津観音(恵日山観音寺大宝院・三重県津市)で4種類の御朱印を頂きました。
浅草寺(東京都台東区)、大須観音(名古屋市中区)とともに、日本三大観音の一つに数えられるパワースポットです。
このページには津観音の御朱印を、僕が御朱印を頂いた場所や時間などと一緒にまとめておきますね。
- 津観音で頂ける御朱印の種類は?
- 御朱印の受付時間が気になる!
- お寺に無料駐車場があるって聞いたけど…
といった場合などに参考にしていただければと思います。
津観音の御朱印情報 | |
---|---|
受付場所 | 授与所(本堂内) |
御朱印代 | 通常御朱印 400円 |
時間 | 9時00分~16時30分 (売店・電話受付) |
▲僕がお参りした当時の情報です。順番に説明しますね
三重県護国神社に続いての御朱印拝受です!
目次(もくじ)
津観音の御朱印
通常御朱印
まずは、津観音の通常御朱印(本尊・聖観音菩薩の御朱印)です。
墨書きの「恵日大悲殿」には、「聖観音菩薩の『広大無辺の慈悲』と『知恵の光』が射す場所」という意味があります。
もう少し具体的に言い換えると「観音様のいるお寺(津観音)やお堂(本堂)」を指す言葉だといえるでしょう。
津観音の御朱印の意味など | |
---|---|
墨書き |
|
印影 (朱印) |
|
>>御朱印の見方の基本(図入り)はこちら |
国府阿弥陀如来の御朱印【復刻】
続いて、国府阿弥陀如来の復刻御朱印です。
津観音では、本尊・聖観音のほかに、こちらの国府(こくふ)阿弥陀如来も有名なんです。
なんでも、墨書き「天照皇太神宮御本地佛」が示すとおり、津観音の国府阿弥陀如来は、伊勢神宮の御祭神・天照大神の本地仏(分身)なんだとか。
そのため、昔は伊勢参りの道中に津観音に立ち寄るのが習わしとなっていました。
津観音に参詣しない伊勢参りは「片参り」と呼ばれ、ご利益が半分しか貰えないと言われていたそうですよ。
国府阿弥陀如来の御朱印 (江戸時代の納経帳から復刻) | |
---|---|
墨書き |
|
印影(朱印) |
|
国府阿弥陀如来は本堂内、本尊向かって左側にいらっしゃいました。初詣期間(1月1日~7日)や、毎月18日の縁日に開帳されます
毘沙門天の御朱印【七福神】
こちらは毘沙門天(伊勢の津七福神めぐり)の御朱印です。
中心の印影は、毘沙門天を表す梵字「バイ」。
右上には「必勝祈願」の印も見えますね。
必勝祈願以外にも、毘沙門天にはたくさんのご利益があるとされています(下の表)。
毘沙門天のご利益 (仏説毘沙門天王功徳経より) |
---|
|
そうそう、「伊勢の津七福神霊場」は、津市内の由緒ある7つの神社仏閣で作られています(こちらも下の表をご覧ください)。専用の色紙もありましたよ。今度は色紙を持って回ってみようかな…!
神社仏閣 | 七福神 | ご利益 |
---|---|---|
津観音寺 | 毘沙門天 | 必勝祈願 |
円光寺 | 辯才天 | 技芸上達 |
初馬寺 | 恵比須天 | 商売繁盛 |
高山神社 | 寿老神 | 延命長寿 |
結城神社 | 福禄寿 | 無病息災 |
安楽寺 | 布袋尊 | 子孫繁栄 |
四天王寺 | 大黒天 | 五穀豊穣 |
▲伊勢の津七福神 寺社一覧
真盛上人の御朱印【不動院】
続いて、真盛上人(不動院)の御朱印です。
津観音は「真盛上人二十五霊場」の第15番札所となっています。
真盛上人は、天台真盛宗(総本山西教寺)の宗祖で、1490年に津観音内の不動院に滞留していました。
観音堂の賽銭箱の上にむしろを敷いて、人々に念仏を勧めたという記録が残っているそうです。
不動院は戦災で焼失しましたが、本堂前にしっかりと、津観音が真盛上人の霊場であることを示す石碑が建っていましたよ。
上の写真、絵馬掛けのスキマから真盛上人の石碑が見えます。
絵馬掛けには『なむあみだ仏っ!-蓮台 UTENA-』のコラボ絵馬も掛かっていました。
今回頂いた四体の御朱印は、すべて書き置き(紙でもらう)タイプでした。
ということで、スプレーのりを使用して御朱印帳に貼り付けております。
>>[関連]御朱印の「のり」の貼り方【おすすめ】
使用したのは「3M スプレーのり55」です。
近所の文房具屋で2926円だったのが、楽天市場だと1499円だったので、ネット通販で購入しました。
このスプレーのり、御朱印を貼る用途以外には一切使っておらず、僕の中ではすっかり「御朱印用のり」と化しております!
