大樹寺(愛知県岡崎市)の御朱印

なごやっくす(Twitter@goshuin_dash)です。
成道山松安院大樹寺(愛知県岡崎市)で、かっこいい御朱印とオリジナル御朱印帳を頂きました。

桶狭間の戦いに敗れた徳川家康公がココで自害を試みた際、御朱印にも書かれた教えを受けて自害を思いとどまったとされる、松平家・徳川将軍家の菩提寺です。

この記事では、そんな大樹寺の御朱印&御朱印帳を、御朱印の頂き方(場所・値段・時間のめやす)とともに紹介します。

  • 大樹寺の御朱印を見てみたい!
  • 御朱印帳のデザインやサイズは?
  • 受付時間のめやすを知りたい…

といった場合は、ぜひ参考にしていただければと。
まずは拝受した御朱印からお見せしますね。

ぼく(なごやっくす)ぼく(なごやっくす)

能見神明宮に続いての御朱印拝受です。なお、大樹寺では霊場めぐり納経帳にも朱印を頂いたので、記事の中で紹介します

>>御朱印デビューを考えている方へ【御朱印とは・もらい方】


大樹寺の御朱印【1+2種類】

1.通常御朱印

大樹寺(愛知県岡崎市)の御朱印

大樹寺で頂いた御朱印です。
墨書きは、奉拝・厭離穢土欣求浄土・三河大樹寺の三要素。

そして印影(=朱印を押した跡)の文字などは、参拝日のほかに以下の四要素でよろしいかと。

  • [右上]三河西國第三番
  • [中央上]丸に三つ葉葵
  • [中央]佛灋僧寶(仏法僧宝・三宝印)
  • [左下]大樹寺印

>>御朱印の見方の基本(図入り)はこちら
※三宝印の説明もリンク先で行なっています

厭離穢土欣求浄土とは?

大樹寺(愛知県岡崎市)の御朱印(厭離穢土欣求浄土)
読み方は「おんりえどごんぐじょうど」。ただし境内の説明書きによると「えんりえど」でも正解のようです

厭離穢土欣求浄土は「穢れた戦国乱世を離れ、浄土のような平和で明るい国を求めていけ」という意味(参考:御朱印のはさみ紙)。

徳川家康公が桶狭間の戦いで敗れ、大樹寺の先祖の墓前で自害を試みた際、13代住職・登誉上人とうよしょうにんから受けた教えとされています。

ぼく(なごやっくす)ぼく(なごやっくす)

教えを受けた家康公は自害を思いとどまり、この八文字を生涯にわたる座右の銘にしたんだとか(旗印にも使用)。大樹寺は歴史の転換点の舞台だといえますね!

なお大樹寺公式サイトによると、もとは平安中期の高僧源信げんしん(恵心僧都えしんそうず)が著した「往生要集おうじょうようしゅう」の中に登場する言葉だそうですよ。

恵心堂(比叡山延暦寺横川)と御朱印
恵心堂(比叡山延暦寺横川)と御朱印。源信が往生要集を書き記した場所です

「浄土」の「´」の意味は?

大樹寺(愛知県岡崎市)の御朱印(浄土の点)

御朱印をよく見ると、「浄土」の「土」に「´」が付いています。

これは、穢土(=けがれた国土)と浄土(=平和な世の中)が正反対の言葉であることから、浄土を強調するために付けられているようです。

ぼく(なごやっくす)ぼく(なごやっくす)

本堂内の説明書きをもとにしています。境内の至る所にさまざまな説明書きがあり、初めての僕でも大変興味深く参拝・拝観することができました!

2.三河三十三観音霊場の御朱印

大樹寺(愛知県岡崎市)の御朱印(三河三十三観音霊場第3番)
霊場の御本尊・如意輪観音は、御本尊・阿弥陀如来の向かって右にいらっしゃったと記憶しています

大樹寺は三河三十三観音霊場の第三番札所(東海百観音霊場の第六十九番札所)。
ということで、専用の御朱印帳(納経帳)にも朱印を頂きました。
朱印料は100円です。

左上には、お寺の特記事項(見どころなど)が書かれているのですが、大樹寺のソレは「国宝多宝塔・重要文化財冷泉為恭襖絵・徳川家菩提所」と3つも!
大樹寺のスゴさが、ココからも窺えます。

三河三十三観音霊場法奉納経(専用御朱印帳)

三河三十三観音霊場の納経帳(上の写真)は、大樹寺で800円で拝受しましたよ。

ぼく(なごやっくす)ぼく(なごやっくす)

ちなみに、通常御朱印の右上にあった印影”三河西國第三番”は「三河西国三十三観音霊場」を表していると思われます。この三河三十三観音霊場とは別の霊場のようです

大樹寺(愛知県岡崎市)多宝塔(国重要文化財)
多宝塔(国重要文化財)

3.法然上人三河二十五霊場の御朱印

大樹寺(愛知県岡崎市)の御朱印(法然上人三河二十五霊場第25番)
法然上人は御本尊向かって左にいらっしゃったはず

大樹寺は法然上人三河二十五霊場の第二十五番札所でもあります。
こちらも専用の御朱印帳(納経帳)に朱印を頂きました。朱印料は100円です。

御詠歌「草も木も枯れたる野辺にただひとり 松のみ残る弥陀の本願」は、法然上人二十五霊場(本霊場)の第25番・知恩院のもの。
知恩院も徳川家の菩提寺として有名ですので、そのつながりで大樹寺が第25番札所になったのかもしれません。

