輝東寺(愛知県犬山市)の御朱印

この日は犬山駅周辺で御朱印巡り。前にお参りした龍泉院から、名鉄犬山遊園駅の前を横切るようにして辿り着いたのが、今回紹介する輝東寺です。

【参考】輝東寺と同じ日にお参りした神社仏閣など

輝東寺(愛知県犬山市)山門

輝東寺の山門

  1. 犬山成田山
  2. 犬山寂光院
  3. 桃太郎神社
  4. 龍済寺
  5. 龍泉院
  6. 輝東寺
  7. 瑞泉寺
  8. 犬山城
  9. 三光稲荷神社
  10. 針綱神社
  11. 臨渓院
  12. 臥龍寺

※寺社や史跡の名前をタップするとサイト内の御朱印記事に飛びます

輝東寺(愛知県犬山市)境内のお地蔵様

境内にはこんなかわいいお地蔵さまも

頂いた御朱印には印影(朱印を押した跡)が盛り沢山。見ているだけでワクワクする楽しい御朱印です。

ぼく(なごやっくす)
小さなお寺って、お参りするだけでもドキドキするんですが、お寺の方が快く御朱印を書いてくださいました。感謝です

この記事には輝東寺の御朱印や境内の様子をまとめておきますね。さっそく輝東寺で授かった御朱印から紹介します。


輝東寺の御朱印

青龍山 輝東寺(愛知県犬山市)の御朱印

輝東寺で授かった御朱印です。いろいろ盛り沢山でワクワクすると同時に、解明したくなる謎(?)もいっぱい

まず墨書きは以下の3要素。

  • [右]奉拝&参拝日(令和元年七月五日)
  • [中央]南無釋迦牟尼佛(唱える言葉)
  • [左下]青龍山中 輝東庵
ぼく(なごやっくす)
輝東寺は臨済宗妙心寺派。ご本尊は釋迦如来(お釈迦さま)です

そして印影は以下の5要素だと思われます。

  • [左上]尾張犬山 (梵字?) 輝東葊甲子
  • [右下]大黒天
  • [中央]仏法僧宝(佛灋僧寶・三宝印)
  • [左上]修利修利摩訶修利 修修利娑婆訶 修多利修多利 修多利娑婆訶
  • [左下]輝東寺印

※御朱印の見方の基本(三宝印含む)を、以下の記事で図入りで解説しています

気になったところを(4つほど)、簡単に補足していきますね。

【補足1】「輝東庵」は創建当初の名前です

輝東寺の御朱印(青龍山中 輝東庵)と瑞泉寺の本堂

“輝東庵”の文字と瑞泉寺の本堂。瑞泉寺は輝東庵のすぐ東にあります

書籍「瑞泉寺史」によると、輝東寺は瑞泉寺の塔頭(たっちゅう)として、文明元年(1469年)に建立されました。

※塔頭については、同じく瑞泉寺の塔頭寺院である龍済寺の記事内で説明しています

輝東寺(愛知県犬山市)の山門と標柱

山門前の標柱にも”輝東菴”とあります”

そして建立されたときの名前が輝東庵。墨書きに当初の名前を残しているというワケですね。

ぼく(なごやっくす)
以下に現存する瑞泉寺の塔頭をまとめておきますね。とはいえ、妙喜寺を除いては冒頭の”僕が参拝した寺社一覧”に登場済みです

【参考】現存する瑞泉寺の塔頭

瑞泉寺史(横山住雄著・思文閣出版)

※カッコ内は以前の名前。瑞泉寺史(横山住雄著,思文閣出版)をもとに作成
※アンダーラインのあるお寺はタップするとサイト内の御朱印記事に飛びます

ぼく(なごやっくす)
なお輝東寺で頂いた「史と詩の町から(犬山名所協会発行,2005)」には、”明治以降これら五ヶ寺は本山の京都妙心寺じきまつとなっている“との記載があります

⇒[まとめ記事]瑞泉寺(犬山市)と塔頭寺院で御朱印巡りをしてきたよ~犬山遊園駅すぐ

青龍山 瑞泉寺(愛知県犬山市)の御朱印(南無虚空蔵菩薩・古本山瑞泉寺)

そうだそうだ、瑞泉寺で御朱印(上の二体)を授かったときの記事へのリンクものせておきますね。さすがの素晴らしいお寺でした。

【補足2】宝珠の中の梵字のような文字は?

