天満宮(天神さん/天神社/菅原神社など、菅原道真公を御祭神として祀る神社)に牛の像がある理由について書きました。

天満宮に牛の像があるのはなぜ?

「●●天満宮」という名前の神社、例えば、

  • 北野天満宮(京都市上京区)
  • 太宰府天満宮(福岡県太宰府市)
  • 大阪天満宮(大阪市北区)

などにお参りすると、必ずと言っていいほど牛の像がありますよね。ソレを見て、

なんで天満宮には牛がいるんだろう??

と疑問を持つ人はすごく多いんです。

以前の僕もそうでしたし、神社に良くお参りするようになった今では、友達から質問されたりしますしね。

天神さんの御朱印・撫で牛・御朱印帳

ほんの一部ですが僕が授かった天満宮の御朱印など。左上から時計回りに、大阪天満宮/太宰府天満宮(撫で牛)/岡崎天満宮/桜天神社/岩津天満宮(御朱印帳)/尾長天満宮です

そこで今回は、天満宮に牛の像がある理由をわかりやすく解説することにしました

この記事に目を通せば、

  • 天満宮に牛の像がある理由
  • 菅原道真に関する逸話(エピソード)
  • 牛を撫でることで得られるご利益
  • 北野天満宮の牛に関する豆知識

このあたりが一気に分かっちゃいますよ。

ぼく(なごやっくす)
諸説&多少の脚色アリという前提で、楽しく読んでもらえればと思います!

まずは、結論から一言で言いますね。


天満宮に牛がいるのはなぜ?結論からお伝えします

北野天満宮の撫で牛

北野天満宮の撫で牛

天満宮に必ずと言っていいほど牛の像がある理由、それは…

  • 天満宮の御祭神・菅原道真と牛のあいだには切っても切れない関係があるため

ずばりコレ。

菅原道真(天神様)にまつわる歴史を見ていくと、それはもう次から次へと牛に関する話が出てくるんです。

ということでココからは、菅原道真と牛の深い関係性を示す7つのエピソード(逸話)を順番に紹介していきますね。

ぼく(なごやっくす)
いろいろな神社の牛の画像などをのせながら、テンポよくいきます!

菅原道真がどんな人なのか(=人生の超要約版)については、以下の僕のツイートをどうぞ。

1つ目のエピソードはこちら!

菅原道真が丑年(うしどし)生まれだから

菅原道真

菅原道真が生まれたのは承和12(845)年6月25日。この年が丑年にあたるんです。

ぼく(なごやっくす)
ちなみに「承和」は「じょうわ・しょうわ」と読みます

とはいえ、丑年生まれの人なんて数えきれないくらい沢山いますよね。

ですので、このエピソードはまだまだ序の口!

道真の元服の日の夢に牛が出てきたから

七尾天神社(名古屋)の臥牛

七尾天神社(名古屋市東区)の臥牛

菅原道真が元服を迎えた夜、白い牛が角を傷めて死んでしまうという悪夢を見ました。

ぼく(なごやっくす)
元服とは、男子が成人を迎えたことを示す儀式のことです

道真はこの夢を気にして、自分で牛の絵を描いてお酒を供えて拝んだというエピソードがあるんです。

コレも単体ではピンとこないかもしれませんね。ドンドンいきます!

山で懐いてきた牛を連れて帰って可愛がっていたから

岩津天満宮の願掛け撫で牛

岩津天満宮(愛知県岡崎市)の願掛け撫で牛

寛平5(893)年、京都の北山でキノコ狩りを楽しんでいた道真のもとに子牛が近寄ってきました。

その子牛が道真にすごく懐(なつ)いたので、道真は連れて帰って可愛がったということです。

子牛

この子牛はイメージです。かわいい…

ちなみにこのとき道真は、すでに政治で重要なポストを任されていたんですよ。

コレは今の時代でもニュース(ヤフトピ)になりそうな、ほっこりエピソードですね。

太宰府に向かう途中、牛に命を救われたから

太宰府天満宮

太宰府天満宮の本殿。国の重要文化財に指定されています

その後、無実の罪で太宰府に左遷されることになった道真。太宰府に向かう途中、刺客(笠原宿禰など)に襲われます。

このままでは命が危ない!…と、その瞬間、どこからか一匹の牛が飛び出してきて道真を救ったのです

太宰府天満宮の楼門

太宰府天満宮の写真をもう1枚。こちらは楼門です

実はこの牛は道真が京都で可愛がっていた牛。左遷決定後、どこかに逃げてしまっていたのですが、大ピンチに再び登場したんだとか。

道真は涙を流して喜び、太宰府に連れて行ったそうですよ。

ぼく(なごやっくす)
いやぁ感動。道真と牛との深いつながりが相当ハッキリ見えてきましたね

ココまで出てきた逸話は4つ。残すはあと3つ!

