この日は昼過ぎまで恵比寿で会合があり、午後はオフ。ということで、恵比寿から渋谷まで歩いて御朱印巡りを楽しみました。
金王八幡宮(こんのうはちまんぐう)は四社にお参りしたうちの三社目だったのですが、2番目に参拝した豊栄稲荷神社の御朱印もこちらで書いていただけましたよ。
金王八幡宮の境内には多くのベンチが並んでおり、OL(サラリーマン)や学生と思われる人たちが座ってのんびりしていたのが印象的でしたね。
また御朱印を受ける際には、神職さんに丁寧にそしてハキハキと対応していただき、御朱印デビューにもおすすめの神社です。この記事には、
- 金王八幡宮の御朱印と御朱印帳
- 御朱印のもらい方(時間など)
- 境内の様子(見どころ)
といった情報をギュッと凝縮してまとめておきますね。まずは金王八幡宮で授かった御朱印からお見せします。
目次(もくじ)
金王八幡宮の御朱印
金王八幡宮で授かった御朱印です。墨書きはシンプルに神社名と参拝日の2つ。印影(朱印などを押した跡)は以下の3要素だと思われます。
- [右上]奉祝 天皇陛下御即位三十年
- [中央]金王八幡神社
- [左下]金王八幡宮社務所印
※御朱印の見方の基本を以下の記事で図入りで解説しています
頂いた参拝の栞によると、もともと渋谷八幡宮などと呼ばれていたのが、神社と深い関わりのある金王丸(こんのうまる)にちなみ金王八幡宮という名前になったそうですよ。
【要約版】金王八幡宮の由緒(歴史)
- 高望王(桓武天皇の曽孫)の後裔・平武基が長元の乱で活躍
- 戦功として賜った旗を秩父・妙見山(武甲山)に納め、八幡宮として崇める
- 武基の子・武綱が後三年の役で源義家軍として活躍
- 源義家が「後三年の役の勝利は、基家が崇拝する八幡神の加護なり」と石清水八幡宮を勧請して鎮座(寛治6年[1092年])
- 渋谷氏が代々、金王八幡宮を鎮守として崇める(渋谷の発祥とも)
- 青山・渋谷の総鎮守として、今も数多の崇敬を集める
参考:参拝の栞、金王八幡宮公式サイト、東京都神社庁Webサイト
金王八幡宮の御朱印帳
金王八幡宮では御朱印帳も授かりました。紺(ネイビー)を基調に金色の文字。さらに、
- 渋谷金王丸
金王八幡宮の名前の由来となった人物 - 金王桜
境内にある桜。源頼朝が命名
この2つがあしらわれた美しいデザインです。初穂料(値段)は御朱印代込みで1500円でしたよ。初穂料の言葉の由来は以下の記事で説明しています。
ちなみに、拝殿(社殿)右に見えるのが金王桜。参拝の栞によると、長州緋桜という種類で、一枝に一重と八重が入り混じって咲く珍しい桜なんだとか。
【参考】金王八幡宮のおもなお祭りなど
参道にあった倉庫。例大祭の神輿(みこし)が格納されているのかな?
- 1月1日:初詣新春祈祷/歳旦祭
- 2月3日:節分祭(豆まき/菓子まき)
- 2月初午:初午祭(玉作稲荷神社例祭/福参り)
- 2月11日:紀元祭並神武天皇御陵遙拝式
- 2月27日:祈年祭
- 3月最終土曜日:金王桜まつり/金王丸祭(金王丸御影堂礼祭・金王丸木像の特別公開)
- 6月30日:夏越大祓(茅輪神事)
- 9月14日(15日):例祭(神輿や屋台も)
- 秋分の日:秋季皇霊殿遙拝式
- 11月一の酉:御嶽祭(御嶽神社例祭)
- 11月23日:新嘗祭
- 12月31日:大祓
- 毎月1日15日:月次祭
※参拝の栞、金王八幡宮公式サイトをもとに作成
御朱印帳のサイズは?