輝東寺(愛知県犬山市)の御朱印印影(梵字)

続いて御朱印の右上に見える「宝珠+文字」。ご本尊がお釈迦さまであることから、文字は釈迦如来を表す梵字(バク)かと思ったのですが…

輝東寺(愛知県犬山市)の御朱印印影(宝珠と梵字)

並べてみるとビミョーに違う気も。どうなんだろう??

ぼく(なごやっくす)
詳しい方がいらっしゃれば教えていただけると嬉しいです

【補足3】大黒天と輝東寺の関係は?

輝東寺(愛知県犬山市)の御朱印印影(大黒天)

さらに大黒天と輝東寺の関係も気になるところ。瑞泉寺史にざっと目を通した限りでは、それらしき記述は見つけられませんでした。

ぼく(なごやっくす)
お寺の食堂に大黒天を祀る風習があったという話を聞いたことがありますが、ソレと何か関係があるのかな

輝東寺(愛知県犬山市)境内の祠

もしくは境内にポツリとあったこの祠に大黒天が祀られていたとか?こちらも謎は未解明ですが、備忘録も兼ねてココに書き留めておきます。

青龍山輝東寺(愛知県犬山市)の御朱印印影(輝東庵甲子)

なおこの印影は「輝東葊甲子」と読めます(葊は庵の異字体)。甲子の日は大黒天の縁日とされていますよね。

【補足4】呪文みたいな言葉の意味は?

輝東寺(愛知県犬山市)の御朱印印影(陀羅尼)

■ 書かれている文字

修利しゅり修利 摩訶まか修利
修修利しゅしゅり 娑婆訶そわか
修多利しゅたり 修多利
修多利 娑婆訶

最後はこちらの呪文のような文字。コレは「南無釋迦牟尼佛」を唱える前に、心身を清めるために口にする真言()だと思われます。

ぼく(なごやっくす)
結局、謎のいくつかは残ったまま。まだまだ勉強不足です。分かったことがあれば追記しますね

引き続き、僕が御朱印を授かったときのこと(場所・朱印料・時間)を書き留めておきますね。

輝東寺で御朱印を頂いた際の様子を書き留めておくよ

御朱印をお願いした場所:庫裏

輝東寺(愛知県犬山市)本堂

輝東寺の御朱印は本堂(上の写真)横の庫裡のインターホンを押してお願いしました。快く対応していただき大変ありがたかったです。

ぼく(なごやっくす)
なお瑞泉寺史によると、本堂の裏手には昔(中世)、南芳庵という塔頭もあったようです

御朱印料(値段)について

300円(100円玉3枚)

御朱印代(金額)は300円を納めました。とはいえ「300円です」などと言われたわけではありません。いわば志納(お気持ち)といった感じでしょうか。

※志納(お気持ち)については以下の記事で特集しています

犬山遊園駅(名鉄犬山線)東改札口

輝東寺の最寄り駅・名鉄犬山遊園駅の東改札口。輝東寺はほぼ線路沿いにあり、駅からわずか徒歩1分で着きます

なお犬山遊園駅の東改札口~輝東寺のあいだにコンビニや自動販売機はありませんでした。ですので、お参り前に小銭を作りたい場合は、

  • 犬山遊園駅ホームの自販機でジュースを買う
  • 帰りの切符(きっぷ)を現金で先に買う
  • 犬山成田山に先にお参りする(境内に自販機あり)

このあたりの作戦を実行するのがイイかなぁと思います。ご参考までに。

【参考】僕が御朱印を頂いた時間など

青龍山 輝東寺(愛知県犬山市)の御朱印

僕が輝東寺にお参りしたのは、平日のお昼13時半ごろ。御朱印は5分ほどかけて丁寧に書いてくださったと記憶しています。

ぼく(なごやっくす)
あれだけ沢山の印影もありましたからね。一体一体に気持ちを込めて書いてくださっているのが容易に想像できます

※御朱印の単位(数え方)については以下の記事で特集しています

智見堂(犬山輝東寺境内)

境内には智見堂と掲げられた建物もありました

輝東寺で御朱印を授かりたい場合、何時から何時のあいだにお参りするのがイイかな?

