名古屋で一番高い山(198.3m)として知られる東谷山(とうごくさん)。
今回は、その頂上に鎮座する尾張戸神社(おわりべじんじゃ)に参拝して御朱印を授かりましたので、
- 尾張戸神社の御朱印
- 御朱印のもらい方(時間など)
- 神社(山頂)へのアクセス
- (参道を含む)境内の見どころ
といった情報をまとめておきます。何度かお参りしているのですが、授与所の開設日が限られており、御朱印とはなかなかご縁がなかったんですよねぇ。
まずは、尾張戸神社で授かった御朱印から紹介しますね。
目次(もくじ)
尾張戸神社の御朱印
尾張戸神社で授かった御朱印です。墨書き(日付以外はスタンプ式かもしれません)は以下の3要素。
- [右上]奉拝(謹んで参拝いたしました)
- [中央]尾張式内社 尾張戸神社
- [左]参拝日(令和元年六月二十九日)
印影(朱印を押した跡)はシンプルに尾張戸神社印で間違いないと思われます。御朱印の見方の基本は以下の記事で図入りで解説していますよ。
尾張式内社というのは、尾張国の延喜式内社という意味ですね。延長5年(927年)にまとめられた延喜式神名帳に名前が載っている、非常に歴史ある神社です。
【要約版】尾張戸神社の由緒(歴史)
- 第13代・成務天皇の御代(成務5年)に尾張国造・宮簀媛命が勧請と伝わる
- 延長5年(927年)にまとめられた「延喜式神名帳(尾張国山田郡)」に名前が見られる
- 「尾張本国帳」に”従三位尾張戸天神”、「尾張国神名牒」には”従三位上尾張戸天神”との記載も
- “東谷大明神/熱田の奥の院“と称され篤く崇敬される
- 斯波氏(足利氏の流れを汲む。義重のとき尾張守護に)により新社殿造営
- 大永元年(1511年)7月:火事により社殿の全てを失う
- 尾張藩2代藩主・徳川光友が藩費により復興造営
→金城(=名古屋城)鬼門の守護神として崇敬
名古屋城でも御朱印(御城印)を授かれます
- 明治5年5月:郷社に列格
- 明治40年10月26日:供進指定
- 太平洋戦争以後は、名古屋市志段味地区と瀬戸市水野地区の氏子が隔年で場を守る
- 平成26年10月:志段味古墳群の1つとして国の史跡に指定
参考:頂いた由緒書き・現地立札・愛知縣神社名鑑
尾張戸神社での御朱印の頂き方
尾張戸神社での御朱印の授かり方についても書き留めておきます。
- 御朱印の受付場所
- 御朱印代(初穂料/価格)
- 御朱印の受付時間について
この3つを順番にいきますね。僕がお参りした当時の情報であることを予めご承知おきくださいませ。
御朱印の受付場所
尾張戸神社の御朱印は拝殿左の授与所(社務所)でいただきました。御札・お守り・おみくじ・絵馬・破魔矢などの取り扱いもありましたよ。
拝殿(社殿)はこんな感じ。御祭神は尾張氏始祖神である五柱です。以下にご利益とともにまとめておきますね。
■ 尾張戸神社の御祭神
- 天火明命(天照国照彦天火明櫛玉饒速日命)
- 天香語山命(高倉下命・天火明命の子)
- 建稲種命(天火明命の十二世孫)
- 天道日女命(天火明命の妃)
- 乎止與命(天火明命の十世孫)
■ ご利益(御神徳)
- 疾病除け
- 厄除開運
- 交通安全
- 商売繁盛
- 家内安全
参考:頂いた由緒書き・現地掲示・尾張戸神社公式サイト
御朱印の初穂料(金額)
尾張戸神社の御朱印の初穂料(値段)は300円でした。初穂料の言葉の由来は以下の記事で解説しています。
余談ですが、御朱印を授かる際、神社の方からたくさんの興味深いお話を頂き、盛り上がっていたんですよね。
ソレもあって、初穂料を納めずに100円玉3枚を握りしめたまま、その場を離れてしまいました。すぐに戻りましたが、あぶないあぶない。
お参り前に小銭を作りたい場合(お札を崩したい場合)、東谷山フルーツパーク内のレストハウスでお茶するのもアリ。
…うん、お茶するのはお参りしてからのほうがオススメかな(笑) パーク内に自動販売機もありましたので、しっかり水分補給してから東谷山に登るのが一石二鳥ですかね。
御朱印の受付時間は?