なお金王八幡宮の御朱印帳は小さいサイズ。大きいサイズの御朱印帳と並べてみると、大きさの違いがよく分かりますね。
また御朱印帳のサイズについては、以下の記事で特集しています。御朱印初心者にとくにオススメの内容です。
引き続き、金王八幡宮での御朱印の授かり方(時間など)について説明しますね。
金王八幡宮での御朱印の頂き方
金王八幡宮の神門(通称赤門)。渋谷区の有形文化財に指定されています
気持ちよく&不安なくお参りできるよう、御朱印の授かり方についても確認しておきましょう。
- 御朱印の受付場所
- 御朱印代(初穂料/価格)
- 御朱印の受付時間について
この3つを順番にいきますね。
御朱印の受付場所:社務所(拝殿右)
金王八幡宮の御朱印は拝殿右の社務所(授与所)で授かりました。前出の豊栄稲荷神社の御朱印もこちらで一緒に受付して頂きましたよ。
拝殿(社殿)の様子をもう一度。現在の社殿は、江戸幕府の第3代将軍・徳川家光(幼名:竹千代)と関連の深い、
- 青山伯耆守忠俊(家光の教育役)
- 春日局(家光の乳母)
この2人によって、神門とともに造営(寄進)されたとのことです。
御朱印の初穂料(金額):300円
御朱印の初穂料(値段)は300円。社務所にその旨が明記されていました。
…が、違う時期にお参りした方のブログを拝見すると“500円”という情報も散見されます。
参考までに、僕がお参りしたときは…
- 御朱印帳(金王八幡宮の御朱印代込みで1500円)
- 金王八幡宮の御朱印
- 豊栄稲荷神社の御朱印(300円)
この3つを一緒に授かり、1800円をお納めしましたよ。
御朱印の受付時間について
金王八幡宮境内の立札には、社務所の受付時間に関する以下の記載がありました。
金王八幡宮社務所
受付時間 午前九時~午後五時
ですので、御朱印もコレに倣って朝9時から夕方5時のあいだにお参りすれば、かなりの確率で授かれる(ご縁がある)のではないでしょうか。
■ 金王八幡宮のご利益は?
金王八幡宮の御祭神は応神天皇(品陀和気命)で、公式サイトをもとにしたご利益は以下の3つ。
- 交通安全
八幡通り(旧鎌倉街道)と青山通り(旧大山街道)が神社の近くを通り、今も昔も交通の要所であることから - 子授け
子のない渋谷重家が金王八幡宮に祈願を続けたところ、金王丸(土佐坊昌俊)を授かったことから - 出世
竹千代(後の徳川家光)が三代将軍になれるよう青山忠俊と春日局が祈願したところ、見事成就したことから
さらにサイトには以下の記載もあります。
八幡さまは、一般に武運を司る神として有名です。(中略)世の中も一種の戦場であります。
ということで、僕は戦場であるこの世の中で逞しく生きていけるよう(そしてパートナーを守っていけるよう)お祈りしました。日々努力するぞ!