といった質問に対しては、そうですね、近くの龍済寺(こちらも瑞泉寺の塔頭です)がルートに含まれる「犬山七福めぐり」の御朱印受付時間が「9時~15時」なんです。

ですので、ソレに倣うカタチで午前9時から午後3時のあいだにお参りするのがよろしいのではないでしょうか。

ぼく(なごやっくす)
ただしお昼どき(12-13時)は避けたほうがよろしいかと。犬山七福めぐりについては以下の記事をどうぞ

お寺の由緒の紹介と広告を挟んだのち、境内にある”絵工道平の墓(犬山市指定文化財)”を紹介して記事を締めますね。

【要約版】輝東寺の由緒(歴史・縁起)

史と詩の町から(輝東寺の特集・平成17年発行)

輝東寺が特集されている、犬山名所協会発行の”史と詩の町から”

  • 文明元年(1469年):とくほうぜんけつにより創建
    (特芳禅傑は文明13年9月に瑞泉寺に入寺。第9世住職を務める)
  • 永禄4年(1561年):別伝の乱により衰微に向かったか
  • 永禄8年(1565年):織田信長による犬山城落城の際に瑞泉寺とともに全焼か
  • 享和3年(1803年):第20世住職・かんはんが尾張藩の支援を得て、本堂を建立

参考:瑞泉寺史(横山住雄著,思文閣出版)、史と詩の町から(犬山名所協会発行,2005)

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輝東寺境内には絵工道平の墓も【犬山市指定文化財】

絵工道平の墓標柱(犬山輝東寺山門)

山門前に絵工道平の墓があることを示す石碑が建っています

輝東寺の境内には絵工道平(逸兵衛/平兵衛)の墓がありました。道平は天保6年(1835年)に、名古屋から犬山にやってきた画工。

犬山焼の特徴である赤絵の名手で、経営不振になっていた犬山焼を一挙に発展の機運に向かわせた立役者だそうです。

犬山市のふるさと納税返礼品に犬山焼の夫婦湯呑がありました。画像をタップすると、楽天ふるさと納税のページにジャンプします。

ぼく(なごやっくす)
恥ずかしながら犬山焼のコトを、今回の参拝で初めて知りました。湯呑にもある紅葉(モミジ)が犬山焼を象徴する図柄とのことです

犬山焼については本窯元・尾関作十郎陶房のサイトに詳しい説明がありましたので、以下にリンクを載せておきます。道平の名前も出てきますよ。

■ 青龍山 輝東寺

・住所:愛知県犬山市大字犬山字瑞泉寺17-1

・アクセス:犬山遊園駅(名鉄犬山線)東改札口から徒歩1分

ぼく(なごやっくす)
犬山遊園駅には、ミュースカイや特急など全ての電車が停車します。名古屋駅やセントレアから1本(乗り換えなし)で行けてありがたい

・駐車場:見当たらず

名鉄協商パーキング犬山遊園駅前

犬山遊園駅東口前にコインパーキング(名鉄協商P犬山遊園駅・駐車料金60分200円)がありました。ココに停めて、瑞泉寺&塔頭巡りを楽しむのもよろしいかと

ちなみに瑞泉寺史によると、昔はこのあたり(犬山遊園駅一帯)に、

  • 妙喜庵(各務原への移転前)
  • 黄梅院

この2つの塔頭があったそうです。


御朱印と一緒に貴重な資料(史と詩の町から)をさりげなく挟んでくださったのが、今となっては大変ありがたく感じています。

ぼく(なごやっくす)
御朱印を頂くことが、お寺の歴史を深く知るキッカケになる。ステキなことだと思うんですよね

青龍山 瑞泉寺(愛知県犬山市)の御朱印(南無虚空蔵菩薩・古本山瑞泉寺)

途中にのせた画像をもう一度

輝東寺のあとは、いよいよ瑞泉寺へ。瑞泉寺では”虚空蔵菩薩”と”瑞泉寺”の二体の御朱印を授かりました。

【参考】そのほか輝東寺の近くで御朱印を頂けた神社仏閣

犬山成田山(成田山大聖寺)の御朱印(本尊不動明王)

  • 犬山成田山(徒歩5分・御朱印帳&弘法堂の御朱印も授かりました)
  • 犬山城(徒歩14分・令和元年から御城印の頒布がスタート)
  • 犬山寂光院(車で5分・3種類の御朱印&モミジ柄の御朱印帳を頂きました)
  • 桃太郎神社(車で6分・桃型鳥居や桃太郎たちのコンクリート像は必見)

※寺社や史跡の名前をタップするとサイト内の御朱印記事に飛びます

■ 御朱印巡りモデルコース

犬山御朱印巡りおすすめモデルコース

【犬山編】御朱印巡りおすすめモデルコースを作ったよ【マップあり】

尾張エリアの御朱印一覧