泥江縣神社で御朱印を授かりました。国際センター前の信号交差点の名前も”泥江町“ですよね。
泥江縣神社の鳥居。オフィス街に突如現れます
愛知縣神社名鑑によると、神社の創建は京都・石清水八幡宮と同じ時期の貞観元年(859年)。
由緒書きには、この地域では熱田神宮に次ぐ古い神社だとの記載もあります。この記事には、
- 泥江縣神社の御朱印
- 御朱印のもらい方(場所など)
- 境内の様子(見どころ)
といった情報を凝縮してまとめておきますね。まずは泥江縣神社で授かった御朱印からお見せします。
目次(もくじ)
泥江縣神社の御朱印
泥江縣神社で授かった御朱印です。
中央上のハトの印影(=朱印を押した跡)がかわいい。眺めるたびにほっこりしております。
※御朱印の見方の基本を以下の記事で図入りで解説しています
ちなみに京都の石清水八幡宮では墨書きが鳩になった御朱印を授かることができます。こちらも魅力的なんですよねぇ。
泥江縣神社での御朱印の頂き方
御朱印の受付場所:社務所(拝殿右奥)
泥江縣神社の御朱印は、拝殿右の道を奥に進んだ所の社務所で頂きました。ドキドキしながらインターホンを押したのですが、丁寧に対応していただけて大変ありがたかったです。
拝殿の外観がこちら。扁額の「八」の字が鳩になっていました。おみくじの機械も見えますね。現在の社殿は、昭和42年(1967年)に再興されたとのことです。
【要約版】泥江縣神社の由緒(歴史)
- 貞観元年(859年):宇佐八幡宮の分霊を勧請(尾張国縣主・笠朝臣弘興公による)
- 名古屋城築城以前は広大な境内だった(錦や丸の内一帯?)
- 徳川時代:廣井八幡宮として藩主や一般民衆から崇敬される
- 寛文2年(1662年):尾張藩二代藩主・徳川光友により修営
- 享保18年(1733年):立派な神輿が完成、笠鉾車も出て賑やかな祭典行事が展開される
- 昭和20年(1945年):戦災により社殿・神宝・文化財などが焼失(のち復興)
- 昭和37年(1965年):不審火により再度焼失
- 昭和42年(1967年):再興→今に至る
参考:境内由緒・参拝の栞・愛知縣神社名鑑
出典:尾張名所図会(国立国会図書館デジタルコレクションより)
上は尾張名所図会から。傘鉾祭の一コマだと思われます。賑やかな様子が伝わってきますね。
御朱印の初穂料(金額)について
御朱印の初穂料(値段)は300円を納めました。とはいえ「300円です」などと言われたわけではなく、自然な流れで納めたカタチです。快く受け取ってくださいましたよ。
※初穂料の言葉の由来を以下の記事で説明しています
なお社務所の雰囲気的に、できる限りお釣りが出ないよう、100円玉を用意しておくと安心だと思われます。オフィス街に鎮座しているので、至るところに自販機やコンビニがありますし…
名駅・伏見・栄エリアに少し近づけば、おしゃれなカフェや喫茶店もそこら中にあるので、先にお茶するのもアリかと。
上の写真は、堂島ロールでおなじみのモンシェール(Moncher)のカフェ”リヴァージュモンシェール”で頂いたフルーツサンド。神社から400mほど南の堀川沿いにあります。
【参考】御朱印の受付時間について
現地・ネット含め、泥江縣神社の御朱印の受付時間に関するめぼしい情報は見当たりません。
ということで、僕のこれまでの経験からくる推測(勘)になりますが、社務所の佇まい的に神社の方は非常駐でもおかしくなさそうです。
ですので一般的な神社の時間に倣って、午前9時から午後4時のあいだ(極力お昼どきは避けたいですね)に、
くらいの大らかな気持ちで参拝するのが、精神衛生上よろしいのではないでしょうか。参考までに、僕は平日の15時ごろにお参りしましたよ。
■ 泥江縣神社の御祭神とご利益は?