最後に末社など、ココまでに載せきれなかった境内の見どころを3枚の画像にまとめましたので、ソレを紹介して記事を締めますね。
【画像3枚】金王八幡宮の見どころをお届けっ
画像3枚と言いつつ、見どころ盛り沢山なので1枚に4つ載せるスタイルでいきます。1枚目は末社+宝物館。それぞれ以下のとおりです。
- [左上]玉造稲荷神社
御祭神は宇賀御魂命。稲作の神様として有名ですね。明治ごろまでは渋谷でも稲作が盛んだったそうです - [右上]御嶽神社
御祭神は四柱(櫛眞知命/大巳貴命/少名毘古那命/日本武尊)。開運や商売繁盛の神で、本社は武州御嶽神社(武蔵御嶽神社)とのことです - [左下]金王丸御影堂
神社名の由来にもなった金王丸(澁谷金王丸常光)を祀る末社。祠には保元の乱出陣の際に、自分の姿を彫って母に遺した木像が納められているそう
後日お参りした手力雄神社(岐阜県岐阜市)の由緒にも、金王丸が登場していました。嬉しいサプライズだったなぁ
- [右下]宝物館
午前9時から午後4時半が開館時間。ありがたいことに無料で見学できます。興味深く拝見しました
【参考】金王八幡宮の宝物 | |
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社博記 | 渋谷八幡大菩薩末記 |
天國宝剣(源頼朝奉納) | 獅子丸太刀 |
毒蛇長刀 | 月輪旗 |
御神輿(都内最古) | 獅子頭一対 |
六孫大笄(源経基所持) | 神號篇額 |
大江山鬼退治図絵馬 | 算額 |
※参拝の栞をもとに作成
続いて2枚目は拝殿正面の彫刻など。それぞれ以下のとおりです。
- [左上]虎
拝殿正面の左に彫られています。正しい政(まつりごと)への祈りの心が込められているんだとか - [右上]獏
龍と思いきや獏(バク)。こちらは拝殿正面右の狭間に。世の安寧への祈りが込められているそう - [左下]芭蕉句碑
「しばらくは 花のうえなる 月夜かな(開の花の上に月がさしかかり、絶景の今宵であることだ
)」。金王桜の傍らに建っています。現代語訳は書籍・芭蕉全句集からの引用です - [右下]神楽殿
神楽殿の前には多くのベンチが並び、学生やOL/サラリーマンが憩いのひと時を過ごしていました。神社が生活に溶け込んでいる感じがしてスゴく良かった
最後3枚目はその他もろもろの見どころを。心安らぐパワースポットといった印象の金王八幡宮でした。
- [左上]澁谷城の砦の石
平安時代末期から城(館)があったそうですが、大永4年(1524年)、北条氏綱vs上杉朝興の高輪原の戦いの際に焼き払われてしまったとのこと - [右上]明治三十八年戦没記念碑
凱旋軍人によって建てられた日露戦争の記念碑。乃木希典の揮毫だそうです - [左下]手水舎
“濯漱盤”と刻まれているのが珍しい。初めて見たかも - [右下]金王神社前交差点
大きな鳥居と灯籠が建っています。学生やOL/サラリーマンがひっきりなしに通行していました。ステキな雰囲気
金王八幡宮のアクセス・駐車場など
・住所:東京都渋谷区渋谷3-5-12
・電話:03-3407-1811
・公式サイト:金王八幡宮 東京都渋谷区
・アクセス:渋谷駅C1出口から徒歩5分
・駐車場:あり(4台程度※)
境内南東に4台程度の駐車スペースがありましたが、祈祷客も多いことを考えると、通常のお参りでココに停めるのは躊躇われそう。
神社の南にコインパーキング(三井のリパーク渋谷3丁目第5)があったので、自分ならココに停めるかな。駐車料金は30分200円が相場かと。
何度も触れてきたように、神社は開かれた雰囲気で、境内にはお参りとは一見無関係にも思える人たちの姿も多く見られました。
それでも場の神聖さは損なわれず、むしろ神社(杜)に守られているような安心感を覚えたのは、金王八幡宮だからこそ為せる業なのかなぁと思いましたね。
お世辞抜きに、境内の雰囲気の良さはこれまでにお参りした神社の中でも五本の指に入ります。それくらい心地良かった
金王八幡宮のあとは、歩いて8分の宮益御嶽神社で御朱印を授かりましたよ。渋谷郵便局のすぐ近くに鳥居があります。詳しくは以下の記事で。
宮益御嶽神社(東京都渋谷区)で御朱印を授かったので、もらい方(初穂料など)や境内の様子とともに記事にまとめました。渋谷駅B3出口から徒歩3分です。
東京都の御朱印一覧
東京都の御朱印を区市町村別に紹介しています。御朱印巡りにご活用いただければ幸いです。