なごやっくす(Twitter@goshuin_dash)です。
護国之寺(岐阜県岐阜市)で、金の御朱印など七体の御朱印を授かりました。
天平18年(746年)に、聖武天皇の勅願により行基菩薩が開創したお寺です。
楼門(岐阜市重要文化財)。宝暦12年(1762年)建立とのことです
- 通称:雄総観音
- 御本尊:十一面千手観世音菩薩
- ご利益:厄除開運
- 宗派:高野山真言宗
- 霊場札所など:美濃三十三観音第17番(東海百観音第50番)、美濃新四国第88番、美濃国七福神布袋尊
お寺の方が客殿内をいろいろと見せてくださり、ステキなお参りになりました。
この記事には…
- 護国之寺の御朱印
- 御朱印の頂き方(時間など)
- 境内の様子や見どころ
といった情報をまとめておきますね。
まずは護国之寺で授かった御朱印から紹介します。
目次(もくじ)
護国之寺(岐阜市)の御朱印【7種類】
絵入り御朱印【ほんわか】
1種類目の御朱印(御影)は、絵入り御朱印「ほんわか」。
かわいい千手観音が描かれています。
副住職さんのお子さんをモデルにしたんだとか。見るたびに心がほっこりします
なお、御朱印左下の印影(=朱印を押した跡)は“雄総山護国之寺之印”でよろしいかと。
上は阿字観道場。副住職さんは普段こちらで彫刻をされているそうです。
本尊 千手観音の御朱印
2種類目は本尊・千手観音の御朱印。
中央上の墨書き&中央の印影は、千手観音を表す種字(梵字)「キリーク」です。
上の写真が本堂(観音堂)。元文元年(1736年)建立です。
そして、御朱印右上の印影に関連して…
美濃西国三十三観音霊場【第17番】
護国之寺は美濃西国三十三観音霊場の第十七番札所(東海百観音の第五十番札所)。
ということで、専用の御朱印帳(納経帳)にも上の朱印を頂いております。朱印料は100円です。
こちらが専用の御朱印帳(納経帳)。ココ護国之寺で500円で拝受しました。霊場巡りが進んだ暁には、まとめ記事を作成しますね。
布袋尊の御朱印
3種類目は布袋尊の御朱印。右上の印影に”美濃國七福神 布袋尊霊場”とありますね。
中央の梵字は弥勒菩薩を表す「ユ」。布袋尊が昔、弥勒菩薩の化身として描かれていたからだと思われます
布袋尊は本尊・千手観音と同じ本堂にいらっしゃいますよ。
弘法大師の御朱印
4種類目は弘法大師の御朱印です。右上の印影に”美濃新四國 八十八番”とあります。
四国第八十八番霊場お砂ふみ所。客殿前にありました
そして、御朱印左下の印影は“金光明四天王護国之寺”。奈良・東大寺の正式名称です。なぜか?
実は護国之寺には東大寺とのつながりを思わせる伝説があるんです。以下にまとめておきますね。
楼門の扁額にも”金光明四天王護国之寺”の文字が
- 天平年間:聖武天皇が奈良に東大寺を建立。地方に国分寺を配す計画を立てる
- 東大寺に大仏を造るため、仏師を探しに使者を全国に派遣する
- 雄総の地で、素質ある童子・金丸に会う
→奈良に連れて帰り大仏の建立に当たらせる - 見事大仏が完成。空から(お釈迦様が托鉢に使ったとされる)仏鉢が降ってくる
- 聖武天皇は金丸への褒美に仏鉢を下賜する
- 金丸は仏鉢を美濃に持ち帰り、ソレを奉るために寺を造る(護国之寺の始まり)
※護国之寺公式サイト、参拝の栞をもとに作成
絵入り御朱印【凛】
5体の御朱印は同じ高野山真言宗の八事山興正寺(名古屋市昭和区)の御朱印帳に頂きました
5種類目は、絵入り御朱印「凛」。今度はかっこいい千手観音が描かれています。手を描くだけでも大変そうですよね。スゴい…。
絵入り御朱印(ほんわか&凛)は書き置きでしたが、お寺の方が御朱印帳に貼り付けてくださいましたよ。ありがたい
金の御朱印
6種類目は金の御朱印。毎月最終金曜日(プレミアムフライデー)に受けられる限定御朱印です。
伝説に登場した鉢(国宝・金銅獅子唐草草文鉢)が大きくあしらわれています。これまた細やかなデザインで惚れ惚れしますね。
金の御朱印【紺の台紙】
7種類目は金の御朱印の紺台紙バージョン。台紙の色が変わると、重厚感がグッと出るなぁ。右下に獅子の姿も見えますね。
紺の台紙は書き置きタイプ
紺の台紙の御朱印は、書き置きタイプ(紙でもらうタイプ)。ということで、上の専用ホルダーに挟んで大切に保管しております。
ハサミやのりを使わないので、御朱印も手も汚さずにキレイに挟めます。詳しくは以下の記事をどうぞ
書き置き御朱印の保管に「書き置き御朱印専用ホルダー」が便利だったので紹介します。貼るのが簡単で、サイズの心配がないのも嬉しいメリットです。
通販サイト(楽天・Amazon・ヤフー)へのリンクも以下に載せておきますね。最近は人気なのか売り切れていることも多いです。僕も早めに次を購入しておかないと!