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丑の日に亡くなったから

櫛田神社座牛

櫛田神社(福岡市博多区)の座牛

道真が亡くなったのは、延喜3年(903)2月25日。丑の日です。

そして道真の遺骸は牛車によって運ばれるのですが、コレが6つ目の逸話につながっていきます。

牛車

道真を運ぶ牛が座り込んで動かなくなったから

太宰府天満宮の御神牛

太宰府天満宮の御神牛

道真の遺骸をのせた車は牛にひかれて運ばれていきます。

ところが、牛はある場所で突然足を止め、その場に座り込んでしまいました。

味酒安行(道真の弟子)
押せー!鞭(ムチ)で叩けー!

とさまざまな手を打ちましたが、牛はまったく動かず。安行は、

味酒安行(道真の弟子)
さては道真公はココでゆっくりと休まれたいのだな

と考え、そこを墓地に定めたのです。

その場所は安楽寺。今は名前を変えて太宰府天満宮となっていますね。

太宰府天満宮の鳥居

ちなみに道真自身が、

菅原道真
(亡骸は)人にひかせず牛の行くところにとどめよ

と遺言を残したなんていう説もあります。

ぼく(なごやっくす)
天満宮の牛のほとんどが「座った状態」なのは、この逸話からきているのではと睨んでおります

そして最後7つ目は…

道真の神号「天満大自在天神」から結び付けられたから

道真天拝山祈禱の図(小林永濯・画、明治時代)

道真天拝山祈禱の図(小林永濯画・明治時代)

菅原道真に与えられた神号(神としての称号)は「天満大自在天神」。

そして仏教において「大自在天神」は、

  • 三つの眼を持ち
  • 八本の腕があり
  • 牛にまたがっている

こんな姿(八臂三眼)だとされています。

大自在天 『図像抄』「尊像三目八臂騎白牛」とある

大自在天 『図像抄』「尊像三目八臂騎白牛」とある

このことから道真と牛が結び付けられたという説もあるんですよ。

ぼく(なごやっくす)
コレももっともらしい理由ですね

…と、ココまであげてきたさまざまな逸話(エピソード)から、天満宮には牛が奉納されているというワケです。

おさらいは最後にするとして、続いては、天満宮の牛を撫でることによって得られる(かもしれない)ご利益を2つ紹介しますね。

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天満宮の牛を撫でるとこんなご利益があると言われているよ

岡崎天満宮の臥牛

岡崎天満宮(愛知県岡崎市)の臥牛

天満宮の牛を撫でることによって得られる(かもしれない)ご利益は以下の2つ。

  1. 頭が良くなる
  2. 病気が治る

1つずつ簡単に説明しますね。

頭が良くなる:頭を撫でよう

尾長天満宮の撫で牛

尾長天満宮(広島市東区)

牛の頭を撫でたあとに自分の頭を撫でると、頭がよくなると言われています。

なんてったって菅原道真は学問の神様ですからね!

ぼく(なごやっくす)
僕も天満宮で撫で牛を発見したときは、人目をはばからずにナデナデしております

病気が治る:悪い部分を撫でよう

足王社の痛みとり石(白山宮)

足王社(愛知県日進市・白山宮の境内社)の痛みとり石。撫で牛と似たご利益にあずかれるということで載せておきます

もう1つのご利益がこちら。自分のカラダの、

  • 具合の悪い部分
  • 痛みがある箇所

を撫でたあとに牛の同じ場所を撫でると、悪いところが牛に移って病気が治ると言われているんですよ。

ぼく(なごやっくす)
撫でる順番が逆(牛→自分)になっている場合もあります

悪いところを引き受けてくれるなんて、牛さんイイ人(?)過ぎますね!


さてさて、ご利益に関してはこんな感じ。

最後に補足として、太宰府とともに天満宮の総本社とされる、

  • 北野天満宮の牛に関するQ&A

を3つ紹介して、まとめに移りますね。

ぼく(なごやっくす)
ココからは噂(うわさ)レベルのモノも多いので、ココロをほぐしてからどうぞ
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北野天満宮の牛に関するQ&A

牛の一頭が赤目をしているのはなぜ?どこにあるの?