頂いた由緒書きによると、泥江縣神社の御祭神は以下のとおり。
- 八幡大神(誉田別尊・応神天皇)
- 比売大神(三女神/多岐津姫命・市杵嶋姫命・多紀理姫命)
- 神功皇后(息長帯姫命)
そして御神徳(ご利益)は以下のようになっていました。
文化・産業・交易(貿易)発展に尽くされる。
出典:泥江縣神社(廣井八幡宮)略記
また八幡大神(応神天皇)は必勝の神、神功皇后は安産・子育ての神としても有名なので、例えば、
- 部活の大会で良い成績を収められますように…
- 母子ともに健康な安産でありますように…
- 子供が元気に育ちますように…
といった類の願い事をすれば、よりご利益を授かれるかもしれません。僕は神社検定に合格できるようお祈りしましたよ。
最後に、ココまでに載せきれなかった泥江縣神社の見どころを3枚の画像にまとめたので、ソレを紹介して記事を締めますね。
【画像3枚】泥江縣神社(名古屋)の境内の様子をお届けっ
まずは境内社その1。四社が連なるように鎮座しています。左から順に以下のとおりです。
[1]五條天神社
- 御祭神:少彦名命(医薬祖神)
- ご利益(御神徳):医療・医薬・禁厭(まじない)・酒造・温泉・国土開発・商売繁盛
[2]金刀比羅社
- 御祭神:大物主神(大己貴命)
- ご利益(御神徳):航海安全・海難救済・旅行安全
[3]八神社
本社創建当時より鎮座と、長い歴史を持っています。御祭神(八柱)は下のほうに載せますね
[4]楠社
- 御祭神:楠正成公(正一位 橘朝臣正成公)
【参考】八神社の御祭神
アマテラス(パブリックドメイン)
※頂いた由緒書きをもとに作成
続いて境内社その2。欲張って4つのせます。
- [左上]錦稲荷社
御祭神は宇迦之御大神で、ご利益(御神徳)は五穀豊饒・商売繁盛・産業興隆・家内安全・交通安全・芸能上達。
“錦(=名古屋有数の歓楽街)”の”稲荷社”と聞いただけで凄いパワーを感じます - [右上]菅原天神社/秋葉社/住吉社
三社が連なるように鎮座。御祭神やご利益(御神徳)は下のほうに載せますね - [左下]蛭子社(つんぼ蛭子)
御祭神は八重事代主命(積宝恵比須)で、ご利益(御神徳)は商売繁盛・厄除開運・金運・豊漁祈願・縁結びとのことです
- [右下]御神木と祠
(おそらく)御神木とその前に祠が。錦稲荷社の脇にあります
■ 菅原天神社
- 御祭神:菅原道真公
- ご利益(御神徳):学問向上・書道上達・出世運向上
菅原道真(パブリックドメイン)
■ 秋葉社
- 御祭神:火之迦具土神
- ご利益(御神徳):鎮火・防火・鉱工業発展・刃物農機具製造・金運招福縁結び・夫婦和合
■ 住吉社
- 御祭神:底筒男命/中筒男命/表筒男命
- ご利益(御神徳):航海安全・産業・文化・外交・貿易・縁結び・子授け
※頂いた由緒書きをもとに作成
最後3枚目はその他もろもろの見どころを。30分ほどは境内で過ごしていました。楽しいお参りとなりました!
- [左上]和同開珎の像
日本初の流通貨幣として知られる和同開珎(わどうかいほう/かいちん)。拝殿から社務所へと向かう途中にありました - [左下]さざれ石
国歌・君が代に登場するアレですね。見た目がエモくて好きです - [右]昇龍見返り之楠
根元には狸の置物がズラリ。”たぬき=他(た)を抜く”に通ずることから、縁起の良い動物として知られています
※さざれ石のあった神社仏閣を以下の記事にまとめてあります
泥江縣神社(名古屋)へのアクセス・駐車場情報など
■ 泥江縣神社(廣井八幡宮・広井八幡宮)
・住所:愛知県名古屋市中区錦1-7-29
・公式サイト:見当たらず
・おもなお祭りなど
- 旧初午日:錦稲荷社例祭
- 3月17日:祈年祭
- 7月7日:赤丸神事
- 7月31日:夏越の大祓(茅輪くぐり神事)
- 10月9日10日:大祭日(例祭)
- 11月23日:新嘗祭
・アクセス:伏見駅(地下鉄東山線/鶴舞線)10番出口から徒歩5分
※国際センター駅(桜通線)や丸の内駅(鶴舞線/桜通線)からも同じくらいで着きます
・駐車場:なし(周辺にコインパーキングあり)
神社の1本南にあったコインパーキング(三井のリパーク錦第4)。駐車料金は20分300円だったかと。
落ち着いた雰囲気のステキな神社だったのですが、延喜式内社でないのは何故なんだろう。このあたりの歴史背景はいつか掘り下げてみたいですね。
泥江縣神社のあとは円頓寺商店街を経由して、西区の冨士浅間神社で御朱印を授かりましたよ。
地下鉄・浅間町駅からスグの神社です。以下から次の記事へとお進みください。
次の記事はこちら【冨士浅間神社】
富士浅間神社(地下鉄鶴舞線・浅間町駅からすぐ)で御朱印を授かったので、もらい方(時間など)や境内の様子(見どころ)とともに記事にまとめました。
名古屋市の御朱印一覧
名古屋市の御朱印をエリア別に紹介しています。御朱印巡りにご活用いただければ幸いです。