待乳山聖天 本龍院(東京都台東区浅草)で御朱印を授かりました。雷門で有名な浅草寺の支院。1月7日の大根まつりで有名なお寺です。
- 御本尊:大聖歓喜天
- ご利益:心願成就、商売繁盛、無病息災、夫婦和合、子孫繁栄
- 宗派:聖観音宗
- 霊場札所など:浅草名所七福神(毘沙門天)
お供えした大根(200円)。お代は時期によって変わるようです。お参りの仕方が独特ですね
本尊・大聖歓喜天のシンボルは大根と巾着袋。お供え用の大根を額堂で受けたのち、本堂にお供えさせていただきました。
参拝の栞によると、大根をお供えすることで、聖天様が心の毒を清めてくれるそう。大聖歓喜天が本尊のお寺で御朱印を頂くのは、袋町お聖天 福生院(名古屋市中区)に次いで二社目かな
巾着。こちらは財宝を表し、商売繁盛&事業繁栄のご利益を示すとのことでした
この記事には、
- 待乳山聖天 本龍院の御朱印
- 御朱印の頂き方(時間など)
- 境内の様子や見どころ
といった情報をまとめておきますね。まずは待乳山聖天で授かった御朱印から紹介します。
目次(もくじ)
待乳山聖天 本龍院(浅草)の御朱印【2種類】
- 本尊の御朱印(大聖歓喜天)
- 毘沙門天の御朱印(浅草名所七福神)
1.本尊の御朱印(大聖歓喜天)
まずは本尊・大聖歓喜天の御朱印。メリハリの利いた、中央の墨書き“大聖歓喜天”に惚れ惚れしております。お気に入りの御朱印です。
印影(=朱印を押した跡)は、それぞれ「待乳山聖天(右上)・歓喜天(中央)・待乳山本龍院(左下)」でよろしいかと
御朱印の見方(=何が書いてあるのか)について、神社とお寺それぞれの具体例をあげながらまとめました。御朱印初心者の方の参考になれば幸いです。
2.毘沙門天の御朱印(浅草名所七福神)
続いて毘沙門天の御朱印。御朱印右上の印影にある通り、待乳山聖天は浅草名所七福神の1つなんです。
実はこの日、浅草名所七福神の寺社を1日で歩いて回りました。福絵にも朱印を頂いたので、続けて紹介しますね
【+α】浅草名所七福神の朱印【福絵】
浅草名所七福神の福絵(500円)。浅草神社で拝受しました
待乳山聖天では、浅草名所七福神の福絵にも朱印を頂きました。朱印料は200円。浅草の9つの寺社を回る七福神巡りです。
「9は最も大きく究極の数字であること」「9(九)を含む”鳩”の字が”集まる”という縁起の良い意味を持つこと」から、九寺社となったそうです(参考:浅草名所七福神公式サイト)
浅草七福神巡りは正月限定などではなく、年間通じて朱印の受付を行なっているとのことでした
上の写真右側が、待乳山聖天の朱印です。描かれているのは、毘沙門天が左手に持つ宝塔。浅草名所七福神の寺社を以下にまとめておきますね。
まとめ記事(マップ付き)もご用意しています。以下からどうぞ!
浅草名所七福神を1日で歩いて回りました。頂いた御朱印&御朱印帳を、お参りした順番にまとめておきます。地図(マップ)も載せていますよ。
さて、お寺の由緒を挟んで、次の章には待乳山聖天での御朱印のもらい方(僕がお参りしたときのこと)を書き留めておきます。
歌川広重が描いた、向島から待乳山を望んだ風景(東都名所真土山之図・国立国会図書館デジタルコレクションより)
- 推古天皇3年(595年)9月20日:突然土地が盛り上がり、金龍が舞い降りる
- 十一面観世音菩薩の化身・大聖歓喜天が出現する前ぶれだったとされる
- 6年後:この地が大旱魃に見舞われた際、大聖歓喜天が現れて人々を苦しみから救う
- 天安元年(857年):天台宗中興の祖・慈覚大師円仁が21日間の浴油修行。十一面観世音菩薩像を彫って奉安する
- 江戸時代(元禄ごろ):境内地・諸堂が整備され、今日の土台が完成
※参拝の栞、公式サイト、浅草名所七福神公式ガイドブックをもとに作成
参拝の栞によると、聖観音宗は天台宗の流れを汲んでいるそう。慈覚大師の件からもソレが読み取れます
待乳山聖天 本龍院(浅草)御朱印での頂き方
本堂入口にも大根と巾着が。「大聖歓喜天=怖い」という印象の人もいるようですが、コレは何だかかわいい
- 受付場所:本堂内
- 御朱印代(価格):300円
- 受付時間のめやす:午前9時から午後4時まで
1つずつ簡単に補足しますね。
受付場所:本堂内
本堂。開堂時間は6:00-16:30です(10月-3月は6:30-)
待乳山聖天の御朱印は本堂内で頂きました。お札・お守りなどの授与品も同じ場所です。おみくじは参道右だったかな。
大根&巾着紋があしらわれた、紺色のシンプルな御朱印帳(大きいサイズ・1500円)も置いてありましたよ。
寺務所(祈祷受付は朝8時30分から夕方4時30分まで)
なお、浴油祈祷などの祈祷は、参道右の寺務所が受付場所。複雑な願い事は、公式サイトからダウンロードできる「心願書」に記入するそうです。
心願書を書くだけで「頭の中を整理できる」なんて効果もありそう。この先、思い悩むことがあったら、ダウンロードして記入してみようかな
大根まつりの様子(SankeiNewsより)。味噌ダレかな、ふろふき大根がスゴく美味しそう…
- 1月3ヶ日:初詣
- 1月7日:大根まつり(ふろふき大根)・大般若講
