なごやっくす(Twitter@goshuin_dash)です。
覚王山日泰寺(名古屋市千種区)で御朱印を授かりました。

お釈迦さまの遺骨を祀るために日本仏教の全宗派が協力して建てたお寺です。
毎月21日の縁日でも有名ですね。

覚王山日泰寺の御朱印

僕(なごやっくす)は名古屋で生まれ育ったのですが、子供のころから覚王山という地名(駅名)を見るたびに、

ぼく(なごやっくす)ぼく(なごやっくす)

何だかカッコイイ名前だなぁ

と憧れのようなものを感じていました。
今回のお参りで「覚王山=さとりの王=お釈迦さま」という事を知り、憧れの存在に少しだけ近づけた気がします(笑) この記事には…

  • 日泰寺の御朱印
  • 御朱印のもらい方(時間など)
  • 境内の様子(見どころ)

といった情報を凝縮してまとめておきますね。
まずは日泰寺で授かった御朱印から紹介します。


日泰寺の御朱印

覚王山日泰寺の御朱印01

日泰寺で授かった御朱印です。中央上の3つの梵字が印象的でした。墨書きは以下の4要素。

  • [右上]奉拝(=謹んで参拝いたしました)
  • [右下]参拝日
  • [中央]覚王山
  • [左下]日泰寺

印影(朱印などを押した跡)は以下の2要素だと思われます。

  • [中央上]梵字3つ(後ほど触れます)
  • [中央]釋尊御真骨奉安道場
    (=お釈迦さまの御真骨を祀るお寺)

※御朱印の見方の基本を以下の記事で図入りで解説しています

中央上の3つの梵字がそれぞれ何を表しているのか気になったので調べてみました。

補足:御朱印の梵字3つが表しているのは?

覚王山日泰寺の御朱印(梵字)

まず中央上の梵字は御本尊・釈迦如来を表す”バク”ですね。タイのチュラロンコン国王から贈られた金剛釈迦如来像が本堂に祀られています。

覚王山日泰寺の本堂

本堂はこちら。立派な造りでした。現在の建物は1984年(昭和59年)に完成したそうです。そして残り2つの梵字は、山門の両脇に立っている…

阿南尊者と迦葉尊者(覚王山日泰寺)

この二体の像を表しているのだと思われます。というのも、像の頭上にそれぞれの梵字が書いてありますので。二人とも釈迦のお弟子さんです

  • [左]阿難尊者(あなんそんじゃ)
    晩年侍者として仕えて最期を看取った
  • [右]迦葉尊者(かしょうそんじゃ)
    仏弟子の最長老。釈迦滅後の仏教教団を率いた

平成元年に円鍔勝三によって作られた、楠一木造りの木像(=1本の木材から彫られた像)だそうですよ。迫力と優しい雰囲気の両方を醸し出しておりました。

覚王山日泰寺の山門

ちなみに山門はこんな感じ。こちらは本堂の2年後となる1986年(昭和61年)の完成です。

■ 日本+タイ=日泰寺(にったいじ)!

日泰寺の名前の由来は”日本+タイ国=日泰寺”。シンプルで覚えやすいですし、漢字の勉強にもなりますね。

ぼく(なごやっくす)
タイの漢字表記は”泰”ですので。豆知識として、バンコクは”曼谷”もしくは”盤谷”と書きます

なお建立当初の名前は日暹寺(にっせんじ)。当時はタイではなくシャム国(漢字表記で”暹羅”)だったからです。

引き続き、日泰寺での御朱印のもらい方について説明していきますね。

日泰寺での御朱印の頂き方

日泰寺本堂の扁額

ということで、ココからは日泰寺での御朱印の授かり方、具体的には、

  1. 御朱印の受付場所
  2. 御朱印代(価格)について
  3. 【参考】御朱印の受付時間について

この3点について説明しますね。1つずつ順番にいきます。

御朱印の受付場所:授与所(本堂内右)

本堂と常香炉(覚王山日泰寺)
本堂の前には常香炉も

日泰寺の御朱印は本堂入って右側にある授与所で書いていただけました。目の前で記帳してもらえて大変ありがたかったです。

ぼく(なごやっくす)
御朱印帳の取り扱いもありましたよ。ただし種類は紺色無地の1種類のみ。お代(値段)は1500円でした

御朱印代(金額):300円を納めました

300円

御朱印料は300円を納めました。とはいっても、お寺の方から「300円です」などと言われたわけではありません。御朱印を受け取った際、

お寺の方
ようこそお参りくださいました

といった感じでそのままやり取りが終わりそうだったので、僕のほうから300円を納めた次第です。快く受け取ってくださいましたよ。

■ 日泰寺参道で買い物するのもアリ

ボンマテリエル(覚王山日泰寺参道)のフルーツサンド(ミックス・柿)とアイスコーヒー

参道にある”ボンマテリエル”というお店のフルーツサンド。今回とは別の日に食べたモノですが、果物&生クリームともにフレッシュで美味しかった!