ぼく(なごやっくす)ぼく(なごやっくす)

御朱印中央には「元祖圓光法爾大師」の文字が。圓光えんこう(円光)と法爾ほうには、法然上人の大師号です。昔の納経帳には法爾の一つ前の大師号「和順わじゅん」が書かれていたようです

法然上人三河二十五霊場奉納経(専用御朱印帳)

上が法然上人三河二十五霊場の納経帳です。大樹寺で300円で拝受しました。
言葉が適切かどうかはさておき、霊場巡りの納経帳が300円で頂けるとは、お得感がハンパない!

大樹寺の御朱印帳

大樹寺(愛知県岡崎市)の御朱印帳

大樹寺ではオリジナルの御朱印帳も授かりました。
緑色をベースに、金色の三つ葉葵紋と山号寺号が入った、昔ながらの王道デザインといった感じです。

ぼく(なごやっくす)ぼく(なごやっくす)

値段は1200円。緑色のほかに紺色(ブルー系)と臙脂色(レッド系)もあったと記憶しています

御朱印帳のサイズは?

大樹寺と岩津天満宮の御朱印帳(大きさサイズ比較)

大樹寺で拝受した御朱印帳は大きいサイズ(大判サイズ)
大きさのイメージが掴めるように、小さいサイズの御朱印帳と並べてみたのが上の写真です。

>>御朱印帳のサイズに関する特集記事はこちら【2種類/どちらがおすすめ?】

岩津天満宮(愛知県岡崎市)の御朱印(拝殿・座牛)
岩津天満宮(岡崎市岩津町)の御朱印

小さいサイズの御朱印帳は、大樹寺から車で10分の岩津天満宮で授かったモノ。
合格祈願で人気&梅の名所としても知られる神社です。
くわしくは以下の記事をご覧ください。

さて記事の後半では、大樹寺での御朱印のもらい方(僕がお参りしたときのこと)を書き留めておきますね。

大樹寺での御朱印の頂き方

御朱印の受付場所

大樹寺の御朱印受付場所(本堂内授与所)

大樹寺の御朱印は、本堂内右手側の授与所(寺務所)で頂きました。
上の画像の丸で囲ったあたりです。

ぼく(なごやっくす)ぼく(なごやっくす)

授与所にはたくさんのお守りや、手ぬぐいなどの授与品が並んでいました!

対応してくださったお寺の方は、下の動画に登場する執事の野村さまだったかもしれません。
少しお話しただけなのですが、泰然自若かつどこかユーモラスな雰囲気が印象的だったんです。


大樹寺の紹介動画(岡崎市の公式YouTubeチャンネルより)。楽しく見られます

御朱印の納経料(値段)

大樹寺売店(大樹寺の五平餅)

通常御朱印の納経料(価格)は300円
お参り前に小銭を作りたい場合、お寺の売店前に上の自動販売機がありましたよ。

ぼく(なごやっくす)ぼく(なごやっくす)

売店には五平餅、みたらし団子、おでん(関東煮)などがあるようでした。五平餅を食べようかスゴく迷った…!

御朱印の受付時間は?

大樹寺(愛知県岡崎市)山門(県指定文化財)
山門(愛知県指定文化財)

大樹寺の公式サイトに、拝観時間に関する以下の記載があります。

■ 拝観時間

  • 10月~3月:午前9時~16時(受付15時30分まで)
  • 4月~9月:午前9時~16時30分(受付16時10分)

出典:拝観の御案内|大樹寺

ということで、御朱印を受けたい場合も午前9時から午後4時(4-9月は午後4時半)をめやすにお参りされるのがよろしいかと。

ぼく(なごやっくす)ぼく(なごやっくす)

ただし僕が参拝した際は、コロナ禍で時間が短縮されていました(10-15時)。お出かけ前に公式サイトなどで最新情報を確認されることをオススメします

大樹寺の御朱印情報まとめ

最後までお読みいただきありがとうございます。
この記事の要点をまとめました。

  • 大樹寺では「厭離穢土欣求浄土」の墨書きが入った御朱印を頂いた
  • オリジナル御朱印帳も拝受した
  • 時間は午前9時から午後4時をめやすに

ちなみに、大樹寺の読み方は「だいじゅじ」「だいじゅうじ」どちらでもOKとのこと。
日本郵政でも、郵便局の名前は「だいじゅじ」、地名(住所)は「だいじゅうじ」になっていて何だか面白いです。

>>大樹寺のアクセス・駐車場情報はこちら

本刈谷神社(愛知県刈谷市)の御朱印と社号標
本刈谷神社(刈谷市)の御朱印と社号標

さて、大樹寺の次に御朱印とご縁をいただけたのは刈谷市の本刈谷神社(もとかりやじんじゃ)

境内と付近一帯に分布する貝塚は、「刈谷市西部の縄文遺跡(本刈谷貝塚)」として県指定史跡になっています。
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大樹寺周辺の御朱印寺社

三河エリアの御朱印一覧