱印帳をまとめました。地図(マップ)も載せていますので、回り方の参考にしていただければと思います。車があれば、半日ほどですべての神社にお参りすることが可能です。
2.多治見市の金幣社(3社)
多治見金幣社三社巡りスタンプ台紙
多治見市でも金幣社三社巡り(スタンプラリー)が催されていました。
すべての神社がJR多治見駅から徒歩圏内。
参拝者駐車場も完備されていますよ。
多治見金幣社三社巡りを楽しんできたので「おすすめの回り方(地図付き)」「駐車場情報」「おみくじ三社巡り」についてまとめました。岐阜県多治見市に鎮座する三社の金幣社を、台紙にスタンプを押しながら回る企画です。
3.そのほかおもな金幣社
加納天満宮の御朱印と座牛。JR岐阜駅から徒歩5分です
そのほか、由緒書きや現地の説明版、公式サイトなどにそれらしき記載のある、おもな金幣社をまとめました。
武芸八幡宮(むげはちまんぐう)という名前がカッコ良くて気になっておる…。
こちらについては御朱印巡りを楽しみながら、適宜更新していければと思っています!
まとめ
最後までお読みいただきありがとうございます。
このページの要点をまとめました。
- 金幣社は岐阜県特有の社格で、奉幣行事を行なう際に「金幣」を用いる神社
- 「金幣社=岐阜県神社庁長の参向する神社」でもある模様
- 地域によっては「金幣社巡り」と銘打ったスタンプラリーを実施している所も
ちなみに、岐阜県神社庁史に記載の金幣社の数は88社(平成3年時点)。
こんなにあったら、神社庁長さんは参向するだけで大忙しなのでは。代理を立てたりしているのかな?
▲「上」と書かれた授与品の袋たち
そうそう、本土神社で頂いた紙袋にも記載されていた「上」という文字。
こちらも意味が気になったので調べてみました。
鈴鹿明神社(神奈川県)のブログによると、「御神前に奉ったもの」を表しているそうです。
詳しくは以下のリンクをご覧ください。
神社の授与品(お守りなど)が「上」と書かれた紙袋(封筒)に入っていることがあります。「上」の意味を神社の公式サイトを参考にしながらまとめました。
岐阜県の御朱印一覧
岐阜県の御朱印を市町村別に紹介しています。御朱印巡りにご活用いただければ幸いです。