なごやっくす(X@goshuin_dash)です。
飛騨国分寺(ひだこくぶんじ・岐阜県高山市)で、2種類の御朱印とオリジナル御朱印帳を頂きました。
JR高山駅から徒歩5分。国指定の天然記念物・大イチョウや、岐阜県指定重要文化財の三重塔などが見どころの、たいへん歴史のあるお寺です。
撫でるとご利益のある「願掛けなでさるぼぼ」もいましたよ。このページには…
- 飛騨国分寺の御朱印と御朱印帳
- 御朱印の頂き方(場所や時間など)
- 大イチョウや三重塔などの見どころ
- アクセス・駐車場情報
といった情報をまとめておきますね。さっそく、飛騨国分寺で授かった御朱印から紹介します。
近くの飛騨総社に続いての御朱印拝受です。この日はJR高山駅を拠点に御朱印めぐりを楽しみました!
目次(もくじ)
飛騨国分寺の御朱印
医王殿の御朱印
まずは、医王殿の御朱印です。
墨書きは「奉拝・醫王殿・飛騨國分寺」の三要素。印影(朱印を押した跡)は「聖武天皇勅願所・参拝日・バイ(薬師如来を表す梵字)・中部四十九薬師霊場第四十一番・飛騨國分寺」の五要素でよろしいかと。
飛騨国分寺の御本尊・薬師如来は、病気を治すご利益で知られており「医王(いおう)」という別名があります。
「医王殿」の意味は「医王(薬師如来)がいらっしゃるお堂」、つまり本堂を指していると言えそうです。
飛騨国分寺の歴史(由緒)は?
印影に「聖武天皇勅願所」とあったとおり、飛騨国分寺は天平18年(746年)に、日本の第45代天皇・聖武天皇の勅願によって創建されました。
聖武天皇が天平13年(741年)に下した「国分寺建立の詔(みことのり)」に基づいており、総国分寺である奈良東大寺で大仏造立に尽力した行基菩薩の開基と伝わります。
大正時代には、近代日本画の巨匠として有名な横山大観が滞在したこともあるんだとか。
『受難者』『羊の怒る時』などの小説で知られる江馬修は、少年時代に国分寺で横山大観と出会ったことが、小説家を目指す最初のきっかけになったとも言われているそうですよ。
聖観音の御朱印
続いて、聖観音の御朱印です。
墨書きは「奉拝・聖観音・飛騨國分寺」の三要素。印影は「飛騨一番・参拝日・サ(聖観音を表す梵字)・勅願所飛騨国分密寺」の四要素でよろしいかと。
飛騨国分寺は、飛騨三十三観音霊場の第一番札所です。
飛騨三十三観音は、かつて円空上人が歩いたであろう道を行く霊場。飛騨国分寺では春日仏師作と伝わる聖観世音菩薩立像(国指定重要文化財)や、円空上人作の弁財天を所蔵しています。
飛騨国分寺の御朱印帳
飛騨国分寺ではオリジナル御朱印帳も授かりました。オレンジを基調に、飛騨国分寺のシンボルである「大イチョウ・三重塔・本堂」がデザインされています。
お代は医王殿の御朱印込みで1500円。今回は聖観音の御朱印も拝受したので、合計で1800円を納めたことになります。
オレンジ(橙)のほか、ネイビー(紺)を基調としたアイテムもありましたよ。
御朱印帳のサイズは?
飛騨国分寺で購入した御朱印帳は小さいサイズ(文庫本サイズ)でした。
大きさのイメージが掴めるように、大きいサイズの御朱印帳と並べてみたのが上の写真です。
>>[関連]御朱印帳のサイズについて【2種類】
大きいサイズの御朱印帳は、岐阜市の金(こがね)神社で授かったモノ。
財宝・金運招福や商売繁盛などのご利益で人気の、岐阜市街に鎮座する神社です。
飛騨国分寺での御朱印の頂き方
御朱印の受付場所はどこ?
飛騨国分寺の御朱印は、本堂向かって左手側の納経所で頂きました。
御朱印・御朱印帳の案内のほか、お守りについての掲示もあったと記憶しています。
境内には海外からの観光客と思われる方たちも含め、入れ代わり立ち代わり参拝客が訪れていましたが、納経所には僕の前に1人だけ。スムーズに御朱印を授かることができました。
御朱印の受付時間は?
僕が飛騨国分寺の御朱印を頂いたのは、平日の午後1時半過ぎでした(ゴールデンウィーク期間中)。
御朱印の受付時間は明記されていませんが、お寺の公式サイトに「本堂開館時間 午前9時~午後4時」とあります。御朱印を受けたい場合も、この時間をめやすにお参りされると良いかもしれません。
ちなみに、本堂の拝観料金は500円(小中学生400円)。境内散策は無料です。
引き続き、飛騨国分寺の見どころを3つ紹介します。大イチョウ、三重塔、さるぼぼ堂についてです!