北野天満宮の臥牛像(赤目)

■ 答え(Answer)

  • 寝ずに道真を待っていたら目が充血して赤くなったから(噂レベルです)
  • 楼門をくぐってスグのところにあります

北野天満宮の楼門をくぐってスグのところにある赤目牛。

道真をまばたきせずに一心に待っていたら目が赤くなったという説がある牛です。

ぼく(なごやっくす)
受験生のあいだでは、赤目を撫でると頭が良くなるという噂も!

とりあえず撫でておいて損は無さそうですね。

Twitterから引用させていただいております

ちなみに、北野天満宮には上のようなかわいいおみくじや…

Instagramから引用させていただいております

こんな撫で牛の置物も売っているんですよ。

この牛を机の上に置いて撫でながら勉強すれば、たいていの試験には受かりそうですよね(希望込みで)!

北野天満宮に牛は何頭いるの?

Twitterから引用させていただいております。珍しいまだら牛です

■ 答え(Answer)

  • 十数頭と言われています
  • もしかしたら増える可能性も!?

北野天満宮の牛の数は10を超えると言われています

ぼく(なごやっくす)
もっと具体的な頭数を期待した方もいるかもしれませんね。ゴメンナサイ…

そしてこの牛の数は、もしかするとさらに増える可能性もあります。

というのも、北野天満宮にゆかりのある人や団体が撫で牛を奉納するかもしれませんので。

岩津天満宮の撫で牛(飛梅殿前)

実際に僕が先日参拝した岩津天満宮には、比較的新しそうな二頭目の撫で牛(上の写真)がありましたし、ほかの例では、

  • 鳥居(お稲荷さんの千本鳥居など)
  • 燈篭
  • 幟(のぼり・旗)

などが奉納によって増えている神社もありますからね。

住吉大社(大阪市住吉区)の末社・種貸社。「奉納 小籔千豊」の文字が刻まれた灯篭がありましたよ

そして最後3つ目は…

北野天満宮には牛の種類がたくさんいるって本当?

Twitterから引用させていただいております

■ 答え(Answer)

  • 本当です。上のような立ち牛もあります
  • ほかにもいろいろな動物の姿が見えますよ

ここまで見てきても分かるとおり、北野天満宮には、

  • 赤目牛
  • まだら模様の牛
  • 立ち牛

と、さまざまな種類の牛がいます。立ち牛は知らずにお参りすると滅多に気づかない、いわば「秘密の牛」ですね。

ぼく(なごやっくす)
立ち牛のある場所は、拝殿の欄間(らんま)です。像ではないですよ

なお北野天満宮の境内(欄間含む)には、牛以外にも、

  • ライオン(獅子)
  • 龍(ドラゴン)
  • 兎(うさぎ)
  • 鹿(しか)

などたくさんの動物がいます。子供が神社に飽きてきたら、

ほら、あんなところにも動物さんがいるよ~♪

てな感じで、動物探しを楽しむ作戦に切り替えるのもアリですね。


ついつい熱が入って文章が長くなってしまいました。ココまで読んでいただいて感謝です。

記事の内容をおさらいしますね!

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天満宮に牛の像がある理由などまとめ

今回のまとめです。まず天満宮に牛の像がある理由については、僕の要約ツイートをご覧ください。

そして、撫で牛のご利益と北野天満宮の牛に関するQ&Aはこちらです。

■ 天満宮の牛を撫でると得られるかもしれないご利益

  1. 頭が良くなる
  2. 病気が治る

■ 北野天満宮の牛に関するQ&A

  1. 楼門の近くにいる牛が赤目なのはなぜ?
    →道真を瞬きせずに待っていたら目が赤くなった説
  2. 北野天満宮には牛は何頭いるの?
    →10頭を超えると言われる。もしかしたら増えるかも
  3. 牛の種類もたくさんいるの?
    →Yes. 赤目牛/まだら牛/立ち牛といろいろ

Twitterから引用させていただいております

ちなみに太宰府天満宮のお守りがこちら。ランボルギーニみたいでかっこいい!

菅原道真や牛のことをコレだけ頭に入れて参拝すれば、得られるご利益もアップするはず

というのも、僕らだって会う前に相手が自分のことを色々と調べてきてくれたら嬉しいですよね??

ぼく(なごやっくす)
神様だってきっと同じ気持ちだと思いますよ

そして天満宮(菅原道真)と聞いて「梅」が頭に浮かぶ人も多いはず。

太宰府天満宮の飛梅

ということで、天満宮に梅がある理由などは以下からどうぞ。それでは!