覚王山駅の1番出口を出てすぐの所から日泰寺に向かって伸びる日泰寺参道には、多くのお店(飲食店など)が立ち並んでいます

ですので、お参り前に小銭を作りたい(お札を崩したい)場合は、先に参道で買い物orお茶しちゃうのもアリですね。

ぼく(なごやっくす)
みたらし団子の露店も出ていました。また1番出口の目の前にはスタバが。参道を少し進んだ所にはコメダもありますよ

【参考】御朱印の受付時間について

覚王山日泰寺の御朱印

覚王山日泰寺の公式サイトには以下の記載があります。

開門時間  午前5時~午後5時
受付時間  午前9時~午後2時

ですので、御朱印を受けたい場合もコレに倣って午前9時から午後2時のあいだに本堂にお参りするのがよろしいかと。僕は平日の10時ごろに参拝して御朱印を授かりました。

ぼく(なごやっくす)
受付が14時までというのは少し早い気もしますが、参拝客の多くが年配の方でしたので、理に適っているのかも

日泰寺の御朱印についてはココまで。記事の後半では日泰寺の見どころをお伝えしますね。

月に一度のビッグイベントである縁日を取り上げたあと、僕がお参りした際の境内の様子を紹介するという流れで進めていきます。

日泰寺の縁日は毎月21日【雨でも露店は出るようです】


縁日の様子が分かる投稿をInstagramからシェアさせていただいております。ありがたい!

■ 覚王山日泰寺の縁日

  • 日時:毎月21日
  • 時間のめやす:午前9時からお昼過ぎ
  • 雨天時:多少の雨なら露店も出るようです

日泰寺の縁日は毎月21日。参道から境内にかけて多くの露店が並びます。お寺の受付時間(9時~14時)に合わせて行くのが間違いないと思いますが、とくに午前中の盛り上がりはスゴそうです。

そして、ご覧のとおり多少の雨でも露店は出るみたいですね。参道近くのコーヒー屋さん「EightySeven」のInstagramからシェアさせていただきました。

⇒[食べログ]エイティセブン(Eighty Seven)

ぼく(なごやっくす)
雨の日に行くかどうか迷ったら「自分がお店を出す立場だったらどうするか(出店するか否か)」を考えてみると良いのでは

補足:縁日の駐車場について

日泰寺駐車場(山門付近)

なお日泰寺の駐車場は縁日でも閉鎖されない模様。ですが、本堂付近は露店や出店者の軽トラなどが並びそうですよね。ということで、僕が車で行くなら、

  • 山門横の駐車スペース
    (上の写真の奥のほう)
  • 奉安塔・霊堂側の駐車場
  • 付近の有料コインパーキング

このあたりを候補にするかと。もっと言うと参道が歩行者天国状態になることもあり、できればお寺の南側を車で走るのは避けたいところ。

総合的に判断すると、奉安塔側の駐車場に停めるのが現実的かもしれません。

奉安塔(釈迦の真骨が眠る塔)の場所がこちら。本堂は地図左下の信号交差点「姫ヶ池通1」のはす向かい(南西側)にあります。奉安塔の駐車場から本堂へは歩いて5分ほどです。

日泰寺の見どころを凝縮してお届けっ

覚王山日泰寺の手水舎

最後は僕がお参りした際の境内の様子(見どころ)ですね。

  • 本堂エリア
  • 奉安塔エリア

このそれぞれの魅力を画像3枚ずつにギュッとまとめましたのでどうぞ!

【画像3枚】本堂エリアの見どころ

覚王山日泰寺の五重塔

1枚目は五重塔。山門・本堂に加え、ひときわ目を引いたのがこの建物でした。1997年(平成9年)完成と比較的新しく、中には写経が納められているとのことです。

国王チュラロンコン像(覚王山日泰寺)

2枚目はチュラロンコン国王像。彼から日本国民への贈り物として、釈迦の遺骨が下賜されました。日泰寺誕生までの経緯(由緒・歴史)を以下に簡単にまとめておきますね。

■ 日泰寺が誕生するまでの経緯

  • 1898年、英国人ウイリアム・ペッペがインドで釈迦の遺骨を発掘
  • インド政府が遺骨を仏教国であるタイに贈る
  • チュラロンコン国王によって日本にその一部が贈られる
  • 全宗派が協力のうえ、遺骨を祀る寺院を建立することを決定
  • 明治37年、名古屋の誘致運動が実を結び、日暹寺(現日泰寺)が誕生