飛騨国分寺の見どころ
大イチョウ【紅葉の見頃は?】
飛騨国分寺の大イチョウは高さ約28m、目通り(目の高さあたりの幹の太さ)約10m。創建当初に植えられたと伝わる迫力満点の雄木です。
気候によって変動しますが、紅葉の時期は10月下旬から11月下旬で、例年11月20日ごろに黄葉のピークを迎えます。イチョウの色付き具合などの最新情報はひだっちブログで見ることができますよ。
上の写真は、5月初めにお参りした際の大イチョウの様子です。左下の鐘楼門(高山市指定有形文化財。高山城から移転)と比べても、その大きさが分かります。本当にスゴかった…!
大イチョウは乳の出ない母親に授乳の信仰があることや、たくさんの垂下する気根(空気中に出る根)のカタチから「乳イチョウ」とも呼ばれているそう。根元には子育地蔵尊が祀られています。
三重塔
飛騨国分寺に建つ飛騨地方唯一の三重塔は、江戸時代の文政4年(1821年)に、飛騨匠三代目水間相模によって再建されたもの。
御本尊として大日如来を安置しており、心柱には仏舎利が納められています。
飛騨国分寺の創建当初は、七重塔が造られ『金光明最勝王経』が安置されていたそうで、境内には七重塔の中心礎石が現存していました。石の上部には舎利孔も見られます。
三重塔の美しさもイイですが、はるか昔から残るこの礎石もたまりませんね…!
願掛けなでさるぼぼ堂【供養】
飛騨国分寺のもう1つの見どころが、かわいい願掛けさるぼぼ堂です。
願いを込めてさるぼぼをなでると念願が叶うと言われており、説明板には「頭をなでると頭が良くなる・心臓をなでると出世ができる」などとありました。
また、さるぼぼ堂そばの庚申堂には「さるぼぼ供養棚(満願成就の棚)」が設けられており、古くなったさるぼぼや、願いが叶って役目を終えたさるぼぼを掛けると、年に1度(4月)供養してくださるそうです。
だるま供養はよく見かけますが、さるぼぼ供養は飛騨地方ならではといった感じですね。役目を終えたとはいえ、ズラリと並んださるぼぼもカラフルでステキです!
※さるぼぼ供養に関する問い合わせ先は、飛騨国分寺ではなく飛騨のさるぼぼ製造協同組合です
飛騨国分寺のアクセス・駐車場
▲飛騨国分寺アクセスマップ via GoogleMap
JR高山駅から飛騨国分寺へは、東口から北東へ徒歩5分です。
境内の一角が参拝者専用駐車場になっており、境内東側にクルマの出入口がありました。
醫王山 飛騨国分寺(いおうざん ひだこくぶんじ) | |
---|---|
住所 | 岐阜県高山市総和町1-83 |
電話 | 0577-32-1395 |
宗派 | 高野山真言宗 |
アクセス | JR高山駅東口から徒歩5分 |
駐車場 | 無料(境内) |
参拝所要時間 | 15分~30分程度 |
公式サイト | 医王山 飛騨国分寺 |
まとめ
ここまでご覧いただきありがとうございます。
このページの要点をまとめました。
- 飛騨国分寺では、2種類の御朱印とオリジナル御朱印帳を頂いた
- 御朱印の受付時間は明記されていないが、本堂の開館時間は「午前9時~午後4時」
- 境内に参拝者専用の無料駐車場あり
おまけ! ページ内に載せきれなかった、境内風景の写真たちです。
大慈悲母観音像は「日本のヘレンケラー」こと中村久子が建てたもの。近くの高山別院の寺宝館には「中村久子展」が併設されています。
また、白真弓肥太右衛門は白川郷出身の力士。ペリーによる黒船来航の際に、米を八俵かついでアメリカ人を驚かせた伝説があるそうですよ。見どころいっぱいの飛騨国分寺でした!
さて、飛騨国分寺のあとは、南へ歩いて一本道の飛騨天満宮(ひだてんまんぐう)へ。
飛騨天満宮では、ヒノキの特製御朱印を含む三体の御朱印を拝受しました。以下から次のページへお進みください。
次のページはこちら【飛騨天満宮】
飛騨天満宮(岐阜県高山市)でヒノキの特製御朱印を含む3種類の御朱印を頂いたので、受付時間や場所、さらにはアクセス・駐車場情報などをまとめておきます。学問のご利益で知られる菅原道真公を祀る神社で、敷地内には約50本の梅が植樹されています。
岐阜県の御朱印一覧
岐阜県の御朱印を市町村別に紹介しています。御朱印巡りにご活用いただければ幸いです。
参考URLなど
- 第1番 飛騨国分寺 – 飛騨三十三観音霊場めぐり
- そのほか、参拝のしおりなどをもとに作成
※ページ内で紹介している情報は変更になる場合があります。最新情報は現地などでご確認ください