スワロフスキー御朱印
もう一体、ステキな御朱印を紹介させてください。
津観音では「スワロフスキー御朱印」が授与されたこともあります。
『スワロフスキー御朱印💎』授与開始です‼️
京都の仏絵師₋藤野正観氏の本格的な観音様も描かれています✨️
もちろん郵送対応。
津観音オンラインショップはこちら↓https://t.co/xCdwGoPCQX
📎授与期間は11月20日(日)まで#御朱印 #特別御朱印 #限定御朱印 #カラフル御朱印 #スワロフスキー pic.twitter.com/kG6dDYiFXF— 津観音【公式】 (@z_kannon) September 16, 2022
▲津観音公式Twitterからです
「スワロフスキー御朱印」という字面や響きがイイですね。
画像を見るまでは、眩しいほどにキラキラ輝く御朱印を想像していましたが、思ったより落ち着いたデザインでした。さすが古刹といった感じです。
今後も津観音で特別御朱印・限定御朱印の授与があるかもしれません。お寺の公式SNSを、ときおり覗いてみようと思います!
津観音の公式SNS | |
---|---|
津観音での御朱印の頂き方
御朱印の受付場所
津観音の御朱印は、本堂内の授与所で頂きました。
御朱印のほか、お守りなどの授与品も多数並んでいたと記憶しています。
観音公園は、毎年10月に開催される「津まつり(津祭り)」の会場。フード・ドリンク・地ビールといった飲食ブースも出るようです
御朱印代(値段)
僕がお参りした際の、御朱印代(料金)は下の表のとおりです。
御朱印代(値段) | |
---|---|
| 400円 |
| 500円 |
| 300円 |
▲三重四国と伊勢西国は専用の御朱印帳があります
で、津観音は三重の県庁所在地・津市の街中に位置しているため、お参り前に小銭を作る(お札を崩す)場所にも困りません。
とくに目を引いたのは、山門前の「甘味処鎌倉(下の写真)」。佇まいがオシャレでした。
国道23号沿いには、津のソウルフード・はちみつまんじゅうの「蜂蜜まん本舗」もありましたよ。
余談ですが、津観音付近の国道23号沿いには、銀行・信用金庫・証券会社などの、昭和&平成チックな建物がズラリと建ち並んでいました。なぜか、TBS『日曜劇場』の数々のTVドラマを思い浮かべてしまった…!
御朱印の受付時間は?
津観音の公式サイトに記載されている拝観時間などは以下のとおりです。
拝観時間など | |
---|---|
拝観時間 | 7:00~22:00 |
売店・電話受付 | 9:00~16:30 |
こちらをふまえると、御朱印を受けたい場合は、売店・電話受付と同じ「午前9時から午後4時半」をめやすにお参りされるのがよろしいかと。
参考までに、僕がお参りしたのは初詣時期(1月4日)のお昼前でした。参拝客が途切れることはありませんでしたが、授与所に行列などはなく、待ち時間なしで御朱印を授かれましたよ
津観音の五重塔【見どころ】
津観音の大きな見どころの1つが、高さ21mの五重塔です。美しかった…!
三重県下初の「純木造」五重塔で、木材には国産のヒノキが使われています。
五重塔の歴史は意外にも新しく、平成13年(2001年)5月落慶とのこと。
屋根には15種類、11,765枚の瓦が用いられ、瓦だけでなんと40トンもの重さがあるそうです。
▲五重塔内部360度パノラマビュー via Google マップ
ちなみに、Googleマップ(上の埋め込み)で、五重塔の内部を見ることができます。
「曼荼羅(まんだら)」を立体的に表した造りになっているんです。色合い含めて、こちらも美しいです…!
- 撫で石(山門前)
「石を撫でた手で、身体の悪い所をさすると、ソコが良くなる」とありました。「触れたあとは手指の消毒をお願いします」とも書かれていました。消毒してもパワーはそのまま!? - 延命地蔵(地蔵菩薩坐像)
右肩に注目。昭和20年(1945年)の戦災で受けた焼夷弾の痕跡が残っています。七寺(名古屋市中区)で見た、修復跡が痛々しい大日如来坐像を思い出しました - たくさんの鳩
境内にハトがいっぱい! 津観音と同じく日本三大観音の大須観音境内を彷彿とさせます - 小津安二郎記念碑
「世界のOZU」として評価の高い映画監督・小津安二郎(1903-63)の記念碑。少年時代にたびたび津を訪れていたそうです
僕は趣味でクイズをしているのですが、参拝の数日前、「独特なロー・ポジションによる撮影も印象的な、代表作に『秋刀魚の味』や『東京物語』がある、日本を代表する映画監督は誰でしょう?(答え:小津安二郎)」という問題を目にしていたんです。そのクイズで初めて小津さんのことを知った僕にとって、運命的な再会(?)でした!
