なごやっくす(Twitter@goshuin_dash)です。
御朱印のインクや墨書きが隣のページにうつらないようにと、神社仏閣の方が付けてくださる用紙「はさみ紙(挟み紙)」。
これって、家に持って帰ったあと、どうするの?
と、疑問に思っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
別小江神社(名古屋市北区)のはさみ紙
僕は当初、無地の和紙(奉書紙)を挟んでもらうことがほとんどでしたので、深く考えずに処分していました。
しかし、さまざまな神社仏閣で御朱印を授かるようになってくると、中には、
- 神事についての解説がされている(上の写真)
- 神社のスタンプが押されている
- 神勅が印刷されている
- 御朱印の説明書きがされている
など、ポイと捨ててしまうには忍びない(勿体ない)はさみ紙も多く出てきたんですよね。
そこでココでは、御朱印とともに頂けるはさみ紙の保管方法について考えてみることにしました。
この記事では「はさみ紙」と表現していますが、正式名称はとくに無いようです。ほかにも、
- あて紙
- 押さえ紙(おさえ紙)
- 吸い取り紙
- 下敷き(コレは少数派)
- 中の紙(コレはちょっと意味合いが違うかも)
など、さまざまな表現がみられて面白いですね。
目次(もくじ)
御朱印のはさみ紙の保管方法
御朱印のはさみ紙をいざ保存しようとなったとき、僕の頭にパッと浮かんできた保管方法の候補は、以下の3つでした。
- クリアファイル
- クリヤーブック
- 御朱印ホルダー
1つずつ、サラリと考察・検討してみると…
クリアファイル
もっともお手軽な保管方法がコレ。はさみ紙(御朱印)の数が少ないうちは、この方法で全く問題ないでしょう。
ただし問題は数が増えてきたとき。増えるにつれて紙の部分だけぷっくりと膨らんで、収納しづらくなるのが目に見えています。
ということで、最近は神社仏閣にお参りする機会が多くなってきたこともあり、この方法は見送ることにしました。
クリヤーブック
次に考えたのがコレ。神社のパンフレットなどと一緒にクリヤーブックに入れて保管します。この方法なら、
- 最初は都道府県ごとに分ける
- 数が増えてきた都道府県は市町村ごとに分ける
- さらに数が増えてきたら「区ごと」などに分ける
と、どんどん細分化していけそうです。コレは良さそう。そして、もう1つの候補は…
御朱印ホルダー
名古屋城の御朱印(御城印)。本来は書き置き御朱印専用のアイテムです
さいご3つ目の候補は、書き置き専用の御朱印ホルダーを使う方法。
書き置き御朱印の保管に「書き置き御朱印専用ホルダー」が便利だったので紹介します。貼るのが簡単で、サイズの心配がないのも嬉しいメリットです。
いっそのこと、はさみ紙も一枚ずつホルダーに入れて保管してしまおうかと考えたのです。ただ、
- 御朱印とはさみ紙をそれぞれ別のホルダーで保管するにしても、御朱印とはさみ紙を同列に扱うのは何だか気が引ける
- 御朱印ホルダーは使い心地も良く気に入っているが、いかんせん購入コストがかかる
この2つのポイントが、どうしても引っかかるんですよね…。
ということで、とりあえずは「クリヤーブック」に入れて大切に保管することにしました。また気づいたことがあれば追記しますね。
もちろん、すべてのはさみ紙を保管するわけではありません。
- 無地の和紙(奉書紙)
- 印刷物を再利用した紙(電話帳・時刻表・新聞紙など)
などのはさみ紙は、いらなくなったら適切なタイミングで処分するつもりです。
家に帰ってきて、神社のパンフレットなどを見返し、ひと通り思い出に浸り終わったあとがベストかなって気がしますね。
それから、ほかにもいくつか、
- はさみ紙の処遇についての事例(アイデア)
があったほうが参考になるかと思うので、3つほど紹介しておくと…
はさみ紙の処遇。中にはこんな人も
御朱印帳に挟んだままにしておく
上のような状態ですね。渋谷氷川神社(東京都渋谷区)の御朱印帳です
御朱印巡り初心者でちらほら見かけたのが、御朱印帳に挟んだままにしておくというモノ。
コレならインクや墨がうつる心配はありませんね。しかし、はさみ紙を挟んだままだと、
- 御朱印袋の中でわちゃわちゃする
- 神職の方に気を遣わせてしまいそう(=マナー的に気になる)
- (風などが気になって)外で開きにくい
など問題点も出てくるかと思います。
ですので、御朱印めぐりが進むにつれて、この処遇方法からは自然と卒業される方がほとんどのようです。
御朱印帳の裏に貼る
(手で必死に押さえていますが)上のような状態ですね。宗像大社(福岡県宗像市)で拝受した蛇腹式の御朱印帳です
御朱印仲間から教えてもらった方法がコレ。残したいはさみ紙に出会ったら、当該の御朱印の裏にのりで貼って保管するんだそうです。
たしかに御朱印帳と”はさみ紙”をスグに紐づけられて便利そうですね。ただ、手先が不器用な僕は、
- はさみ紙がはみ出るほど大きい場合ハサミで切る(折るのは微妙)
- 御朱印帳にスティックのりなどを使って貼り付ける
という繊細な作業に一抹の不安を感じるので、採用する勇気が出ません(つまり貼れない)。
特にのりのほうは怖いですね。テープのりならまだしも、でんぷんのりやスプレーのりはもってのほかです。シミや変色も気になる…。
僕が書き置きタイプの御朱印の保管に御朱印ホルダーを使っているのも、同様の理由からです
とはいえ、ナイスなアイデアだと思いますので、貼り方に自信のある場合は検討する価値があるのでは?