僕がお参りした際、尾張戸神社の授与所に以下の掲示がありました。
尾張戸神社御朱印受付
- 毎週土曜日 午前9時~10時
- 尾張戸神社 神事の時
ですので、お参りだけでなく御朱印も授かりたい!という場合は、
- 土曜日の午前9時から10時のあいだ
- 神事が行われるとき
このどちらかに狙いを定める必要がありますね。ということで、尾張戸神社のおもな神事を以下にまとめておきます。
【参考】尾張戸神社のおもなお祭りなど
- 1月1日:元旦祭(御神酒・みかん・甘酒)
- 4月29日:春の例祭
- 7月第1日曜日:夏越大祓(輪くぐり・人形)
- 10月第2or第3日曜日:秋の例祭
※10月15日が例祭日のようです - 11月23日:新嘗祭
- 12月31日:大晦日(迎春)大篝火
参考:尾張戸神社公式サイト・境内掲示・愛知縣神社名鑑
ちなみに、東谷山の麓から尾張戸神社(山頂)へのルートは4通り。若干ですが所要時間も異なるので、アクセスについても触れておきます。
尾張戸神社(東谷山山頂)へのアクセス【4通り】
■ 尾張戸神社への参拝ルート
- [左上]東参道(大鳥居あり)
- [右上]南参道(専用駐車場あり)
- [左下]東谷山散策路(フルーツパークの駐車場に駐車可能)
- [右下]北側車道(一般車は通行不可)
尾張戸神社への参拝路(登山ルート)は上にあげた4つ。そして、神社の公式サイトに記載されている所要時間のめやすは以下のとおりです。
ルート名 | 所要時間 |
---|---|
東参道 | 25分(15分) |
南参道 | 25分(20分) |
散策路 | 30分(25分) |
車道 | 30分(25分) |
この中でオススメを1つ挙げるなら、東谷山散策路。神社に向かうあいだに、
- 東谷山27号墳
- 南社古墳
- 中社古墳
と、3つの古墳に立ち寄れるのがその理由です。南社古墳(御祭神:菊理媛命)と中社古墳(伊邪那岐命/伊邪那美命)は尾張戸神社の末社でもあります。
左上から時計回りに、東谷山27号墳・南社古墳・中社古墳の祠・中社古墳の葺石&円筒埴輪列です
各ルートの詳細は以下の記事にまとめてあります。それぞれの入口(登山口)への行き方も紹介していますよ。
最後に、ココまでに載せきれなかった尾張戸神社の見どころを3枚の画像にまとめたので、ソレを紹介して記事を締めますね。
【画像3枚】尾張戸神社の見どころ【境内風景など】
1枚目は、東谷山フルーツパークによって設置された西側展望台からの眺め。濃尾平野・伊吹山・養老山脈が一望できます。
赤丸で囲ったところには、JRセントラルタワーズやミッドランドスクエアなど、名古屋駅の高層ビル群も見えましたよ。
続いて2枚目。今度は東側テラスからの景色です。瀬戸市街・猿投山・三国山が一望できます。キレイな朝日も見られるとのこと。
赤丸で囲ったところには瀬戸デジタルタワーが。青丸部分にはイオン瀬戸みずの店が見えました。テーブルが設置されているのも嬉しいポイントです。
最後3枚目は欲張って4つのせます。それぞれ以下のとおりです。
- [左上]天目松(枝垂れ赤松)
拝殿向かって左に植えられた寄進松。枝が枝垂れ桜のように垂れ下がる松だそうです - [右上]根上がり松
こちらは拝殿右側に。狛犬&灯籠と密集しており、見どころの密度がハンパない - [左下]鉄平石
拝殿前に敷き詰められている石は、山梨から運ばれた安山岩の一種とのこと。1枚の重さはなんと200~300kgもあるとか
- [右下]バイオトイレ
NPO法人”えこども”の協力により設置されたトイレ。おがくずと微生物菌で完全分解するんだとか。スゴい
尾張戸神社の基本情報【住所や駐車場など】
■ 尾張戸神社(おわりべじんじゃ)
・住所
- 愛知県名古屋市守山区大字志段味字東谷209
- 愛知県瀬戸市十軒町845
・公式サイト:愛知県東谷山の神社 尾張戸神社
・駐車場:あり
南参道入口に参拝者用の駐車場があります。
また神社の方にお話を伺ったところ、東谷山フルーツパークの駐車場に停めてもOKとのこと。ただし”8:45~16:30″となっていますので、時間には注意が必要です。
御朱印帳を受け取る際、神社の方がいろいろとお話ししてくださって、非常にステキな参拝となりました。
尾張戸神社(東谷山山頂)へのアクセス記事についてまとめた関連記事へのリンクを、もう一度のせておきますね。それでは!
尾張戸神社(名古屋最高峰の東谷山山頂)への参道・散策路は4つ。この度すべてのルートを制覇したので、各ルートの概要やアクセスをまとめておきます。
尾張戸神社周辺の御朱印寺社
- >>龍泉寺(車で13分・尾張四観音の1つ&尾張三十三観音第25番札所)
- >>定光寺(車で15分・愛知高原国定公園の一角。本堂と徳川義直公廟は国の重要文化財)
- >>玉野御嶽神社(車で17分・月替わり御朱印などを拝受。境内に住む猫もかわいい)
- >>渋川神社(車で17分・直會神社と高龗社の御朱印も頂きました)
名古屋市の御朱印一覧
名古屋市の御朱印をエリア別に紹介しています。御朱印巡りにご活用いただければ幸いです。
尾張エリアの御朱印一覧
愛知県尾張エリアの御朱印を市町村別に紹介しています。御朱印巡りにご活用いただければ幸いです。