お寺の由緒を挟んで、次の章には、護国之寺での御朱印のもらい方(僕がお参りしたときのこと)を書き留めておきます。
宝篋印塔(岐阜県指定重要文化財)
- 天平18年(746年):聖武天皇の勅願により行基菩薩が開創
- 創建当時は長良、日野、島を寺領とし、七堂伽藍、三十三の堂塔が並ぶ壮大な寺院だったとのこと
- 嘉元2年(1304年):熊谷直実蓮生坊が祖父の供養塔(宝篋印塔)建立
奥之院(岐阜市指定重要文化財)。十一面千手観音像が安置されています
- 天正18年(1590年):織田信長の兵火により焼失
→良啓僧正により再興 - 元文元年(1736年):本堂(観音堂)建立
- 宝暦5年:良恭僧正により奥之院建立
- 宝暦12年(1762年):良運僧正により楼門(仁王門)建立
※公式サイト、参拝の栞をもとに作成
護国之寺(岐阜市)での御朱印の頂き方
楼門の金剛力士像(仁王)
- 拝受場所:客殿内
- 御朱印代(価格):300円(紺台紙のみ500円)
- 受付時間のめやす:午前9時から午後5時
1つずつ簡単に補足しますね。
拝受場所:客殿内
護国之寺の御朱印は客殿内で頂きました。上の写真・入口横に「納経所」の文字も見えますね。
本堂横の水子地蔵尊と納経所への案内掲示
本堂横に案内掲示も出ており、方向音痴の僕でも迷わずにたどり着けましたよ。よかったよかった。
御朱印料(金額):300円(紺台紙のみ500円)
おぶさバス停と自動販売機。楼門の目の前です
御朱印代(値段)は一体300円。紺台紙の御朱印のみ500円でした。
お参り前に小銭を作りたい(お札を崩したい)場合、楼門前のバス停に上の自動販売機がありましたし、先にお茶しちゃうのもアリですね。
上の写真は、護国之寺から車で10分ほどの「ツキノワ喫茶」で頂いた、米粉のいちごショート。優しいお味で大変美味しゅうございました。
[Instagram]ツキノワ喫茶
受付時間のめやす:午前9時から午後5時
YAO!おはようございます!