一枚だけ持ち歩く
徳王神社(愛知県岡崎市)で授かった御朱印とB5サイズのクリアファイル(とはさみ紙)
ほかとは処遇の方向性(ベクトル)が違いますが、なるほどなと感じたのがコレ。こちらも御朱印仲間から教えてもらいました。
はさみ紙なしで御朱印を授かったときのために、無地の和紙(奉書紙)を予備のようなカタチで一枚クリアファイルに入れておくんだとか。
もしものために一枚常備しておくと安心ですね。僕もさっそく持ち歩くようになりました。以下の持ち物の特集記事の中でも紹介していますよ。
神社やお寺で御朱印巡りする際に必須の持ち物をまとめました。紹介するアイテムは必要最低限となっていますが、その分気軽に参考にしてもらえるはず!
最後に、今までに頂いたはさみ紙の中から印象的なモノをいくつか紹介しますね。
御朱印のはさみ紙コレクション【適宜更新】
はさみ紙の趣の深さに気づかず、捨ててしまったモノも多いため、まだまだ数は少ないですがどうぞ!
金閣寺のはさみ紙
金閣寺の御朱印のはさみ紙には、英語での説明が書かれていました。
さすが、外国人観光客にも人気の観光スポットですね。
万松寺(名古屋市)のはさみ紙
お寺の見た目がゲームセンターのようだとの声も聞かれる、万松寺(名古屋市大須)の御朱印のはさみ紙。
片面がお寺(万松寺)の紹介。もう片面が御朱印についての説明書きになっています。
非常にメッセージが明確で分かりやすいので、このスタイルが主流になってもおかしくないのでは。
時代の流れに乗っていて、かつ定番のはさみ紙のスタイルなのではないでしょうか。
大須万松寺(名古屋市中区)で御朱印と御朱印帳を授かったので、頂き方(時間など)や境内の様子とともに記事にまとめました。大須商店街の中にあります。
宗像大社(福岡県宗像市)のはさみ紙
宗像大社(福岡県宗像市)の御朱印のはさみ紙。天照大神の神勅が印刷されています。
オリジナリティがあって、かなりのお気に入りです。
宗像大社(福岡県宗像市)で御朱印と御朱印帳を授かったので、頂き方(場所や金額など)や御朱印の種類、アクセスや駐車場情報についてまとめました。
別小江神社(名古屋市)のはさみ紙
冒頭にも登場した、別小江神社(名古屋市北区)の御朱印のはさみ紙。
夏越大祓の限定御朱印を授かった際、茅の輪伝説の解説が書かれたはさみ紙を一緒に頂きました。
別小江神社(名古屋市)で4種類の御朱印と御朱印帳を授かったので、もらい方(時間など)とともに記事にまとめました。かわいいカラフルな御朱印です。
星神社(名古屋市)のはさみ紙
星神社(名古屋市西区)の御朱印のはさみ紙。七夕の短冊です。そして何よりビッグサイズ。
願い事を書いて神社に奉納すると、七夕祭りの際に祈祷のうえ境内に飾っていただけるとのこと。ありがたい&ロマンチックですね。
星神社(名古屋市西区)で御朱印を授かったので、もらい方(初穂料など)や境内の見どころとともに記事にまとめました。はさみ紙が七夕の短冊でしたよ。
大垣八幡神社(岐阜県大垣市)のはさみ紙
大垣八幡神社(岐阜県大垣市)のはさみ紙。かわいいパンダが描かれています。
小ぶりなサイズ感もオシャレに見えるポイントかもしれません。
しかし小ぶりなサイズが影響しているのか、はたまた可愛いはさみ紙が汚れないための配慮か、頂いた御朱印にはもう1枚はさみ紙が付けられていました(笑)
大垣八幡神社(岐阜県大垣市)で、御朱印とオリジナル御朱印帳をいただきました。この記事に、御朱印の頂き方(場所・値段・時間のめやす)とともにまとめておきます。パンダが描かれたかわいい「はさみ紙」(当て紙・押さえ紙)も紹介しますね。
【おまけ】北海道神宮(札幌市)で挟んでくれたのは…
おまけ!北海道神宮(札幌市中央区)では本のしおりを挟んでくれました。読書するたびにありがたみがスゴいです。
北海道神宮の御朱印(3種類)が頂ける場所と受付時間、料金(初穂料)についてまとめています。御朱印帳や御朱印袋についても紹介していますよ。
ほかにも、例えばSNSアカウントの紹介など、さまざまなバリエーションのはさみ紙が存在する模様。また随時追加しますね。
さいごに
最後までお読みいただきありがとうございます。
ちなみに、はさみ紙に少し関連して、御朱印帳の紙質が悪いと、インクや墨の乾きがどうしても遅くなります(裏写りしやすいケースも)。
ですので、紙質の良し悪しを見極められるようになるまでは、できる限り神社仏閣に用意されている御朱印帳を使うのがおすすめ。
神社仏閣の御朱印帳であれば、紙質にまで気を配られている場合がほとんどですからね。
>>御朱印豆知識へもどる全国の御朱印一覧
全国の御朱印を都道府県別に掲載しています。御朱印巡りにご活用いただければ幸いです。