※日泰寺公式サイトや参拝のしおりをもとに作成

日泰寺本堂周辺の見どころ(鐘楼・普門閣・クスノキ・ベンチ)

3枚目は欲張って4つのせます。魅力が盛りだくさんの日泰寺の境内です。それぞれ以下のとおり。

  • [左上]鐘楼
    1985年(昭和60年)完成。この時期に大規模な修繕などがあったのかな?
  • [右上]普門閣
    こちらも立派な建物でした。葬儀などの多目的会館とのことです
  • [左下]楠(クスノキ)
    本堂右にそびえ立つ楠。天気の良い日にお参りできました
  • [右下]ベンチ
    神社仏閣でよく見かけるカメヤマローソクのベンチ。鶴羽根神社(広島駅の近く)には”幸せのピンクのベンチ”があったなぁ
ぼく(なごやっくす)
引き続き、奉安塔エリアの見どころを紹介しますね。同じく画像3枚にまとめました

その前にオマケで1枚。本堂から奉安塔に向かう途中の道にはこんなお地蔵さまたちの姿も。

日泰寺境内のお地蔵さま(不動明王・文殊菩薩・普賢菩薩・地蔵菩薩・薬師如来・観音菩薩・阿弥陀如来・大日如来など)

不動明王・文殊菩薩・普賢菩薩・地蔵菩薩・薬師如来・観音菩薩・阿弥陀如来・大日如来などなど、豪華すぎるラインナップでございました。

奉安塔エリアの見どころ【こちらも画像3枚】

奉安塔(覚王山日泰寺)

1枚目は奉安塔。残念ながら奉安塔の全容を見ることはできません。奥に見えるのは拝殿。ふだんお参りできるのは手前の門までです。

ぼく(なごやっくす)ぼく(なごやっくす)

奉安塔の設計者は伊東忠太氏。おもな作品には、橿原神宮・宮崎神宮・弥彦神社・岐阜公園三重塔明治神宮靖国神社遊就館・築地本願寺・高麗神社・總持寺大僧堂・溝旗神社などがあるようです。スゴイ

なお奉安塔の高さは15m。ガンダーラ様式の花崗岩の仏塔で2階部分に仏舎利(お釈迦さまの遺骨)が安置されているそうですよ。塔の全貌は公式サイトでご確認くださいませ。


舎利殿(覚王山日泰寺)

2枚目は舎利殿。奉安塔エリアの礼拝施設なのですが… カギがかかっており中には入れませんでした。とはいえ、本堂にお参りできたので大変満足しております。

覚王山日泰寺(奉安塔エリア)の見どころ(慰霊碑・霊堂・手水舎・四国八十八ヶ所霊場)

最後3枚目は4つ載せるパターンでいきます。それぞれ以下のとおりです。

  • [左上]日清戦争戦死者の慰霊碑
    以前は中区役所交差点の中心に建っていたそうです。奉安塔と勘違いする人もいそう
  • [右上]霊堂
    日本初の屋内型墓地。4階建てで、公式サイトではお墓のマンションと表現されています
  • [左下]手水舎
    水は張られていませんでしたが、支えている象(ゾウ)がかわいい
  • [右下]四国八十八ヶ所霊場
    奉安塔エリアに限らず境内の至るところに配置されていました。縁日が21日なのはコレですね

日泰寺のアクセス・駐車場など

■ 覚王山日泰寺(かくおうざんにったいじ)

・住所:愛知県名古屋市千種区法王町1-1
・電話:052-751-2121

・アクセス:覚王山駅(地下鉄東山線)1番出口から徒歩7分
・駐車場:あり(無料)

覚王山日泰寺の駐車場入口

車でお参りする場合も、この山門の前から境内に進入できます。奥へと進むと…

覚王山日泰寺の境内

こんな感じで車を停められます。正面に見えているのは本堂ですね。


日泰寺の住所は”法王町”で、参道付近の住所は”山門町”。
“覚王山駅”も含め、地名や駅名を見るだけでも、この地域の開発が日泰寺を中心に進められていったことがよく分かりますね。

上野天満宮(名古屋市千種区)の御朱印と御朱印帳

さて、日泰寺のあとは、奉安塔エリアから歩いて10分ほどの上野天満宮へ。
上野天満宮では二の御朱印とかわいいデザインの御朱印帳を授かりました。
以下から次の記事へとお進みください。

次の記事はこちら【上野天満宮】

日泰寺周辺の御朱印寺社

名古屋市の御朱印一覧