- 2月3日:節分会(豆まき)
- 2月20日:浴油講
- 3月旧暦初午:稲荷祭
- 6月24日:地蔵供養会
大根(左上)・稲荷尊(右上)・歓喜地蔵尊(左下)・出世観音(右下)。年中行事に絡めた境内風景です
- 7月17日:出世観音供養会
- 9月20日:開山会
- 11月第2日曜:写経供養会
- 11月20日:畳講
- 12月8日:御宮殿御開帳
- 12月冬至の日:星祭り
※参拝の栞、公式サイトをもとに作成
御朱印料(金額):300円
御朱印代(金額)は一体300円。
浅草駅から徒歩圏内のお寺なので、お参り前に小銭を作る(お札を崩す)場所には困りません。
地味に感動したのが、額堂に設置されていた自動販売機。とくに写真右の機械は…
- 100円玉→10円玉10枚
- 50円玉→10円玉
と、10円玉に両替してくれるんです。僕も100円玉1枚を投入させていただきました。
浅草名所七福神の9寺社を巡ると、お賽銭だけで相当数の硬貨が必要になりますので。本当にありがたかった
受付時間のめやす:午前9時から午後4時まで
境内からは東京スカイツリーも見えました
浅草名所七福神の公式サイトに、受付時間に関する以下の記載があります。
各社寺受付時間
AM9:00~PM4:00出典:浅草名所七福神公式サイト
ということで、待乳山聖天の御朱印に関しても、午前9時から午後4時までを目安にお参りされるのがよろしいかと。
神楽殿(舞殿)。本堂に「聖天宮」の扁額があったりと、神仏習合的な信仰が今も生きています
お寺に着いたのは、平日の午前11時ごろ。額堂で大根を受け、本堂でお供え&お参りしたのち、お寺の方に御朱印をお願いした次第です。
宝篋印塔(天明年間建立)。陀羅尼経15巻分が納められた塔です
御朱印は3分ほどかけて、丁寧に書いていただきました。その後の境内散策含め、参拝所要時間は全体で約40分といったところですね。ご参考までに。
さてさて、宿泊施設の広告を挟んだのち、待乳山聖天のアクセス・駐車場情報を載せて記事を締めます。
広告は、僕が前日に宿泊した「浅草セントラルホテル」。浅草寺の雷門まで徒歩2分とアクセス抜群です。お値打ち価格&泊まる前には不安だった騒音などもなく、快適な夜を過ごせました
待乳山聖天 本龍院(浅草)のアクセス・駐車場など
・住所:東京都台東区浅草7-4-1
・電話:03-3874-2030
・公式サイト:待乳山聖天
・アクセス
- 浅草駅(東武スカイツリーライン)北口から徒歩8分
- 浅草駅(東京メトロ銀座線)7番出口から徒歩9分
- 浅草駅(都営地下鉄浅草線)A5出口から徒歩12分
- 浅草駅(つくばエクスプレス)A1出口から徒歩15分
浅草駅がいっぱい。東京駅から向かう場合は、山手線で神田駅へ。神田駅で銀座線(東京メトロ)に乗り換えればOKです
・駐車場:あり(無料)
境内東に駐車場がありました。駐車場から本堂へは石段が続いているのですが…
なんと、その横には無料のケーブルカー「さくらレール」が! 行き先ボタンを押すだけで自動発車します。便利。
待乳山聖天公園。お寺に隣接しています
そうだそうだ、お寺と待乳山聖天公園の境目には「池波正太郎生誕の地」碑が建っていました。「鬼平犯科帳」「剣客商売」などで知られる作家です。
今戸神社で授かった御朱印など
そして、待乳山聖天の次に向かったのは今戸神社(いまどじんじゃ)。歩いてわずか3分での到着です。
かわいい招き猫&福禄寿の御朱印帳を拝受しました。詳しくは以下の記事をご覧ください。
今戸神社(東京都台東区)で御朱印と御朱印帳を授かったので、頂き方(時間など)や境内の様子とともに記事にまとめました。招き猫デザインがかわいい!
また、今回の東京観光(1泊2日)で御朱印を頂いた神社仏閣を以下にまとめておきます。御朱印巡りの参考になれば幸いです。それでは!
【1日目(明治神宮・国立競技場周辺)】
- 明治神宮(明治天皇が御祭神。初詣客数日本一とも言われる神社)
- 東郷神社(ハローキティのかわいい御朱印帳にひと目惚れ)
- 鳩森八幡神社(テレビで最強のパワースポットと特集され人気急上昇)
- 花園神社(新宿総鎮守。木製のかっこいい御朱印帳を拝受しました)
【2日目(浅草名所七福神めぐり)】
- 浅草寺(大黒天・おみくじは凶が3割)
- 浅草神社(恵比須・令和特別御朱印帳も頂きました)
- 待乳山聖天(毘沙門天・100円玉→10円玉×10枚の両替機があって大助かり)
- 今戸神社(福禄寿・かわいい招き猫の御朱印帳がお気に入りです)
- 橋場不動尊(布袋尊・比叡山延暦寺の末寺)
- 石浜神社(寿老神・七福神の中で唯一荒川区内にある神社仏閣)
- 吉原神社(弁財天・吉原遊郭の鎮守の神)
- 鷲神社(寿老人・「酉の市」起源発祥とされる神社)
- 矢先稲荷神社(福禄寿・拝殿の天井画「日本馬乗史」は必見)
浅草名所七福神巡りの神社やお寺の「ご利益・おすすめの回り方(順番・コース)・頂いた御朱印」をマップとともにまとめました。
東京都の御朱印一覧
東京都の御朱印を区市町村別に紹介しています。御朱印巡りにご活用いただければ幸いです。