津観音のアクセス・駐車場
津観音の最寄りである「京口立町(きょうぐちたてまち)」バス停へは、津駅から三重交通バスで5分ほど。
バス停からお寺へは徒歩3分ほどで到着します。
クルマの場合は、境内北に無料駐車場が完備されていましたよ。大変ありがたい!
津観音のアクセス・駐車場 | |
---|---|
住所 | 三重県津市大門32-19 |
電話 | 059-225-4013 |
公共交通機関でのアクセス |
|
車でのアクセス | 津IC(伊勢自動車道)から8分 |
駐車場 | 無料(境内北に20台) |
Googleマップ | 津観音 |
参考までに、僕は津駅から歩いてお参りしました。所要時間は20分強と、津新町駅から歩く場合と変わらない気がします。それから、出発前に「津駅前観光案内所」で津城跡の御城印を購入したのですが、スタッフさんが丁寧に津観音や津城跡への行き方を教えてくれました。どのバスに乗れば良いのか迷った場合などは、観光案内所で尋ねてみては?
津観音の御朱印情報まとめ
最後までご覧いただきありがとうございます。
このページの要点をまとめました。
- 津観音では、国府阿弥陀如来の復刻御朱印など4種類の御朱印を頂いた
- 時間は午前9時から午後4時30分をめやすに
- 境内に無料駐車場あり。車でも快適にお参りできそう
津観音(つかんのん) | |
---|---|
正式名称 | 恵日山 観音寺 大宝院 (えにちざん かんのんじ だいほういん) |
宗派 | 真言宗醍醐派 別格本山 |
御本尊 | 聖観音立像(秘仏) |
御真言 | オン アロリキャ ソワカ |
霊場札所など |
|
ご利益 | 所願成就、五穀豊穣、開運、病気平癒、商売繁盛など |
由緒(歴史) |
|
「観音像が漁の網にかかった」というお寺の始まりが、浅草寺のソレに似ていますね。面白いなぁ。ちなみに、阿漕ヶ浦の「阿漕(あこぎ)」は「しつこく、ずうずうしいこと」を意味する言葉の由来になった地名です
さて、津観音をあとにして、次に歩いて向かったのは津城跡(つじょうあと)です。
津城は、織田信長の弟・織田信包が創築。
藤堂高虎による大規模な改修が行なわれたことでも知られる、続日本100名城の一つです。
以下から次のページへお進みください。
津城跡(三重県津市)の御城印を頂きました。販売場所は津駅前観光案内所(10~18時)。続日本100名城のスタンプ設置場所は高山神社です。車の場合、津城跡への来場者は津市役所駐車場に無料で停められますよ。築城の名手・藤堂高虎が改修したお城です。
- >>高山神社(津観音から徒歩12分・藤堂高虎を祀る神社)
- >>四天王寺(同徒歩13分・聖徳太子ゆかりのお寺)
- >>三重縣護國神社(車で5分・津駅のすぐ近く)
- >>結城神社(車で8分・梅の名所として人気。向かいには津八幡宮も)
三重県の御朱印一覧
三重県の御朱印を市町村別に紹介しています。御朱印巡りにご活用いただければ幸いです。
※ページ内で紹介している情報は変更になる場合があります。最新情報は公式サイトなどでご確認ください
参考URL、参考文献
- 津観音 – 公式サイト
- 津観音 – 公式オンラインショップ
- 五重塔ができるまで – 津観音 公式YouTube
- 伊勢の津七福神 – 伊勢の津七福神霊場会
- 仏説毘沙門天王功徳経 – 国立国会図書館デジタルコレクション
- 津観音大宝院 真盛上人の石碑を建立 – 文化時報プレミアム
- 第六十七番 恵日山観音寺大宝院 – 三重四国八十八ヶ所霊場
- 第14番 恵日山観音寺 – 伊勢西国三十三所観音巡礼
- 大宝院 – 真言宗醍醐派公式サイト
- 天保15年(1844)六十六部の納経帳(2) – 古今御朱印研究所
- 「津観音」に行ってきました! 日本三観音のひとつにも数えられている、津市のパワースポットをご紹介! – 観光三重 – 公益社団法人三重県観光連盟
- 路線バス – 三重交通株式会社
- 中野展子『梵字入門』小峰彌彦監修、東京堂出版、2017年
- そのほか現地の掲示などをもとに作成