なごやっくす(Twitter@goshuin_dash)です。
これまでに300体ほどの御朱印を授かってきました。
当然、神社でお守り・御札・御朱印帳などの授与品を頂くこともあります。
そんなある日、ふとした疑問が浮かんできました。
袋に書かれている「上」の文字には、どんな意味があるんだろう…?
という疑問です。
さっそく様々な神社の公式サイトをあたってみたところ、神社本庁や鈴鹿明神社(神奈川県)のブログにタメになる記載がありました。
ということで、このページに神社でもらう紙袋(封筒)に書かれた「上」の意味などを簡単にまとめておきますね。
【神社の上袋】「上」の意味とは?
御朱印帳は針綱神社(愛知県犬山市)の授与品です
広辞苑の【上(うえ)】の項目には、「地位・程度などがすぐれていること」とあります。
また、鈴鹿明神社(神奈川県)のブログには以下の記載を見つけました。
神社の場合は“御神前に奉ったもの”、“御神前で願い事を伝えた印”として上の字を使っているのです。
なるほど。領収書の宛名に用いられる「上様」は”客(渡す相手)”を指しますが、神社の場合は参拝客ではなく“神様”を指しているわけですね。
ちなみに、上袋の文字は一般的に黒か朱色(赤)。
黒は分かるのですが、なぜ朱色なのでしょうか?
その理由を次の章に書き留めておきます。
袋の文字が朱色なのはなぜ?
本土神社(岐阜県多治見市)と久能山東照宮(静岡市駿河区)の上袋
袋の文字が朱色なのは、古来から朱色が魔除けの色とされてきたからではないかと思われます。
以下は先ほど同様、鈴鹿明神社のブログからの引用です。
朱色は魔除けの色でもあり、入れた御札や御守が穢れないようにという役割もあります。
袋の中の授与品に邪気が移らないよう、朱色の文字が守ってくれているんですね。ありがたい!
伏見稲荷大社(京都市伏見区)の千本鳥居。圧巻でした…!
そういえば、朱塗りの鳥居も多いですよね。
千本鳥居で有名な伏見稲荷大社のサイトには、以下の記載がありました。
朱色は、魔力に対抗する色ともされていて、古代の宮殿や神社仏閣に多く用いられています。(中略)また朱の原材料は水銀=丹です。これは昔から木材の防腐剤として使われてきました。
木材の防腐剤が朱色だったという説明も。
なるほど勉強になります。
住吉神社(福岡市博多区)本殿
朱塗りの社殿を結構な頻度で見かけるのも同じ理由ってことですね。
「目立つから」じゃなかったんだ…(笑)
まとめ
最後までお読みいただきありがとうございます。
この記事の要点をまとめました。
- 神社の袋の「上」の文字は神様を指している
- 「魔除けの色」である朱色を採用している神社も
今回こうして記事を書いてきて、お守りなどの授与品だけでなく、ソレを入れる袋からも神様(御神徳・ご利益)を意識できるのが素晴らしいと思いました。
袋にまで気を配ってくれている神社の方達にも改めて感謝です
とはいえ、袋はあくまで袋。
授与品袋の捨て方(処分方法)については、以下のページにまとめましたので、合わせてご覧いただければと。それでは!
神社の授与品(お守りや御札など)が入った袋の捨て方(処分方法)に困っていたところ、神社の禰宜さんのアドバイスが非常に参考になったので紹介します。