✨✨ #金の御朱印 ✨✨
12/27(金) 岐阜で授与されます✨
朝9時〜夕方5時まで✨金神社
玉性院
岐阜信長神社
弘峰寺
伊奈波神社
乙津寺
天龍寺 (可児)
岐阜城
関善光寺 (関)
護国之寺
真長寺
鬼岩 (瑞浪)
郡上八幡城 ←本日お休み🙇感謝の気持ちを伝えてゆっこー🙏✨ pic.twitter.com/KuV7yda2CA
— やながせ ゆっこ【公式】岐阜ご当地タレント (@Yukiko831xxx) December 27, 2019
ご当地タレント・やながせゆっこさんのTwitterからです
毎月最終金曜日(プレミアムフライデー)限定の「金の御朱印」の時間が朝9時から夕方5時までとなっていますね。
ということで、平時に御朱印を受けたい場合も、この時間を目安にお参りされるのがよろしいかと。
阿字観道場前の池。鯉もいました
お寺に着いたのは平日の午後2時半ごろ。本堂にお参り&境内をひと通り散策したあと客殿(納経所)に向かい、御朱印をお願いした次第です。
副住職さんが彫った仏像。テレビでも紹介されたそうです
御朱印を待つ5分強のあいだ、上の美しい仏像を見せていただきましたし、御朱印を受けた後も、2階で国宝のレプリカなどを拝見しました。
お寺の方がていねいに、そして分かりやすく説明してくださったんです。本当にありがたかったなぁ
その後は、お寺の方に教えてもらった礼拝場の”のぞき穴”(後ほど紹介します)を覗いて帰路に。参拝所要時間は合計で1時間弱といったところですね。
いっぽう金の御朱印を受けた日も、昼2時半ごろにお寺に到着。
本堂でお参りしたのち寺務所に伺うと、僕の前に受付待ちの方が2,3組いらっしゃいました。
受付では番号札を受け取って、寺務所の2階で待機。寺務所に着いてから御朱印を受け取るまでの時間は約20分でしたよ。ご参考までに。
なお2階には椅子やお茶が用意されており、快適に待ち時間を過ごすことができました。ホスピタリティの高さに感動
護国之寺(岐阜市)の境内風景
- 【前半3枚】金比羅堂など
- 【後半3枚】礼拝場の”のぞき穴”など
前半と後半の2部作でいきます。
【前半3枚】金比羅堂など
まずは金比羅堂。楼門横、アジカン道場の前です。趣がありました。
続いて山王社。本堂向かって左側です。こちらにもお参り。
前半ラストは墓地。良啓上人など、歴代住職のお墓が並びます。頒布のリーフレット(見どころ案内図)に掲載されていたので、紹介させていただきました。
お寺のおもな年中行事の紹介を挟んで、後半戦に移りますね。
- 1月18日:初観音護摩祈祷会
- 3月21日:弘法大師御影供、春季彼岸会
- 8月13日~15日:お盆、棚経
- 8月18日:施餓鬼供養法要、千日詣り
- 9月21日:秋季彼岸会
- 毎月18日:観音様ご縁日
- 毎月21日:弘法大師ご命日
※参拝の栞をもとに作成
1月18日&8月18日は、国宝・金銅獅子唐草文鉢(本物)の無料拝観日でもあります
【後半3枚】礼拝場の”のぞき穴”など
1枚目は慈光霊廟(納骨堂)。お彼岸の中日正午に、虹色の太陽光が霊廟内の大日如来様に届くよう、住職さんが設計されたそうです。スゴい。
毎日夜にはライトアップもされるとのこと。見に来たいなぁ
2枚目は礼拝場からの素晴らしい眺め。左端に鵜飼い大橋、右端に岐阜城(金華山山頂)が見えています。手すりには”のぞき穴”が開いており、ソコを覗くと…
ご覧のとおり岐阜城天守閣が。ワンダフルな仕掛けですね。お参りの際ぜひ覗いてみては。慈光霊廟の目の前です。
最後に護国之寺の基本情報(アクセス・駐車場など)を載せて記事を締めますね。
護国之寺(岐阜市)のアクセス・駐車場など
・住所:岐阜県岐阜市長良雄総194-1
・電話:058-231-3539
・公式サイト:護国之寺へようこそ
・アクセス:おぶさバス停(岐阜バス)からすぐ
岐阜駅(JR/名鉄)から約20分間隔で”おぶさ”行きのバスが出ています。所要時間は30分、運賃は220円です
・駐車場:あり(無料)
客殿前が駐車場。楼門の左を通って行けますよ。
客殿で拝見した「大般若経六百巻」「護国之寺縁起」(ともに岐阜市重要文化財)や「両部曼荼羅」もスゴかった。またお参りに来よう。
長良天神神社(岐阜市長良)の御朱印と御朱印帳
護国之寺の近くで御朱印を頂けたのは長良天神神社(ながらてんじんじんじゃ)。バスで15分、車なら7分での到着です。
パステルカラーのかわいい御朱印帳も拝受しました。詳しくは以下の記事にまとめてあります。
長良天神神社(岐阜県岐阜市)で御朱印と御朱印帳を授かったので、頂き方(値段や時間など)やアクセス・駐車場情報などとともに記事にまとめました。
岐阜駅(JR・名鉄)周辺で御朱印を頂ける神社やお寺を一覧にしてまとめました。地図も載せていますので、御朱印巡りの際にご活用いただければと。
岐阜県の御朱印一覧
岐阜県の御朱印を市町村別に紹介しています。御朱印巡りにご活用いただければ幸いです。